『IMG_antigone_copycopycopycopy.ply(あるいは暴力による無意味な無のための新しい音楽のための暴力)』を観た

Posted on 2019年11月1日. Filed under: 演劇 |

久々に芝居を観た。

台風15号の後、また“フィクションちっとも楽しめない”症状が出てしまい、予約した芝居も最近はキャンセルしまくってた。

が、これは観なければいけない匂いがしたため、アトリエ春風舎(小竹向原)に足を運んだ。

お布団、『IMG_antigone_copycopycopycopy.ply(あるいは暴力による無意味な無のための新しい音楽のための暴力)』。

傑作だった!

オイディプスの娘の、あのアイティゴネの話だ。ソポクレスのテーバイを描いた三作の一つ『アンティゴネー』では、彼女は悲劇的な(ある意味美しい)最期を迎える。

しかし舞台を近未来に置き換えて翻案した今作では、死な(ね)ない。それだけでなく、彼女が対立した社会の規律に徹底的に組み敷かれていく。すごい話だ…悪魔的な想像力だ…と思ってしまった。

紛争、国境問題、ネトウヨ、フェミニズムなど、いま世界やネット論壇を騒がせている要素もよく暗喩されている。

痛覚に訴えてくるヤバい描写が度々ある。ぼくの後ろの女性は小さな悲鳴をあげていた。

初日なのでアフタートークに佐々木敦さんが登壇。彼も絶賛していた。現代SF、伊藤計劃の名前なども挙げながら。

「IMG_antigone_copycopycopycopy.ply(あるいは暴力による無意味な無のための新しい音楽のための暴力)」というクッソ長いタイトルは、演劇によくある思わせぶりな言葉遊びなのかな、と思っていた。が、観てみると芝居の内容のほぼ完璧な描写なのだ。ちなみに”ply”は3D(ポリゴン)データファイルの拡張子だ。

小劇場演劇というのはごく限られた日数、小さなキャパで行われるだけなので多くの人は観るチャンスはないだろうが、これは強く勧めておく。

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