感想:高校演劇サミット2018 盛岡市立高校, 都立世田谷総合高校, 精華高校

Posted on 2018年12月31日. Filed under: 演劇 | タグ: |

高校生がやること、たとえば高校スポーツは大人≒プロを頂点とすれば七~八合目、つまり途上といえるだろう。しかし「高校演劇」はその相似形ではなく、プロの劇団とは別の山頂をめざしているような気がするんだ。それほど高校演劇はすごいと思う。

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高校演劇サミット、2018年12月29日土曜日(3日間の最終日)。こまばアゴラ劇場で岩手、東京、大阪、三校の芝居を観た。

盛岡市立高校『月面、着陸。』

三者面談のシーンからはじまる。男子生徒は宇宙飛行士をめざすと先生に宣言し、父親を慌てさせる。彼がそう決意したのは、“月”とLINEでコミュニケーションし、彼女を孤独から救うことを決意したためだった。荒唐無稽だがそういう話だ。

なんだ小難しいことやらねぇのか…と観はじめに思ったぼくの心が汚れてました。青春が溢れてる、眩しい、サングラスが欲しいほど。高校生の三角関係、特に女子の活き活きっぷりがスゴい。そうだよ、高校演劇ってまずは高校生の観客のためのものだったよね、と思わせてくれた。面白かった!

都立世田谷総合高校『レイズ』

“…を待ちながら”×高校生の日常という筋立て。東京らしく知的レベルが高い脚本。
世界はどうやら今日終末を迎えるらしい。会話に出てくるのは恋愛とか親との不和とか。大きな事件はない。登場人物にほぼ等しく光が当たり、やがて来る破局は仄めかされるに留まる。しかし退屈ではない。よくもたせるなぁ…という印象だった。

前説は、芝居本編のセットを活かし、ヘッドライトを付けた生徒が暗闇で古新聞を拾い上げながら読み上げるといった風だった。

精華高校『大阪、ミナミの高校生3』

精華高校の前説は、大阪らしく女子高生2人の漫才で。試合(何)はもうそこから始まってたんだなぁ。
ひきこもり、やりたいことない、高校出れば逃げ場ない、などがメッセージか。“私もあなたの心臓を殴りたい”とか、ゴツゴツした台詞が鮮烈。皆がツルッとした東日本勢に比べるとどのメンバーも個性的だ。ストーリーよりも「演劇部」として個性の強さが印象に残った。いい部なんだろうなぁ。


オマケ。

夕食は、今年の最後に行きたかった「おさかなダイニング三好」(東京・東雲)。

東京都江東区の東雲住宅には、福島第一原発事故で東京に避難してきた福島県の人たちが多く住んでいる(住んでいた)。この店は、福島県浪江町で寿司屋さんをやっていた一家が東雲住宅に避難され、2015年に開いた店だ。

金目鯛がふんわり甘かったお造り、アツうまのホタテフライ、脂のりのいい金華サバ、期待に違わずうまい。(仕入れの関係か煮魚がなかったのが残念。)

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で、とても楽しみだったにぎりずし。この店のにぎりは田舎寿司のようにシャリが大きいのが特徴。それが小さくなっていたので少し驚く。東京のお客さんに向き合ううちに洗練されてきたんだろうか。

店内はほぼ満席。一組だけ福島の言葉が聞こえてきたけど、残りは近所の家族連れ、遠くないところから足を運んでいると思われる大人のグループだ。

がんばっている店でおいしい魚を食べられて、幸せな一夜だった。

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