台風13号大雨被害 いわき市 白水阿弥陀堂近くのお宅でお手伝い(ボランティアチーム援人 1021便)

Posted on 2023年10月23日. Filed under: ボランティア | タグ: , , |

ボランティアチーム援人、福島県いわき市でのお手伝い。2023年10月22日(日)、7人のメンバーで。

朝、集合場所に指定された白水阿弥陀堂の駐車場で、ひなたぼっこに出てきた猫たちと交流を楽しんだ。

ちなみに豪雨で被災した国宝・阿弥陀堂は、10月初めに観覧を再開したそうだ。

お手伝いは、内郷白水町にある2軒のお宅で床下泥出し。

1軒めは2部屋プラスアルファの泥出しだった。

午後は7部屋相当とかなりハードな作業だった。

あいまに柴犬の「小春」ちゃんと交流。依頼主いわく “40代の熟女” だという。

のち、いわき湯本の駅近くの「みゆきの湯」でさっぱりとし、湯上がりには木村牛乳のむヨーグルト。

振り返り。いわき市内郷白水町で2軒のお宅の床下泥出し。

私事だが、取手→秋田→いわきと毎週末被災地行きがずっと途切れず、土日の休みが一切なかった。が、この土曜日は久々に休むことができてよかった。

K 依頼は「床下泥出し」。目先の作業のみに集中してしまうことがあるが、リーダーとして、泥を出すだけでなくつづく復旧の後工程も考えた懸案(床材の汚れ確認・対応、断熱材の有無や濡れ確認、サーキュレーターの再設置)への対処を念頭に置き、各メンバーに促していった。

K 見取り図を書いて意識共有を行った。床下に潜るメンバーと地上メンバーで認識の齟齬が生じ、作業の停滞やロスが起こることがないように。

K 1軒め対応中、Kちゃんから「できれば和室の消毒も」と無茶ぶり気味のSMSが入った。Kさんを引き抜いて、消毒についてレクチャーし、追加ニーズに対応してもらった。

K この日ただ1人一度も潜らなかったメンバーとして、空き時間は道具の整理(員数合わせ)、動線の邪魔なものをどける、使わなくなった道具をしまう、などを心がけた。

K 2軒目のお宅、土のう運びをお父さんが手伝ってくれた(かなり重かったはずだが、1度に2個持って移動してくれた)。地上班をやったぼくは床下からの土のう引き上げ、詰め直しで結構バタバタしていたが、お父さんのヘルプもあってなんとか回すことができた。

K ここ数回、OJと連携して差配してくれるKちゃん。判断が早く、作業の見立ても合理的だ。やりやすい。2軒めのお手伝いは、本来「乾燥すればOK」と話していたようだが、1軒目が早く終わるのを見越して話をしに行き、やることになったようだ。必ず泥を取らなければならないような状態ではなかったが、ぼくらの作業完了後の依頼主ご夫婦の安堵の表情を見ると、やってよかったお手伝いだった。

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台風被害 いわき市内郷:泥出しや消毒 4軒の床下ニーズに対応(ボランティアチーム援人 1013-15便)

Posted on 2023年10月16日. Filed under: ボランティア | タグ: , , , |

ボランティアチーム援人、台風13号による豪雨で約1,800軒の住家が被災してしまった福島県いわき市でのお手伝い。10月14日(土)・15日(日)の記録。

OPEN JAPANの下で、2日間で4軒のお宅に伺った。

1軒目、シニア女性の1人暮らしのお宅。明るくてよく動く人で、メンバーが床下から上げた泥を土のう袋に詰め山積みにしていると、外の置き場まで運ぼうとする。そして男でもキツい重さの土のう袋を2つ掴んで運んでいくのだ。驚いてしまった。

床板を剥がしての露天掘りが中心だったが、フローリングやキワの部分など潜りもあり。新メンバーも含めて皆がきちんと連携でき、ニーズ完了!

