WebSigエコピ:「Redmine」がイシュー管理システムとして優れている5つの点

Posted on 2008年5月29日. Filed under: WebSigエコ&ピース | タグ: |



WebSigエコピ@Redmine

Originally uploaded by jetalone

メモ&シェアです。

WebSigエコ&ピース( mixiコミュニティ )では、1カ月ぐらい前からタスク管理システムとしてRuby on Railsベースの「Redmine(レッドマイン)」を使いはじめた。

システム開発の世界では昔からWebベースのBTS(Bug Tracking System:バグ管理システム)の利用は比較的ポピュラーで、デザインなどのクリエイティブ要素を含む開発現場でも最近はよく使われていると思う。

ウチ(アークウェブ)では、プロジェクトのドキュメント管理・ナレッジ共有にはPukiWikiを使い、タスクのトラッカーとしてはTracを使ってきた。で、Redmineについて調べていくと、エコピについて悩んでいた、

  • 複数のNGO/NPOのWeb構築プロジェクトのタスクを、少ない手間で同時に俯瞰できるトラッカーがほしい
  • また、個人の貢献を簡単に「見える化」したい

という要求をエレガントに叶えてくれそうなITS(Issue Tracking System:懸案管理システム)だということがわかり、導入してみた。

Redmine – Overview – Redmine
http://www.redmine.org/
Redmine.JP | TOP
http://redmine.jp/

Redmineを使いはじめて1ヵ月ほどだけど、Tracに比べて優れている点(Pros)は以下のような点だ。

  1. Redmineを一つ設置するだけで、複数のプロジェクトを管理することができる。
  2. 新規プロジェクトの追加がGUIでできる(これはTracでは無理。この点だけでRedmineに傾く人が沢山いるだろう)
  3. 複数プロジェクトが持てる副次的なメリットとして、プロジェクト横断で参加者が抱えているチケット、こなしたチケットを閲覧することができる(エコピでは、この機能をハックするなどして個人の貢献度の可視化について、ビジュアル面でも工夫してみようと思っている)。
  4. プロジェクト毎の公開・非公開・編集可不可などの設定が簡単にできる。書き込みは登録ユーザーしかできないが、閲覧はゲストでも可、といった設定が可能(エコピにとっては、今やっていることのショーケース化というメリットがある)。
  5. プロジェクト毎に、トラッカーだけでなくWiki、文書、フォーラムといったコンテンツを持つことができる(このことは、ウォーターフォール型のプロジェクトだけでなく、Redmineを対話・滞留主導のプロジェクト運営などにも使える可能性を示しているんでは)。

というわけでいい点ばかりだけど、あえて不満(Cons)を挙げるとすれば以下のようなものか。

  1. Wiki記法がやや貧弱(至れり尽くせりのPukiWikiに比べれば)。
  2. 他のBTS/ITSに比べるとプラグインやハックの類いはまだ少ない。
  3. プロジェクトのチケットを丸ごと別プロジェクトにコピー、などができるとベター(ハック予定)。
  4. チケットを更新した際のメール送信先をプロジェクト毎など、より細かく指定できるとベター(ハック予定)。

BTS/ITSは、システム開発寄りのプロジェクトに限らず、人文・社会系などでも使えるものだ。世の中の問題解決のための取り組みはおおむね「プロジェクト」であり、やるべきことは「タスク(チケット)」だ、という視点さえ持てれば。

というわけで、こんなに優れたインフラがオープンソース(GPL)で提供されていることに感謝!
エコピでは、これからRedmineを使い倒すつもり。

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