台風13号 福島県いわき市被災 2軒のお宅で床下泥出し 早くやればより役だてる(ボランティアチーム援人 1102便)

Posted on 2023年11月6日. Filed under: ボランティア | タグ: , , , |

困っている人の声を感じ取れるアンテナを持とう。そして小さな声もキャッチできるようアンテナの感度を高めていこう。

9月の豪雨災害が起こってから週末はほぼ毎週、ボランティアチーム援人として福島県いわき市に通った。

そして昨日2023年11月3日(金・文化の日)は、ぼくらの最後のお手伝いになった(たぶん…)。

8人のメンバーで2軒のお宅の床下泥出しをやり、スッキリと完了。

朝一、まずは先週やり残したTさん宅へ。開口部から見て最も遠い一部屋に多くのメンバーが一斉に入り、9時すぎには終了。

つづいて先週ヒアリングしたOさん宅へ。

母屋の方の取り残し(息子さんが途中までやったという)を潜って調べてみると、実に半分以上が手つかずだった。これが意外に手ごわく、出た泥は土のう袋で20袋以上に。午前中いっぱいかかった。

午後は離れに移り、汚れた防水シート取りと泥出し。

さらにお母さんが気になると言っていた花壇に入った泥も取り、お手伝いは終わった。

もらったニーズは確実に終わらせたい。

また、お手伝いをしていると依頼主からポツリポツリと “困っていること” や “やってもらえたら嬉しいこと” が出てくることがある。

それに応える余裕を持つためにも、緊密なチームワークがとても大切だ。

今回のお手伝いでは、そういう思いを改めて強くした。

石川県珠洲市、秋田県秋田市、茨城県取手市、そして福島県いわき市と、ほぼ休みなく続けてきた援人の活動はいったんブレイクに入る。

平時にできるいろいろな「種まき」を始めるつもりだ。

振り返り。

K: 段取りは大切。現地K氏との事前やり取りでニーズの概要がわかっていた(ので、持参する道具を調整できた)。また、前田集合7時45分、現場では8時半前から作業スタートなど、作業時間を多く取ることができたのもよかった。

K T: Tさん宅の残りの泥出し、リニア方式をやめたことがよかったのでは。(この件について、振り返り冒頭で実際に潜った人にさらに仔細な振り返りを促した)。
リニアかパラレルか、どちらがいいかの判断ポイントの一つは「時間あたり泥が出てくる量」では。
より実践的には、リニア/パラレルの判断ポイントをMECEでリスト化し、どちらか適合項目が多い方でやるのがいいだろう。その際は、判断ポイントの意味について全員がきちんと理解していることが大切だろう(指示待ちでなく、決められた枠内での連携効率の向上につながるから)。

K: Oさん宅、Kさんと先行して下見し、自ら潜って土砂の残り具合や状態を掴み、「母屋を先にやる」という対応順を決めたことがよかった。

P: ホワイトボードの見取り図での情報共有は基本いいことだが、罠もある。簡略化して書いてしまうことで、細かい部分の見落としが起こる。見落としが多いと最悪終わらない事態も起こり得る。休憩時などにみんなの情報を集めてアップデートすること。

T: 離れの泥出しが前倒しで終わったため、Kさんの提案で依頼主が気にしていた庭の泥取りを終えることができた。ニーズをやるだけでなく、行って話をして困りごとを聞き取る感度を高めること。

P: 被災宅では復旧の方針などをめぐってご家族の対立・軋轢が起こることがある。難しい問題だが、それを少しでも減らすためのいい役割・働きができるといい。

T 早くできるようになればプラスアルファのお手伝いができる。総じて、いわきではKちゃんの下で1日2件。宿泊便なら4件のお手伝いをこなせた。いい働きができたと思う。

T ほぼ毎週続いた被災地行きはいったん休止、援人はスタンバイモードに入る。この期間には、中長期の視点で新しいメンバーを増やすための「種まき」を意識的にやっていきたい。みんなも協力よろしく!

お土産は、いわき湯本の「しら石」さんでおまんじゅうを買った。

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