午後は2軒目。

3回目の訪問のAさん宅で、仕上げ(床下ブラシがけと消毒)をすることに。

床下はゴミの付着がなかなかひどく、噴霧器も1台しかなかった(そもそも現地に噴霧器はなく、ぼくらが持参したものだ)。16時までがんばってブラシがけまでなんとか終了。

寡黙そうなお父さんは家財の拭き掃除などをしていたが、ぼくらの段取りを見て、メンバーに「養生もきちんとしてもらえるんですね」と話しかけてきたという。

「大熊のなし」という段ボールが室内にあった。福島第一原発事故前、大熊町から出荷されたものなんだろうな…。

土曜日、振り返り。

K 1件めのKさん宅。搬出の動線をどうするか、どんな道具を使うかなど、皆で協議して最適なかたちで進めることができた。

P 床板が剥がされ露天掘りでできる場所以外でも「潜ればリーチでき取れるところ」をどうするかについて、基準が曖昧なまま進んでしまった。

K 上記の場所について、後半にYさんが機転を利かせ、残っている部分を潰してくれた。

K 援人初参加、かつ初災害ボランティアのSさん、朝の道具の説明から前のめりで、活動中も道具の名前の多くを覚えていたので、コミュニケーションにほぼ問題がなかった。慣れたメンバーでも記憶が曖昧なメンバーもいる中で、すごいことだ。

K T 2件め、Aさん宅。消毒の依頼だったが社協にもOJに噴霧器はない。事前に消毒があるとも言われていない(雑談の中で可能性としては出ていたが)。が、ニーズを幅広めに想定して噴霧器とオスバンを持参したのはよかった。使える道具を自律的に備えるほど、質の高い活動ができる。

K T Aさん宅床下、「消毒」と言われたが援人の判断で「まずブラッシングを」となった。ぼく自身も潜ってみて強く感じたが、家の左半分は特に床材の汚れが酷かったためブラッシングの価値は高かった。プラシがけは通過儀礼のようになっているケースもあるが、今回は間違いなく正しい判断だった。言われたことだけでなく、被災された方の先々を見越して意味のあるお手伝いを!

K Aさん宅での作業の差配。噴霧器は1台しかなかった。ブラッシングも消毒もどちらもボトルネックにならないよう、1部屋ずつ集中してやっていくなど統率のとれた行動ができた。

K T 次亜塩素酸を含む薬剤のスポット噴霧はよい(特に青カビに対しては)。常備しておいて、泥出し後やブラッシングのタイミングでも必要に応じてやりたい。

K T 総じてどのメンバーも現場や他者の動きをよく見る(足りないものはすぐ補う)、先読みして動くなどがよくできていた。

夕食。「鮮場(やっちゃば)」で買ってきた常磐ものの刺身を食べた。

日曜日。雨で社協のボランティアセンターは休みだが、技術系ボランティアは動くことになった。

このセブンイレブン(いわき内郷宮町店)は、台風13号で被災した後で復活したばかり。

朝一、Aさん宅の消毒の残りに対応するMさんのみ離脱。
残りはK氏に率いられ、内郷駅近くの地域にあるお宅の床下泥出しに向かう。

日曜日午前、3軒目。昔の長屋が取り残されたような木造建築のお宅。床下だけでなく屋内のいろんなところが傷んでいた。布基礎にチョコレート状の泥が入り込んでいた。

家主の男性は、ぼくらが床下泥出しをする様子をじっと見ていた。監視されているようでちょっと緊張したが、作業が終わったことを告げると安堵の笑顔を浮かべてくれた。

つづいて4軒目、内郷内町前田。沢山の油絵が飾られたモダンなお宅。

ただ床下は変わった構造で、泥を取れる面積は少ない。作業前にチェックすると、断熱材の濡れと青カビの発生を確認。

床下泥出し、断熱材の一部撤去、青カビのブラシがけと消毒。強い雨になってきたこともあり、昼食をスキップしてがんばり、12時半に終了。

青カビについて告げると奥様は顔をしかめたが、それも含めて対処しましたよと伝えると、パッと明るい顔になった。

今週のお手伝いはここまで。4軒のニーズをやり切ることができた…。

振り返り。

午前、Xさん宅(すぐお手伝いに入ったので名前確認する余裕なし)。ずっとお手伝いしていた内郷宮町以外でのお手伝い。新旧の住家が入り混じっていたが一帯が被災しており、まだ家財や土曜袋が点々と並んでいた。2つの川から水が来たという。

