双葉町で草刈り とみおかアーカイブミュージアムを見る(援人 2021年 1008便)

Posted on 2021年10月12日. Filed under: ボランティア, 東日本大震災, 東京電力福島第一原発事故 | タグ: , |

緊急事態宣言が解除されたので、行き先・活動詳細を明記しての災害ボランティア活動の投稿を再開することにした。「伝える活動」も兼ねてだ。興味がある人は読んでほしい。

2021年10月9日(土)、ボランティアチーム援人のメンバー4人で「相双ボランティア」に参加し、福島県浜通り(沿岸の被災地域)にある広いお宅の(元)畑で草刈り、雑木伐採、フレコンバッグ詰めのお手伝いをしてきた。

朝コンビニで買って読んだ河北新報のニュースは、岸田新首相が所信表明演説で東北について数十文字しか触れなかったと伝えた。車のラジオで流れたふくしまFMのニュースは、首相が原発廃炉処理水や帰還困難区域の扱いに言及しなかったことに落胆を表した。

この日のお手伝い先は、双葉町の帰還困難区域だ。
「白地地区」という言葉を多くの人は知らないと思う。この地域では、特定復興拠点というほんの狭い地域以外はそう呼ばれ、今後除染がいつ行われるのか、いつまた住めるようになるのかといった方針が今まだ明らかにされていない。

依頼主は、ボランティアたちの活動に合わせて移住先の県外から来られた。築100年以上、震災前にリフォームしたばかりという家は地震でも大きな損傷はなかったという。重厚な鬼瓦や太い梁や柱はしっかりしており、確かにあきめてしまうのはもったいない。

援人メンバー4人は、全体で10数人のチームに加わって一斉に刈払機での草刈りを開始。畑だったという家屋前の広い場所にはセイタカアワダチソウなどが1.5mぐらいの高さで立ち並び、刈り倒していくと獣たちが荒らしデコボコになった地面が表れた。

午後には別現場が終わった活動者たちも合流、総勢20人近くで刈った草や雑木のフレコンバッグ詰め。ずっと小雨で、濡れて重くなった草を抱え大きな袋に押し込んでいく作業は重労働だ。体は雨まみれ泥まみれになっていく。

そして、まともな土木作業であれば満杯のフレコンバッグを人が動かすなんてことはしないが、災害ボランティアでは多くの作業が人力だ。各所で1トン詰めのフレコンバッグを2〜3人がかりでゴロゴロ、ゴロゴロと転がしていく光景は、運動会のようでちょっとユーモラスでもあった。いい歳した大人たちが何やってるんだろう、と思った。もちろん自分もその渦中にいたのだが。

自らも刈払機を持って立ち働いていた依頼主のスッキリした笑顔とお礼のことばで締めくくられ、お手伝いは完了。道路際に並んだフレコンバッグは20個以上になった。

終盤の追い込みで力を出し切ったため、ぼくの肩や腕はじんわり痺れ、握力がだいぶなくなっていた。脚もところどころ痛む。

福島浜通りの原発災害被災地には、今もまだ帰還困難区域がある。そして家に思いを残す人がいる。だからこのようなお手伝いは、まだまだ終わらないはずだ。
見てお手伝いして、あらためて実感している。やるか座視するか? やり続けたいと改めて思う。

朝は、もうすぐ震災遺構として正式公開される浪江町の請戸小学校へ行ってみた。

お手伝いの後は、富岡町に7月にできた「とみおかアーカイブミュージアム」へ。ここの展示物を見て驚いたのは、震災・原発事故のみがテーマの施設ではなく、町の歴史を民俗史料を用いて紹介し、その先に震災・原発事故の経験をとけ込ませた内容だったことだ。

いわゆる民俗/郷土資料館だが、未曾有の事故に見舞われてしまった町にとって、歴史を残すという営為はとても重いだろう。胸を打たれた。機会があればぜひ行ってみてほしい。

大多数の人は、自分は大きな災害とは無縁だと思っているかもしれないが、日本はとても災害が多い国だ。南海トラフ地震も、たぶんいまの大人が死ぬまでの間に起こる。そのときに自らを助け周りを助けられる人を増やすためにも、日ごろから災害というトピックに関心をもつ人を増やしていきたい。

だからこれからも発信を続けていく。

Make a Comment

感想やアドバイスがあれば、お気軽にどうぞ

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

Liked it here?
Why not try sites on the blogroll...

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。