2018年5月秋田県記録的大雨:秋田市で災害ボランティア(援人 2018年 0607-10便)

Posted on 2018年6月13日. Filed under: ボランティア | タグ: , |

ボランティアチーム援人、被災地での活動記録。今回は、2018年5月18日の東北北部日本海側の記録的大雨により、雄物川などが氾濫し浸水被害が多く起こってしまった秋田県秋田市でのお手伝い、金曜日から日曜午前まで2.5日間のメモ。

人が得られる洞察は移動した距離に比例する、みたいなことを高城剛が言ってた気がする。

今週、ぼくらのチームは1200km先の福岡県朝倉市に行く予定だった。が、現地の週末の天気予報を見て残念ながら諦めることに。代わりに進路を北へ向け、5月中旬の大雨で被災してしまった秋田県秋田市へ。約700km先だ。

移動して普段と異なる環境に飛び込むことで、何らかの気づきが生まれ、それが苦境にある方のお手伝いに活かせますように。

3日間、仲間と共にがんばってきます。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

秋田道、雄物川を通過。今はおだやかな川なんだけどなぁ。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

秋田市下新城でお手伝い中。今はのどかで想像もしづらいが、5月18日の北東北の大雨の際ここには腰の高さまで水が来た。初めてのことだった、と依頼主。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

(※大したことやったときじゃないほど偉そうに言うのが人間だから、今夜はあっさり書こうぜ作戦。その割には長いか。)

“自分でやるのはさすがに無理ですよ、お母さん”
と、
“業者に頼んだら吹っかけられて数十万円は…”
の間に災害ボランティアがいる、いや駆けつけることもある、という話。

チーム援人、大雨で400軒近くが被災した秋田県秋田市での3日間の集中お手伝い、1日目。

10人のメンバーは3つのチームに別れ、3軒のお宅へ向かった。

チームAは3人で、秋田市北部のあるお宅へ。

洋風のコンクリート基礎の家。バキュームクリーナーを使って床下の泥水を吸い上げるのがミッション。割と軽作業であり、余裕をもって終われる…と思ったが甘かった。

基礎は必ずしも平坦でなく、点検口から何mもある部屋奥に水たまりが残る。それを出すためにはツナギを着て潜るのが最善だった。

潜った途端に体はビショビショ、水深の浅いプールのよう(水泳部のぼくは苦はないが)。移植ゴテ、バケツ、吸水雑巾を使って地道に(とはいえ最大戦速で)水を掻き出していく。繰り返すが床下で全身びしょ濡れで、外は蒸し暑いほどなのに肌寒かった。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

依頼主(高齢のお母さんと娘さん)は自分たちが入れる範囲では何とか水を汲み出したというが、腹這いになって入ってみるとまだまだ。これは普通の人はできないし、業者を呼べば高額を吹っかけられる(かつ、フローリングに丸鋸で穴を開けられる)だろう。

そういう隙間を埋めるのが、覚悟ある災害ボランティアだよ。そんなことを思ったのは、ズブ濡れのツナギを脱いですっかり着換え、ボラセンへの帰路の車中でだった。

1日目、援人10人は3チームで各現場で奮闘した。明日が本番(あ、明後日も)。

朝、千秋公園を散策。そして八幡秋田神社へお参りをした。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

(※寝落ちのため朝投稿)

東京では誰も覚えていない、いやそもそも知る人もほとんどいない5月18日の秋田の大雨被害。地元紙もなかなか報じず、秋田県内・市内の関心度もかなり低い(昨夜入った川反の飲み屋の女将さんも知らなかった)。

でもわざわざ足を運んで見てしまえば、誰でも体が動いてしまうはず。それが災害というものなのだ。

今日も床下に潜った。ベタ基礎のお宅の地下を昨日より先へ進み、溜まった水と泥をただただ出した。最奥部に達したとき、泥の上に残念ながらカビが生えているのを認めた。その後、それらの温床になりそうな薄い泥も含めて徹底的に出そうと話し合った。そして14時過ぎ、完了。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

比喩でもなんでもなく、言葉通り地面に這いつくばる。そして泥まみれになる。さまざまな思いが浮かんでは消え、それでも手を止めず作業を進める。
感じることはある。秋田で起こった災害なのに、市民同士の共助の観念が薄すぎないか、もっと動いてくれ、という憤り混じりの思いとか。

でも作業が終わり、依頼主の泣き出しそうなくしゃくしゃな笑顔を見れば、大きな報酬をもらい過ぎたと感じてしまう。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

観光で秋田に来て自然を楽しみ美味しいものを味わい、何かを得て帰る人は多いだろう。しかしあえて地面に我が身を擦り付け、全身で泥や水や埃まで感じ取る人はまずいまい。
これがわざわざ遠くから出かけてきた、災害ボランティアなりのツーリズムかもしれない。

秋田での集中お手伝い、2日目。

夕食は川反の「紅がら屋」で。人気店らしく騒がしかったけど、比内地鶏のオムレツなど料理はうまかった。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

そして路地裏のお店「権太」。肴で出してくれた山菜のお浸しと漬物、レベル高かった。
ふらりとやってくお客さんも個性的だったし、まさに秋田の夜のドラマ。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

