感想:高校演劇サミット2017 いわき総合「ありのまままーち」, 新座柳瀬「Love & Chance!」, 都立駒場「加賀山蝉洋」

Posted on 2017年12月31日. Filed under: 演劇 |

高校演劇サミット2017、こまばアゴラ劇場。
今年の芝居見納めは、福島いわき、埼玉新座、東京駒場の高校演劇部の鮮烈な3本だった。

2017-12-28 14.35.29

1. いわき総合高等学校「ありのまままーち」

演劇部員たちのThe青春なダンス、いわき弁や酪王カフェオレも飛び出す高速ハムレットなど、楽しすぎ。
が、浜通りに何度も足を運ぶ者であれば冒頭の「まどかは家を見に行く」という言葉で、話の行き先を見通さざるを得なかった。避難指示区域、古いデザインの缶が入ったままの自販機、カビが生えたぬいぐるみ、抜けた天井。

311後の辛さも、楽しい高校生活も等価に在るのだと示す日常劇だった。

2. 新座柳瀬高等学校「Love & Chance!」

見合い前に良家の子女がそれぞれ従者と入れ替わることで起こるドタバタを描いた喜劇。原作は18世紀の劇作家マリヴォーの「愛と偶然との戯れ」。
役へのなりきりやテンポなどが滅茶苦茶うまく、爆笑が度々起こっていた。
最後の挨拶では全員憑きものが落ちたように無垢な高校生の顔に。演じるって凄いなと改めて思った。

3. 東京都立駒場高等学校「加賀山蝉洋」

駒場高校は全国でも優勝するぐらいの実力校らしい。

脚本の加賀山君は天災…いや天才か!?
シュッとした東京っ子たちによるハイブラウ劇かと思ったら、主役である加賀山の驕慢とコンプレックスを軸に、演劇に賭け、衝突し沸き立つ彼ら自身の姿を描く群像劇だった。

赤裸々で執拗な自己言及は、よくある「高校演劇」(括弧付き。大人の脚本家が高校生らしい姿を描き、その枠内で演じられたもの)から浮揚し、この芝居を彼ら自身のものにしきっていると感じた。

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