P T 「潜り隊は一刻も早く床下に入る。床下にいる時間=仕事量だから」とハッパをかけたが、床下泥出しではメンバーにこの自覚を持ってほしい。

K IさんとYさんを主軸に(彼らが他のメンバーの差配をしながら、床下でコミュニケーションしながら)、家の奥と手前から作業を効率よく進めることができた。

K 正直、床下の泥の状態は酷く、腹ばいになるのをためらってしまう状態だったと思うが、Sさん、Tさんもバリバリ作業を進めてくれた。

P 度重なる水害(と、その後の修復不足)で、床材なども傷んでいるのが見て取れた。本当は床材のケアなどもしてあげたかった。

K 2軒目、前田のKさん宅。かなり変わった作りで、床下構造も制限が多かったため、作業できる範囲が多くなかったのが残念。その中でもベストは尽くせた。

K 一番左の棟の床下、Yさんを伴って隣の部屋に通気口から入れるか試しはした。結果は無理だったが、トライしたことはGood。ニーズ調整役の事前の判断が常に正しいとは限らない。自分の目と身体でやってみることだ。

K T 左の棟の床下を偵察したとき、一部濡れた断熱材と青カビの発生を認めたので、作業を提案し、追加作業ができた。今後の依頼主の健康に貢献できたはずだ。

最後、Kさんにビール券をいただいてしまった(7人分あった)。何度も断ると喧嘩になりそうだったのでいただいた。援人はこういうのはもらわない主義なので、後日OJに寄付するつもり。

災害はお金がある人にもない人にも、若い人にも高齢者にも、健康な人にも病弱な人にも、誰にでも影響を与える──ということが、被災地を訪れてみるとよくわかる。

だから他人事じゃない。助けられる番になることもあるんだから、助けることにも関心をもつのが自然だ。

お土産、いわき湯本インター近くの「柏屋」さんで。

災害ボランティアをやっていると、「ふつうに生きていたら、まずかかわることがなかった人」を知ることができる。

仕事では、似たような価値観をもった人との交流に留まることが多い。
休みの日にやることは、大抵はお金を使ってサービスやコンテンツを消費するものだ。

それらの振幅を超えて深く感じたり考えたりするきっかけが、災害ボランティアでは生まれるものだな、と改めて思った。

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台風13号 いわき市豪雨災害:床下泥出し4軒 知性が必要(ボランティアチーム援人 1006-08便)

Posted on 2023年10月10日. Filed under: ボランティア | タグ: , , |

ボランティアチーム援人は、10月7日(土)と8日(日)の2日間、9月初旬に豪雨災害が起こった福島県いわき市でお手伝いをしてきた。

7人チームで、2日間で4軒のお宅の床下に潜って泥出しを行い、完了した。

土曜日、泥出し2件。

まず1件めは夏井川支流の宮川の目の前にあるAさん宅。

先週の継続で、残り約6割の泥出しを昼前に完了(なぜかシャベルが2本なくなってしまった)。

続いて昔は炭鉱鉄道が走っていたという道路を挟んだ茶舗兼ご自宅の床下。布基礎で、部屋数も多くとても広かったが、なんとか完了。

ぼくは全体の差配をしつつ基本的に地上班をやっていたが、手が余り気味のタイミングになるとKさんに任せ、ツナギを着ずに素早く潜り、部屋の外周など取り残し部分を取った。
このプラクティスはよかった。

振り返り。

(最初にメンバーに話したこと。)
援人が毎週やっているKPTは、災害ボランティア全体の底上げに貢献するものも多い。「こういう活動をしました」と投稿し感心されるだけでなく(観客を増やすのでなく)、役立つ発信をし、災害ボランティアに参画する人を増やしていきたい。

