宮城県丸森町:重機連携でのべ60人 トンバッグと一輪車で生活道を直した(援人 0214便)

Posted on 2020年2月18日. Filed under: ボランティア | タグ: , |

ボランティアチーム援人、2020年2月15日(土)と16日(日)の2日間(0214便)、台風19号の被災地である宮城県伊具郡丸森町でのお手伝いの記録。社協の連携団体であるOPEN JAPANの下で。

丸森町のセブンイレブン、地元産「もういっこ」がある。やるなぁ。

地元産「もういっこ」

丸森町、細内観音堂の猫碑(猫神様)。

細内観音堂の猫碑

2月15日、丸森町耕野でお手伝い。OPEN JAPAN重機隊の萬さんと連携、約20人の大所帯。援人、常連個人ボラ、大学生とベトナム人留学生を率いたチームあすなろ、カリタス南相馬チーム。

高台にあるお宅の引き込み道が大きく崩落したところへ、トンバッグに土嚢袋を詰めて並べていき、法面を形成する。その背後に、家の裏山から重機×ネコで運び出す土砂を投入していき道を修復する、という流れだった。

丸森町耕野でお手伝い

人手によるトンバッグ作りは福島浜通りで何度も経験があるが、均整な形にするのは平地でやるより難易度高く、やり直しもあった。
初心者も多い混成チームだったが、援人メンバーが要所に散って手ほどき。若者たちはひたむき、壮年層も手練(てだれ)、協働はなかなかうまく機能した。

初心者も多い混成チームでの活動

終了時、トンバッグ積みは進捗70%、道の修復全体はまだ30%ほど。明日の予報は雨か…。やり遂げたい!

トンバッグ積み 進捗70%

作業の終わり、ベトナム人留学生に日本のためにありがとう、と感謝の念を伝えた。すると「ボランティアの意味がわかりました。ありがとうございました」という言葉が返ってきた。日本人でさえ災害ボランティアをやる人は少数派だ。なのに、外国に来て観光や勉強だけでなくボランティアをしてくれる人がいるんだ。

土曜日、振り返り、

K: 朝、混成チームだとわかり、出発前にメンバー一度集合。そして現地でも輪になり、自己紹介、目的と手順の説明をした。やってよかった。
K: Kさんがネコ女子隊の小リーダーとして優秀だった。
K: これまでの学びが活きている。先日のU字溝敷設に倣ってロープを張った。また、以前の法面の土のう積みでの品質管理が今回のやり直しを生んだ。
P: リーダーとしてまあ妥当な采配はできたが、もっといいやり方はないか? 作業中も考えていたが結論は出ず。作業進行の振り返りは毎回しっかり行いたい。

日曜日。

がんばったら、そのがんばりへの報いとして成果が出る。そんな日もある。でも今日のように、

  • 多様なメンバーをどう動かすべきか常に考え続け、
  • 複数タスクに人を分割し、適度にインストラクションしたらうまく回っていき、
  • コアメンバーたちが試行錯誤し巧いやり方をどんどん編み出していき、
  • それでもより巧い采配はないのか? と考え続け、
  • 終盤は自らネコ(一輪車)隊に一作業者としてブッこんでいったら、

最後には初心者含む混成チームとしては上出来の成果が出ていた。そんな日もある。

2月16日日曜日。土曜日に続いて丸森町耕野でお手伝い。朝から霧雨模様で、そもそも丸森町社協ボラセンはこの日は活動中止だと発表済み。が、OPEN JAPANと仲間たちはやはり活動することになった。

重機隊萬さんたちのサポートとして、援人、群馬藤岡ボラ、山部ほか。またも30人規模だが、経験者が多い今日の方が立ち上がりはスムーズだった。

トンバッグ作り、脇の土のう堤作り、ネコで土砂運び、各所に援人メンバーを配して品質管理と最適化を図りつつ進行。

トンバッグ作り 脇の土のう堤作り ネコで土砂運び

途中やや人手が余ったので、重機がバケットでネコに土砂を投入してくれる脇で人がスコップを使いたい、と重機オペの熊さんに投げかけたところ、バケット一つで2台同時に落としてくれることに(これは北海道方式らしい)。これで土砂運びの効率が格段にアップした。

北海道方式

11時過ぎ、雨が強くなってきた。萬さんと協議、昼飯をスキップして土のう堤作りが終わる13時までやろうということに。

雨の中 作業追い込み

ネコ運びをずっとがんばってくれた女性メンバーがキツそうなので徐々に交代させ、最後はほぼ全員男に。ネコ回しに馬力がかかり、フレコンバッグを法面とする道路の埋め戻しがぐんぐん進む。そして、土のう堤作りと生活道の仮復旧がほぼ同じタイミングで終了。道がつながったのだ!

