『だれだって臍(ほぞ)を噛む』(オフィスマウンテン)を観た
『だれだって臍(ほぞ)を噛む』(オフィスマウンテン)。2019年7月19日(金)、横浜・日吉のベルリン・セミナーハウスで観た。
まっとうな芝居をダブワイズ(解体・再構築)したような、または演劇とダンスとポエトリーリーディングを行ったり来たりするような──形態のパフォーマンス、といえばいいのか。
1月に観たもの(『海底で履く靴には紐がない ダブバージョン』)と比べ、演者が3人になったことでノイズが輻輳するような交錯感がより高まった。逆に、断片的な台詞が円環構造のように繰り返されていき徐々に情景がわかってくるスリルのようなものは少し弱まった気がした。
観ている間、頭の中で意味をくみ取ろうとする指向と、ただ身を任せようとする指向の脳内応酬がずっと続く。それが気持ちよかった。
“生”、かつ至近で観ることに大きな意味があるパフォーマンスだった。会場のキャパは約30席、5日間やってもたった150人ぐらいしか観ることがないって事実がなかなかすごいよな…。
帰りに日吉本町の駅近くで夕飯を食べたんだけど、担担麺を頼んだら“時代に取り残された町中華”の味で、すごく貴重だった。