中東:重大・緊急な情報提供で日本のメディアがやっていないこと(と、ボトムアップでできそうなこと)

Posted on 2011年2月18日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , |

(時間があまりなく、30分で書く。乱文失礼)

エジプト革命が一段落し、#egyjpで得た体験、うまくいったことや改善すべきことを踏まえて「重要な情報を、緊急に、沢山の人とシェアするときにあるべきキュレーションのやり方とは」について考えたいと思っていた矢先、バーレーン(#bahrain #bahjp)とリビア(#libya #libjp)が始まってしまった。

悠長なことはやっていられないので、今気づいたことをシェアしておく。

エジプト、バーレーンなどで、(たとえば)英語圏のメディアは「刻々と変わる情勢を」「TwitterやYouTubeなどさまざまな情報源を適宜取りこみながら」どう報道しているか、を例示する。この「ライブブログ(Live Blog)」というスタイルだ。

Bahrain protests: live – Telegraph

Bahrain protests: live - Telegraph

  • 時系列で、タイムスタンプ付きで事件をどんどんポストしている(Telegraphでは自動更新機能もある)
  • 取りこんでいる情報は(各社ポリシーによって違うが)自社だけでなくTwitterやYouTubeなどテキスト、写真、映像など多彩な外部ソースを引用
  • 簡便だが、接触頻度がまちまちな人にとっても役立つ優れたまとめになっている

Al Jazeeraなどでもこのスタイルの更新をやっている(他にもあったけどすぐ出てこない)。

Live Blog – Bahrain | Al Jazeera Blogs

Newyork Timesなどは、昨日からバーレーン関連で上がってくるニュースを見ていると、編集担当のアカウントがTwitterなどをウォッチし、適宜RTなどで広め、現地発情報の確からしさの担保にどんどん使っているように見える。

今言いたいのはこれだけ。
英米は「重要な情報を、緊急に、沢山の人に伝える」ためにこのスタイルをとっているメディアがあるが、日本には(ぼくが知る限り)ないということ。別にここでステレオタイプなマスコミ批判をしたいわけじゃない。
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エジプト革命:タハリール広場に日本で一番近い場所(#egyjp)で寝泊まりした日々を振り返って

Posted on 2011年2月14日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , , |

2011年2月11日、エジプトで長年続いた独裁政権が倒れた。人びとの18日間の平和的で粘り強い行動が、中東一といわれる強大な軍隊と治安警察を背景とする大統領の我執を砕いたのだ。

Mubarak Steps Down

この間、イルコモンズさんのブログにある「本日、革命につき、欠勤します」は、ぼく自身の台詞でもあった。

ムバラク政権が倒れたとき、ぼくは

ぼくは革命成就の瞬間に立ち会えなかった。1時間ほど遅れた(笑)。

緊張のピークだった2月4日の「出発の金曜日」以降、短い睡眠を挟みつつひたすらウォッチを続けていた。が、その革命が成ったその日その時、ぼくは仮眠中。駆けつけたのは1時間後の午前2時、すでにアルジャジーラは歓喜に沸くタハリール広場を映していた。

言い訳させてほしい。当日はムバラク大統領の演説、スレイマン副統領の演説、2回の軍声明が続いたが、どれも無内容で、告知された3回めの軍声明にも意味などないだろうと判断し、現地時間の深夜に備えるべく仮眠してしまったんだ…。

エジプト革命について、ぼくがやったこと

ぼくがやったことをTwilogで振り返ってみた。エジプトの人たちは18日間闘ったが、ぼくがエジプトについて1つでもTweetした日は17日間、完全にエジプトと共にいたのは13日間だった。

1月27(木)、1件/34件。このTweetがはじまりだ。

1月28日、3件/17件。

1月29日、ゼロ。が、この日アムネスティ映画祭で「ビルマVJ」を観たことで、自分内のアンテナ感度が高まった。
(@nofrillsさんのつぶやきによれば、この日に#egyjpが誕生していた)