漬物は「なた漬け」というもので、秋田名物だと知った。

秋田魁、「県内記録的大雨から3週間余 今も流木、ごみ散乱」。記事冒頭の下新城長岡はまさに昨日ぼくらのチームもお手伝いさせてもらった地域。社協と連携して支援を続けるOPEN JAPAN肥田さんのコメントあり。
この大雨、被災された方は少なくないが(今も新たに判明しているが)、市内だけでなく地元紙の散発的な報道も含めて関心の低さを感じる。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

3日目、朝は太平山三吉神社へ。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

秋田での災害ボランティア3日目。朝に神社にお参りすると、なぜかその近くのお宅をアサインされる不思議。今日も床下作業らしい。

朝の秋田市災害ボランティアセンター、運動部らしい学生が受付に来ていた。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

秋田市災害ボランティアセンターの下でのお手伝い、3日目。今日は帰郷日のため半日だけの活動となる。

援人は2チームに別れてそれぞれのお手伝い先へ。ぼく率いるAチームは、ボラセンから車で10分ほど、街道から少しだけ奥まった区域の住宅地へ。“どこが被災しているの?”という景観だったが、依頼主Tさん宅へ伺ってみると、確かに床上浸水30cmほどの跡があった。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

去年も浸水したが自力でなんとかした。今年は市の人が回ってきて初めて手伝いを頼めると知った…と。Tさんは独居のシニアで足が悪い様子だった。

水はきれいに引いていて土基礎の状態も悪くない。乾燥の妨げになるシート(白蟻よけだと言って業者が敷いたものらしい)の撤去がミッションだった。狭い点検口から2人が潜り、養生含め1時間ほどで作業完了。

続いて車で15分ほど北上。今朝の秋田魁新報でも紹介されていた住宅街へ。以前の水害ボラでも経験したことがあるが、一軒のお宅がボランティアに依頼している様子を見て、この週末に依頼が次々に出てきた地域だ。
1人暮らしのシニア女性宅で床下に潜り、浸水で水を吸ってしまった断熱材(グラスウール)を外す。カビの温床になるため。埃が沢山舞い、ときどき水をザバッと浴びるが、作業はどんどん進んでいきこちらも完了。近所に同じ作業段階の家があり、そちらへ応援に行き再び潜る。ほどなく完了。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

どれもコンパクトな依頼だが、午前だけで3つの依頼を終えることができた。

2.5日間の秋田市ボランティア、終了。

社協と連携してきめ細やかな聞き取りと作業組み立てを行っているOPEN JAPANさんの下、10人のメンバーを駒として目一杯“活用してもらえた”実感がある。

ぼく自身は秋田市の発災を見てまず一人で行き、次にグループに呼びかけて10人のメンバーを連れてきた。現場では自ら泥にまみれズブ濡れになって力を尽くした。

災害復旧で、責任を負っていそうな誰かを批判してばかりいても事態は先へは進まない。“では誰が何をするのか?”と問われれば、自ら全体の中の歯車として身を投じるべきだ。そういう意味で、この3日間ぼくは幸せな歯車だった。

また来週、仲間と共に秋田に戻ってくるつもり。

社協でいただいた「あんごま餅」。八郎潟の名物。しっかりやったお手伝いと共に、思い出に残る味になった。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

3日間のお手伝い、すでに記憶がごちゃごちゃのためまとめてKPT。

K、個人ボラ2回の後、援人で秋田。改めて洗練された援人スタイルは強い。10人のパッケージで出発・撤収が速い。必須の道具を持参、ボラセン備品にほぼ依存しない(加えて今回はOPEN JAPANさんが勘所を抑えた道具を予め準備)。作業の文脈を先に共有しているのでブレがない。住家の被災にまつわるニーズ対応ではほぼ最強のスタイルといえる。今を元にもっと磨いていきたい。

K、Cさん宅のニーズでは1日目の帰りにホムセンで道具を調達。背の低いバケツとスポンジで翌日の作業効率はかなり改善。作業中でもどんどん見直す、このスタイルはいい。夜の食事の際、作業を振り返ったことも翌日以降へのよい意識づけになった。

K、今回特に配慮したのは養生。2つの意味で。住んでいる家が多いので丁寧に。とはいえ前段階が長引くと作業時間が減るので、やると決まったら養生部隊を決め先行させる。

P、夜の食事、ちょっと飲み過ぎかも。必ずしも酒を多く飲みたくない人もいる。全員での食事の際は3杯まで(例)と決め、一旦終了、行きたい人は店を変えて、などゆるいルールを決めてもいいと思う。

今回は10人のメンバーが最大3チームに別れ、さまざまなタスクをこなした。社協の下にOJさんが入ったことでニーズの把握・実施の流れ・下準備など全て適切だったと思う。援人は“よく使って活かして)もらった”と思う。支援のマクロからミクロまで、全体が見渡せたことで学んだことも多い。

お手伝い先の方々の顔が思い浮かぶ。特に、シニアばかりの世帯のお手伝いができたのは嬉しかった。知られていない災害、だからこそ援人が行く意味がある。次は来週!

出発前、お土産を買うため寄った「秋田まるごと市場」の前でババヘラアイス。あっさりした甘味で、これは真夏に食べたらもっとおいしいだろうなぁ。

2018/5/18 東北大雨 秋田市災害ボランティア(援人 2018年 0607便)

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