沖縄旅行:斎場御嶽, あぐー豚, 辺戸岬, 高江, 辺野古, 普天間, 猫(2018年3月)
2018年3月3日(土)・4日(日)、沖縄旅行に行ってきた。そのまとめ。
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話題の「下町ボブスレージェット」特別デザイン機だった(苦笑)。
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今日の沖縄本島はずっと雨。
南城市にある琉球王国最高の聖地、「斎場御嶽(せいふぁーうたき)」は雨に濡れるほどに深遠さを増すように見えた。不可知論者のぼくでさえこれは…という雰囲気だった。
評判が高い糸満の道の駅(の一施設「ファーマーズマーケットいとまん」)は、すごい活気だった。
見てみたかった旧海軍司令壕跡は、時間切れで立ち寄ることができず。
夕食は、那覇で一番というレビューもある店であぐー豚のしゃぶしゃぶを食べたが、脂の出た汁で作ったおじやはたぶん今までで最高の〆だったかもしれない。が、肝心のあぐーは期待を超えるものじゃなかった。探求の旅を続けよう…。
夜は、ゆいレール安里(あさと)駅近くの栄町市場に行ってみた。楽しそうな飲み屋が点在していたが、ふーんという感じだった(そしてお腹一杯だった)ので、リウボウなどで買い物をしてホテルに戻った。
3月3日は沖縄では「十六日祭(ジュールクニチー)」というものらしく、宴席料理みたいなものが沢山並んでいた。
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沖縄2日め。
朝、霧雨が降る松山公園で大樹に見惚れる。
本島最北端の辺戸岬(へどみさき)は絶景なんだろうな…と考え、まず西岸を周って岬に辿り着き、そこからいくつかのポイントを経て那覇へ戻ってくることにした。
写真3。高速を降りて金武町(きんちょう)で立ち寄ったいしじゃ自由市場。目当てのチーイリチャー(町のソウルフードらしい)はなかったので食べた沖縄そばとポーク玉子。なんと合計250円。もちろんちゃんとおいしかった。
沖縄本島最北端、辺戸岬。
Googleレビューを見ると、こんな投稿が目に留まった。
「此処は、ただの地の果てではなく与論島とのあいだに広がる海に引かれた目に見えない線に怒りを感じ…沖縄の団塊の世代には特別なところです」。
岬に立つと、目の前270度は断崖から望む真っ青な海が、そして後背には山原(やんばる)の密林が色濃い。しかし一番目立っていたのは、沖縄の祖国復帰を祝う記念碑(正確には「祖国復帰闘争碑」)だったかもしれない。
蛇足。辺戸岬に、米軍関係者に向けた大きな看板が立っていた。“岬周辺は危険な場所が多く、マリンアクティビティーに適さない。別の場所でやるように”。
注意の趣旨はわかるのだが、ここは日本の国土だろう。なぜ米軍の看板がこんなに幅を利かせているんだ? と疑問を抱かずにはいられなかった。
東村高江、ヘリパッドが点在する道の横に掲げられた横断幕の一つ。
東村慶佐次(げさし)。マングローブ林の中には多数のシオマネキ(蟹)の姿があった。やんばるの自然はすごいなぁ…と興奮した。
また、この公園の案内板では、上流にあるダムが河川域の生物の多様性を阻害していると明記されており、踏み込んだ内容だなと驚いた。
名護市辺野古。ゲート前は静かだった。ビーチには「ススム市長 お疲れ様でした!」という垂れ幕が新たにかかっていた。
最後に立ち寄ったのは、宜野湾市普天間。レンタカーの返却時間は迫っていたが、見てみたかった。
米ヘリが部品を落下させた普天間第二小学校(行ってみて、幼稚園も併設されているとわかった)は、広大な米軍普天間基地とぴったり隣合わせだった。体育館では子どもたちがクラブ活動をし、近くの道路には遊んでいる子もいた。
小学校の裏手の小さな畑では、猫がくつろいでいた。
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沖縄に来る前に高江や辺野古の現況を改めて調べたが、ネットでその手の情報発信をする人はそれだけしか語っていないなぁ、と思った。
一方、本屋で手に入るガイドブックでは、マップに滑走路まで描いてあるのに米軍基地の名前を載せず、「鉄の暴風」といわれた沖縄戦の多数の戦跡も小さな級数で地味に載っているのみだ。
素晴らしい自然があり、美味しい食べ物があり、琉球王朝の史跡があり、沖縄戦の名残りがあり、そして多数の米軍基地がある場所なのだ。
どちらも見て味わえばいいと思う。
感想やアドバイスがあれば、お気軽にどうぞ