1月30日、25/28件、この日@qtbrowneyesさんに#egyjpの存在を教えられ、ハッシュタグ付き投稿をはじめた。

以後の13日間は、エジプト一色となる。

1月31日:65tweets http://twilog.org/nakano/date-110131
2月1日:127tweets http://twilog.org/nakano/date-110201
2月2日:163tweets http://twilog.org/nakano/date-110202
2月3日:193tweets http://twilog.org/nakano/date-110203
2月4日:120tweets http://twilog.org/nakano/date-110204
2月5日:154tweets http://twilog.org/nakano/date-110205
2月6日:138tweets http://twilog.org/nakano/date-110206
2月7日:108tweets http://twilog.org/nakano/date-110207
2月8日:110tweets http://twilog.org/nakano/date-110208
2月9日:103tweets http://twilog.org/nakano/date-110209
2月10日:108tweets http://twilog.org/nakano/date-110210
2月11日:148tweets http://twilog.org/nakano/date-110211
2月12日:141tweets http://twilog.org/nakano/date-110212

エジプト情勢のウォッチとシェアにありったけの時間をブチ込んだ。
アルジャジーラを横目で見ながら、1)現地ブロガーやジャーナリストのList(最初は約20人、最後には50人程度)をチェック、2)#jan25、#egypt、#cairoなどのハッシュタグをチェック、3)上記Listやハッシュタグで流れたURLをチェック、4)#egyjp(他の人と被りがないかなどチェックのため)というサイクルをまわす。4)を終え1)へ戻るとまた新たな未読が…という無限ループは、RPGで深い深いダンジョンを行く感覚にも似ていた。しかしゲームなら「セーブしてまた明日」ができるが、この現実はそうではない。「何かをしなければ。今注視しなければ」という声が繰り返し響くため、中毒のように続けた。

#egyjpには、翻訳など外国語を仕事のツールとする優秀な人たちもいた。そういう人たちに比べてぼくの英語力はヘボい。普段仕事絡みで英語圏のIT系ニュースをチェックするが精読はあまりしないし、聴く・書く・話すとなるとかなり怪しい。が、タハリール広場を守った自警団の、あり合わせの道具で作った“ヘルメット”や“盾”を身にまとった男たちの姿は示唆的だ。時が来れば人はそこにある武器で戦うのだ。だからぼくもヘボい能力と体力を振り絞った。

#egyjpにいることで、ぼく自身色々なものを得た。テレビや新聞では得られない知識・洞察、そしてタハリール広場を見守る人たちとの共感だ(ぼくが「タハリール村」と呼んだりしたが、あそこにいた人たちでこの呼び方に賛同してくれる人は少なくないだろう)。
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エジプト:大規模流血は避けられた「出発の金曜日(Friday of Departure)」、でも今まだ「過去」と「未来」は闘っている

Posted on 2011年2月7日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , , |

カイロでの平和的デモがはじまって13日め、エジプトはまだ出口が見えない状況が続く。

タハリール広場での大規模デモ「出発の金曜日(Friday of Departure)」の前日にあたる2011年2月3日に、エジプトにまったく詳しくもないぼくが、いてもたってもいられずに書いた記事「【急告】今夜(2011年2月4日)エジプトと共にいよう。沢山の人が傷つけられないように」は沢山の人に読んでいただいた。

具体的には、以下のような成果があった。

  • Twitterでは600人ぐらいの人がReTweetしてくれた(当日中。現在は約800)。Mentionも多数あった
  • 記事はその日だけで4600~4700PVのアクセス、WordPress.com全体のランキングで49位だった(Pingが飛んできたので知った。初めての経験)
  • 沢山のコメントと、あたたかいメールなどもいただいた

エジプトの人びとのために胸を痛め、広めるというアクションをとってくれた人がこれだけいたことは本当に心強いと思った。「思い」や「共感」がネットワークで増幅していくTwitterの力も深く実感した。

2月4日当日、ぼく自身徹夜体制でアルジャジーラとTwitterに貼り付いていたが、軍がおおむね中立を保ったため最悪の事態にはならなかった。見方が間違っていたわけだが、こんな間違いなら何度でもやりたい!