道がつながった

土日2日間がんばり、結果は「継続」ではなく「(人手でやれる分は)終了」とはっきりいえる成果になった。

最後にご挨拶したとき、依頼主ご夫婦もいつの間にかネコリレーに加わっていたことを知る。奥様にタメ口でネコの扱い方を話してしまったことを思い出し、ちょっと恥ずかしかった…。

お手伝いが終わって、ボラセンに戻って道具片付けも終わった。
遅い昼食は「なるほどラーメン」さんで。おいしかった。

丸森町 なるほどラーメン

日曜日の振り返り。

K, T:前夜に作業の優先度付けをしたので、立ち上がりはスムーズ。フレコンバッグ作りからの道路側の土のう堤づくり、並行で土運び。山側の土のう法面はO・I組で進行など。ネコ隊は昨日のスキル伝授の段取りを活かし、Kリーダーの下で流れよく。
K:Mさんの土砂受け役、やや独善的だったが責任感あり仕切りよかった。
K:土のう、フレコンバッグ共に積み方の品質チェックを優先度高くやった。そのためには自分は作業に埋没してはいけないと意識した。
P, T:今日のボトルネックはネコでの土砂運び。2ラインを考案し重機に掛け合ったらバケットでネコ2台入れをやってくれた。よかった。
T:一言で伝わる工夫をすること。「ネコはタイヤを軸にその場で回る」「トンバッグは徹底的に壁を作る」など。伝える前に一度立ち止まって考えよう。
T:だいぶ色んなタイプの人、色んなチームとできるようになったが、まだ磨いていきたい。

女性メンバーなどは13時で体力ギリギリセーフだったと思うが、終了の帳尻が合ってよかった。萬代さんの「イメージ通り」が聞けた。きちんと噛み合った大人数のパワーは凄い。

次に進むために書き殴っておく。

災害ボランティアの現場リーダーをやること

  • 災害ボランティアの現場リーダーは「仮定」を使いこなすべき。ベクトルが「今」に向かえば作業方法の改善やメンバー配分の最適化の発案につながる。「先」を見れば、このミッションが終わったら? と次の段取りに思いを馳せることができる。
  • チームの「今」の協働がおおむね最適化されているとき、リーダーは“失業”する。暇になるのだ。そこで現場を見渡す、ぐるぐる歩き回るなどさらに何かを見つけるための旅に出る。

「夢中」と「楽しい」の同心円は近接している。

災害ボランティアを長くやっていると「頭が下がります」みたいなことを言われる。が、正直“はぁ?”と感じてしまう。頼まれなくても続けていることは本当にやりたいことだ、という言葉がある。災害ボラが崇高な献身でだけあったら、こんなに長くは続けていない。「知的営為」であり「運動」であり、さらに人の役に立つと強く実感できる取り組みだからやっているんだ。

土曜日、メンバー全員で真剣に働いた。これは夢中だったといえる状態だ(人が本当に夢中であるとき、それは後からしか気づけない)。夜の振り返りでは、明日のことを真剣に話し合った。日曜日も、悪天候にめげず終わらせようと集中した。援人メンバー以外の多くの活動者とも協働したが、目的達成第一、エゴやためらいを大方捨ててがっちり噛み合ったと思う。だから、速成チームなのにきちんと成果を出すことができた。

災害ボランティアは「しかめっ面で」「粛々と」やるだけのものだと思っている人がいたら、核心を知らないだけ。人間の余暇の使い方は星の数ほどあるが、災害ボランティアは、少なくともぼくには「頼まれなくても続けたいこと」なんだ。

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