K 道具の事前準備として、土のうスタンドを2枚作ってきた。PPシートを加工する前に土のう袋に入れて試し、高さは従来式と変えず幅は5cm長くした。現場で自分でも使ってみたがスムーズだった。

P 泥出しに集中していたため、床下・壁内の断熱材チェック、カビのチェックが念頭になかった。1件めの作業の終盤に気づいて自分でも潜ってみたところ、濡れた壁内断熱材、床材への新しいカビを確認した。

K T 自分は基本的に差配役と土のう詰め・運び役だったが、2軒めでは内職を積極的にやった。作業はじめは上(地上班)は待ちが多いため、隙を狙った。和室の隅、前に入ったボラが取り残した箇所などを攻めた。

P しかし地上班の他のメンバーとの連携が甘く、床下チームのサポートが遅れ、停滞する場面があった。

K T (今日の差配と、皆の振り返りを踏まえて)床下リレー(≒リニアになる作業)では、「力がある人・機転が利く人」から「力がない人」へ順に並んでしまうと膠着しやすい。イメージ的には、蛇の頭がフロントにだけあり、後の人は前の命令を聞くだけだとダメ。リレーの節々に頭がある(応用力のある人、そうでない人、男女もほどよく混ざる)態勢だとよい。床下の情勢はしばしば変わり、変化への適応が大事だから。

T ぼくが地上で働いているとき、お茶屋さんに来たお客さんに店の人と間違えられた(小汚い姿のボラをどう見まちがえたのか…)。店主のお茶へのこだわりも(横で)聞くことができたし、この店の再興が地域の活性化にプラスになるといいな、と思った。

夕食を買うために寄った「スーパーマルト」で。「福島県立磐城農業高等学校の生徒さんが作りました」と書かれた「福、笑い」のご飯。もちろん買った!

2日めの日曜日は、行く予定のお宅と前日に打ち合わせをしておき、朝8時にスタート。

前回お手伝いしたTさん紹介のHさん宅だ。

こちらもとても広かったが、幸い入った泥は薄く、床下も移動しやすい構造だったため、テミによるリレー方式ではなくできるだけ多くのメンバーが土のう袋を持って潜ることにした。

10時半には終了。

4軒目、川向こうのKさん宅。

若いご夫婦の新築感ある家で、内装は白基調。少しも汚さないようにノンスリップシートとマスカーでしっかり養生(回廊式養生)をした上で作業開始。こちらもとても広く、構造上乾いていない泥もあったが、連携ワークがどんどん加速していたこともあり14時には終わった。

ぼく自身も普通のボラ着のまま潜って泥を取った。床下に配線が多く、チリトリ、ホウキなどを駆使したが、それでも道具に課題が出た。

このお宅には、「チームふじさん」のエアコン復旧隊も来ていた。

日曜日、振り返り。

K 作業内容は前日とほぼ同じ。道具の使い方、フォーメーションなど、昨日までの成功や要改善点を踏まえ、よりうまく、よりスピーディーに働くことができた。

K 事前の段取りもあり、朝8時から仕事に着手することができた。

P OJのR君との連絡体制に問題があった。ぼくら作業チームにとってのボスとの連携は欠かせないので、先読みをすべきだった。

K T (Mさんの振り返り、泥を土のう袋に入れる≒搬出のリレーを組まない態勢では、できるだけ多人数が一斉に潜ることが重要、という内容を踏まえて)差配役として、特に2件目では「できるだけ多くの人数を迅速に床下に押し込む」ことを意識した。かつ、一作業者としての自分も、ベタ基礎だったので普通のボラ着のままで偵察、内職のためいち早く潜るように努めた。

T 道具についての宿題。より強いチリトリ、ミニほうきちりとりセットを。

T 家の間取りと床下の構造の不一致は常にあり、人間の目測は信用できないため、ホワイトボードで打ち合わせしても漏れの可能性はある。正確に把握するため、床下でレーザー測距器を使うなど?(Mさんからスマホアプリを使えないか? との指摘あり。要検証。)