ただこの日もそれ以降も、突発的な衝突などで死者数は少しずつ増え、また活動家やジャーナリストの暴行・拘禁は繰り返し起こっている。つまり、注意を払っていくべき状況であることは変わらない。

ひとつ、写真を紹介する。
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【急告】今夜(2011年2月4日)エジプトと共にいよう。沢山の人が傷つけられないように

Posted on 2011年2月4日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , , , |

(今日は平日で、絶賛仕事中であるべきだけど、打ち合わせの途中にドトールに寄ってこれ書き殴ってます)

ネットにつながっているみんな、今夜はぜひエジプトに注目してほしい。

ぼくの歴史や世界情勢の浅学への批判は承知で書くけど、今この瞬間ほど、ネットにつながることができるぼくらが「エジプトで起きていること」に注目すべきときはないと思う。

以下、やってほしいことです。

  1. 日本のメディアでなく(速報を期待しづらいので)、AL Jazeera(アルジャジーラ) (がんばっているが妨害されている…)、BBCCNNなどの映像を観る
  2. Twitterで #jan25 #egypt (多言語だか英語多い) #egyjp (日本語)などのハッシュタグを注視する
  3. 自分で有用なTwitterユーザー、ブログやネットメディアを探しウォッチ、できればTwitterでシェアする
    (ぼくもここ数日がんばってます。Twitterアカウントは@nakanoです)

その理由を知ってもらうために、これまでの経緯を大急ぎで書きます(不正確なところがあったらすみません)。

  • エジプトでのこれまでの流れ。1月25日に大規模な反政府デモ。26日、逮捕者出る。27日、カイロのタハリール広場に多数の人が集結、深夜に有力リーダーのエルバラダイ氏が演説。28日、携帯が遮断される。29日、ムバラク大統領が内閣改造、副大統領指名。31日、また新内閣。1日、タハリール広場に100万人集結(諸説あり20万~200万)、ムバラク演説「次期選挙は不出馬」。民衆の勢い衰えず
  • そして2日、平和的だったデモに突然湧いた“親ムバラク派”が棍棒、投石、火炎瓶などで襲いかかる。死者や多数の負傷者が出る衝突に。“親ムバラク派”はなぜかバスで運ばれ、20~40歳の屈強な男が大半、火炎瓶を大量に用意。捕まった者は内務省や警察のIDカードを持っていた(つまり、政府によるデモ潰しの可能性高い)
  • 3日になると国営テレビが「外国人の排斥」を煽り、“親ムバラク派デモ隊”は外国人ジャーナリストを暴行、機器を奪う。未確認だが死者も1人出たとされる
  • 3日夕方以降、政府は旧内閣の閣僚を訴追、首相が「間違い」と謝罪、副大統領が声明、米ABCがムバラク大統領をインタビューなどあったが、「ムバラク退陣」を求める民主派は退かず
  • 金曜日(つまり今日!)には“Friday of Departure(出発の金曜日)”という再集結が呼びかけられており、恐らく再び大規模なデモが起きる

(民主化運動は長期化も懸念されているけど、)差し迫った危険として「外国人ジャーナリストの迫害・排斥による情報遮断」と「民衆の大規模行動(大統領官邸をめざすかもしれない)」が招くかもしれない大規模な衝突と弾圧で、中国の天安門事件のような悪夢が再び起こる可能性がある

現地の写真を一枚貼っておきます。
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エジプトアップライジング(“THE BATTLE FOR EGYPT”):ここまでのクリップ

Posted on 2011年2月3日. Filed under: 未分類 | タグ: , , |

ここ数日、エジプトから目が離せない。アルジャジーラとTwitter(主に現地の人のTweet)にはりつき、ハッシュタグ「#egyjp」付きでどんどん超訳しTweetし続けている。

ぼくなどがこういうフィルター、伝声管であり続けることに強い意味があるだろうか、と何度か思う。こういう行為を勇気づけてくれるような気の効いた引用でも思い出したいが、寝不足で頭が疲れていて今は無理。
でも続けたい。これは「」起こっている「見過ごせないこと」だから。きっかけや経緯は後で思いだそう。

みんなやぼくの、いくつかのTweetだけクリップしておく(厳選でも網ら的でもない。ただ走りながら心に留まったもので、時系列も厳密ではない)。
http://twitter.com/#!/RaghdaSalama/status/32675138990243840