お手伝い後、いわき湯本駅前の「みゆきの湯」で。風呂上がりの木村牛乳うまし。

以下、床下泥出しのやり方についての考察。

ぼくら援人が毎回のお手伝いの後にやっている振り返り(KPT法)のK(Keep)を元に、災害ボランティアとして床下泥出しをチームで実践的に(早く・安全に・高い品質で)やりたい人向けのノウハウのたたき台だ。

(やっている人にとっては自明の内容もあるだろうが、こういう知識を流通させることが「見る人」でなく「やる人」を増やすうえで重要だと思って書く。推敲した上で援人ウェブサイトにも載せるつもり。)

【床下泥出しのポイント】

  • 床下内の作業のやり方≒動線の組み方は「リニア(直線型)」か「パラレル(同時並行型)」かを、入った泥や基礎の状態、チームの人数、持参した道具などをベースに決める
  • [ここ重要] 床下での人員配置がリニア(先頭の人が泥を取り後ろにリレーする形)になる場合、力のある者から力のない者へ、という単純な流れにはしない(床下の状況は作業の進捗に応じて変化する。リレーの要所要所に「力のある者・判断できる者」を置かないと臨機応変の対応ができない。 ※)
  • [ここ重要] パラレルなら、リーダーは「一刻も早く多くのメンバーを床下に入れ、面展開させる」ようがんばる(床下に入った人数=仕事量なので当然の話だが、養生に手間取ったり、床下に入る口付近で作業をはじめる者がいたり、できていないケースをしばしば見る)
  • [応用編] リニアといっても、床下動線にはさまざまなバリエーションがあり得る。※が実践できていれば、要所で臨機応変の対応ができる
    ** フロントが1人でなく2人、3人になる方が効率的な場面もある
    ** 動線を枝分かれさせ、後ろではジャンクション方式を組むことがよいケースもある
    ** 後ろの人員はただ待っているのでなく、「内職」(取り残しを取るなど)をすれば効率・品質は上がる
  • どの方針を取るにせよ、関わるメンバー全員が方針を十分理解できていることが重要(だから見知ったメンバーでの反復作業は強い

このように床下泥出しは、兵站、ロジスティクス、ワークフローの考え方などを動員し効率を高めることができる。汚れる肉体労働ではあるが、知性が必要だ

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福島県いわき市豪雨災害:床板剥がし 床下泥出し 2日で5件のニーズ対応(ボランティアチーム援人 2023年0929-1001便)

Posted on 2023年10月6日. Filed under: ボランティア | タグ: , , , , |

ボランティアチーム援人、9月に起こった台風13号による豪雨災害にあった福島県いわき市で、2度目のお手伝いをしてきた。2023年9月30日(土)・10月1日(日)。

一帯の多くの家が床上浸水した内郷内町でのお手伝い。

伺ったお宅の内部は、被災後の片付けの端緒にもついていない、という状況だった。
元教室だったいう広い部屋と、台所のフローリングの傷みが激しく足元が危ないため、全て剥がすことに。

台所の床も相当フワフワしている箇所があった。今回だけでなく以前浸水した際からのものだと後で聞いた。

剥がした部屋は、本来なら十分に乾燥させたいところだが、台所は生活に必要なのでコンパネで仮床を作った。

和室の床板も土埃が浮いているなど掃除が必要な状態だったので、女性メンバーが腰の悪い依頼主のご希望を聞きながら拭き上げていった。

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台風13号 浸水被害 千葉県茂原市で災害ボランティア(チーム援人 0918便)

Posted on 2023年9月26日. Filed under: ボランティア | タグ: , , , |

9月8日に起こった台風13号による大雨は、千葉県でも多くの住宅などの浸水被害をもたらした。その総数は「床上・床下合わせて2299棟」(9/19現在)。その中で、茂原市の被害は8割を占めているという。

ボランティアチーム援人は、9月18日(月祝)に茂原市でお手伝いをしてきた。

茂原市災害ボランティアセンター。
ぼく自身は2019年の台風被害に続いて2回めの訪問。受付や道具の受け渡しなど、前回もスムーズだなと感じた運営だが、今回も同様の体制だった。

お手伝いにうかがった先は古い平屋のお宅。60代の女性が1人で暮らしている。

災害ボラセンとしては3回めの支援であり、1回めは援人の千葉在住メンバーMさんが率いるチームがまったく手つかずの状態のこのお宅で畳や大型家財の運び出しを行っていた。

屋内に入ったチームは、激しく傷んで抜けそうになっている床板などに気をつけながら、水没でダメになった家財をたくさん運び出していった。

屋外にいるチームは、強い直射日光の下でそれらを分別し、袋詰めしていく。
途中からは軽トラなどで巡回していた地元の消防団も手伝いに加わってくれた(メンバーによると、分別ルールに詳しいのでだいぶ助かったという)。

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令和5年7月 秋田豪雨災害:「まだボランティア必要?」の声も しかし取り残される高齢者(援人 0908-10便)

Posted on 2023年9月14日. Filed under: ボランティア | タグ: , |

9月9日(土)・10日(日)、前の週に続き、ボランティアチーム援人は豪雨災害で数千軒が被災した秋田県秋田市でお手伝いしてきた。

秋田市に足を運んで、思うこと。

  • 報道の持続は重要だ。秋田市でもニュースが減ったせいか、被災した家の復旧は終わったと思っている人が結構いる。「まだボランティア必要なの?」と。
  • 地区にもよるだろうが、一人暮らしの高齢者などへのまわりの声がけ・手助けなどはよく機能していると思う。同じような災害が首都圏で起きたら? と思ってしまう。

土曜の朝礼で、OPEN JAPANのひーさんがこんな話をしてくれた。

コミュニティセンターで炊き出しをするとやってくるのは、高齢者の方々。

大雨の後、ご飯を自分で作る気しない…。
作りたくてもフライパンがない…。
食べものを買いに行く車がない…。
それでも、うちは大丈夫(と答える)。でも、家にはカビが生えていることもある。

とても気がかりな状況だが、それでも炊き出しに顔を出す人はまだ「行動しているほう」。
姿を見せない人をケアしていくことが大切だという。

災害が起こると、最後まで取り残されるのは高齢者などだ。片付ける体力は乏しいし、我慢強いから「助けて」と声をあげることをためらう。

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秋田市記録的豪雨:断熱材絞りでずぶ濡れに 床下水抜きを粘り強く(ボランティアチーム援人 0901-03便)

Posted on 2023年9月8日. Filed under: ボランティア | タグ: , , , |

「ここでしか味わえない」と思っているものがある。

そしてそれを文章で伝えることの難しさをつねづね感じる。

本当に活写できれば、もっと多くの人がここに来るはずだ。災害ボランティアとしてぼくと同じ体験をしたがるはずだ。そう思うからだ。

朝、ボランティアセンターに集まる男女の、素朴でたくらみがない、アルカイックな顔つき(本当は写真を載せたいけど、本人たちに断ってないので控える)。

世俗にまみれ、仕事の他は余暇しかないはずの世代のぼくらが、他人の家の床下を這い、泥と汚水まみれになり、口中のジャリジャリする感覚を味わいながら、目標達成のために真剣にアイディアを出し合うことのよさ。

ここでしか味わえない。
やってみない人が体感することはできない。

土曜日。

朝、OPEN JAPANのひーさんから被災状況、それに対する社協や技術系団体の取り組みの見通しについての説明があった。

オフレコの部分もあるはずなので割愛するが、いつも一歩先を読んだ慧眼には感心してしまう。
そういう方向性の下で動けばいいんだな、という確信も湧く。

お手伝い先は横森地区のAさん宅。モダンな外観、店舗スペース付き、床はフローリング。そこに70代の男性一人暮らし。

前週にお手伝いしたお宅と同じ後方の床下だ。断熱材を包む仕組みは、最も堅固なやり方。

断熱材の水を抜き、できるだけ空気に触れさせ、乾燥させるのがミッション。前回の作業を踏まえて協議し、Sさん案の「V字カット」でやることにした。

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