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「STOP無印良品キャンペーン」でぼくが見つけた5(+1)つの果実

Posted on 2010年12月23日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , , , , , , |

STOP!! 無印良品 in 東京」報告集会に参加した後、考えたことのまとめ。
会の様子はこちらをどうぞ。

「無印のイスラエル出店反対キャンペーンは無印に反対したのでなく守ったのではないか」とか
https://nakanohajime.wordpress.com/2010/12/19/stopmuj/

(この原稿は上記のレポートを書いた直後に粗方できていたけど、バタバタしていて見直すことができず、時間が空いた割にはあまり推敲せずに出しちゃうものです)

企業に「ちゃんとしてほしい」と働きかけることの可能性

「STOP無印」運動は、ターゲットとする企業に激しく敵対することなく進められた。
無印良品というブランドには運動の中核にいた人びとすら認める魅力があり、それが運動のデザインや広がり方にも影響した面がある。問題を知って広めた人たちも、「イスラエル出店」という発表への怒りだけでなく、多くはファンであるがゆえの「残念さ」や「悲しみ」を抱いていたから言葉も厳しいものにはなりえなかった。これは株式会社良品計画という企業にとっては冥利に尽きる話じゃないだろうか。

企業は商品やサービスを提供し、利用者はお金を払うというサイクルで成り立つこの社会では、多くの人は企業を一方的に断罪するような立場には立てない。企業に対して「好きだけど、もっとちゃんとしてほしい」といった思いを抱く場合もしばしばある。こういうアンビバレントな関係を理解し織り込んだうえで運動を進めることが、広くアピールするためには必要なのではないかと思った。

ついでに。企業に対する行動となると、「企業というのは邪悪な金儲けマシーンであって、倫理的行動など期待すべくもない」、ついでに「だから企業はやっつけるしかない」といった嫌儲や陰謀説をベースにしたような企業観を口にする人が一定数現われる。が、企業の「良識」を問うた今回のような運動は、企業に対する不信感しかなければ違ったアプローチになっただろうし、またその場合は今回のような結果も得られなかったのではないかと思う。
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TwitterやFacebookからガチなアクティビズムは生まれない? (マルコム・グラッドウェルのコラムから)

Posted on 2010年10月5日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , |

Facebookが最近日本でティッピングポイントを超えたってことだけど、「ティッピング・ポイント」の著者マルコム・グラッドウェルがFacebookやTwitterは社会変革を促進しないと(“The New Yorker”誌に)書き、話題になっているんだって。

Tipping Point Author Malcolm Gladwell Says Facebook, Twitter Won’t Lead to Social Change
http://www.readwriteweb.com/archives/tipping_point_author_malcolm_gladwell_says_facebook_twitter_cant_change_world.php

グラッドウェルの元のコラムはこれ。

Twitter, Facebook, and social activism : The New Yorker
http://www.newyorker.com/reporting/2010/10/04/101004fa_fact_gladwell?currentPage=all

ぼくが昨日考えていく! と宣言した(「「ウェブとアクティビズム」について考えていく宣言」)ばかりのウェブとアクティビズムのことが書いてあるので、興味を持って読んでみた。

以下、メモ。

  • ソーシャルネットワークの弱い紐帯から、ハイリスクなアクティビズムが生まれることは滅多にないのだ
  • 市民権運動は強い連帯の中で進められた。それはときに危険や暴力を伴うものだった
  • 現在のソーシャルネットワーク上での“いわゆるアクティビズム”は、リスキーでもないしインパクトも薄い。Facebookの「ダルフールを救え(Save Darfur)」ページには128万人ものメンバーがいるが、1人あたり平均9セントしか寄付していない。他のチャリティでも35セント、15セントなどだ
  • “Facebook activism”は、リアルな献身をしようと人々を動機づけるのではなく、あまり本気で献身したくないときに選ぶような行動を取るように仕向けている
  • イランの選挙のとき盛り上がった“Twitterレボリューション”は? あれはリアルなアクティビズムというよりは、西欧のジャーナリストが英語で書かれた#iranelection(ハッシュタグ)付きのTweetを読み、騒いでいただけのものだ

(さらに…)

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