九州北部豪雨:三連休の1日だけ福岡・朝倉でお手伝い 台風18号横断のため(援人 0916-18便)

Posted on 2017年9月21日. Filed under: ボランティア | タグ: , |

2017年9月16日(土)から18日(月祝)の三連休、空路で福岡へ行って九州北部豪雨での被災から復旧途上の朝倉市でお手伝いしようと計画。複数の援人メンバーが賛同、多い日は7人のメンバーが現地集合しチームでお手伝いする予定だった。が、折悪く九州は大型の台風18号の直撃・横断コースに。交通の乱れも予想されることから何人かは断念。結局4人のメンバーで、最終日の18日だけ朝倉市杷木松末でお手伝いすることができた。その記録。

ツノが二本生えたリュックと共に羽田へ。
ちょっくら台風18号を退治してきます(しない)。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

うわ、スターフライヤーは北九州行きだけ第一ターミナル! やばかったぁ~。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

9月16日

日付を回って着いた北九州空港。東京より空気が生温かく、雨がポツポツ降っていた。

博多の朝。不穏な感じの雨混じりの強風が。建設中のビルの覆いとか、大丈夫なのかなぁ。
九州南部、特に宮崎はすでに大雨らしい。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

小雨の博多。コンビニで普通にこれが買える幸せ。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

杷木インターを出てすぐの眼鏡屋さんの隣、確かお店だったと思うけど、解体中だな…。

雨の別府、竹瓦温泉。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

入浴料たった100円の市営温泉。浴槽を見て思い出したけど、ここ「ドキュメント72時間」でやってたな。

洗い場はなく、入浴者は浴槽の周りで身体を洗って湯船に浸かる。地元の人の所作を見ていると、短時間派(~5分)とゆっくり派がいるようだった。

ちなみに結構過激な風俗街に隣接する場所にある

椎茸焼きそば、日田市田島の「天龍」で。7月に初めてボランティアに来たとき入れなかった店。
これで日田焼きそば2回目(個人的には前回の大学軒の方が好み)。あと1回食べたらがっつりハマりそう。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

今、大分県日田市にいる。13時に大鶴、小野などの地区に避難勧告が出た。エリアメールで知る。

夜は博多で高価な(1,700円/100g!)イカなどを食べた。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

9月17日

福岡県朝倉市、昨日17時の時点で前回の豪雨で大きな被害を受けた杷木などに「避難勧告」。そして朝倉市全域に「避難準備」。
福岡市博多区は、今のところ大粒の雨が降っている程度。ただラジオは「不要な外出は控えて」と言っている…。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

博多という地名があるのに、福岡という名を持つ城下町が生まれたのは1600年頃のことだったそうだ。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

福岡市博物館。教科書にも出てくる「漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)」の実物が展示されていることで有名だという。

台風で在来線は止まり、遠出もできないので行ってみた。博多はときどき強い風雨だったが、やがて収まってきた。

有名な金印は、小さなものだが金なのでズッシリ重い(同じ重さの複製品を持てるコーナーがある)。発見されたのは江戸時代で、発見直後から印の出処や真偽について長い論争があり、今の説に落ち着いたそうだ。

常設展は福岡や大宰府の歴史を、遺跡、遣唐使、元寇、博多綱首といったテーマでつなぎながら現代まで紹介していく。

現代編は、架空の三世代の家族をペルソナとして福岡の世情や風俗を物語仕立てで紹介するユニークなもの。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

ワンフロアなので大きな規模ではないだろう…と侮っていたが、ここまでの展示もかなり重厚だった。そして最後のこの仕掛けを見たとき、知の飽くなき執念を感じ、博物館が提示できるギリギリのところを追求しているなぁ…と思ってしまった。

大分 津久見 市内全域に避難指示 | NHK http://bit.ly/2xqx0tC 「大分県津久見市は午後2時15分に市内を流れる川が氾濫しているなどとして、これまで避難指示が出されていなかった地域にも避難指示を出しました」

福岡・博多はもう青空が出てきた。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

夕食は、たまたま見つけたよさげな店(文化屋カレー店)で。ハンバーグカレー玉ねぎフライのせ。ルーの色から濃厚な味を期待したけど、割とやさしい味だった。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

9月18日

早朝の博多は曇りだった。幸い朝倉は台風での大きな被害はなかったらしい。今日はこれから晴れ、がっつりお手伝いできそう。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

朝倉市杷木松末、中村集落でお手伝い中。今日も複数の家に沢山のボランティアが来ている。朝、ユンボを買って独力で泥出しをしていたという老年男性から、疲れ果てた…と話しかけられた。まだまだお手伝いが必要。災害ボランティアは、自分のことが自分でできる人ならできる。今日は若い女性が目立つ。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

今日は大野城市の自動車メーカーの社員チームと共に泥出しのお手伝いを。朝倉市の未だ復旧途上という現状について、同じ福岡県内でも知らない人が多いという。彼らは杷木松末を見て、次はもっと大勢で来ようと話し合っていた。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

朝倉市杷木松末。朝に声をかけられた方の家には、直径50cmほどの木が斜めに飛び込んでいた。午後にまたお会いしたが、他の家でボランティアがは働く姿を見て勇気が湧いたと。また女性ボラの笑い声に、久しぶりにこんな声を聞いた、明るい気持ちになったと。

およそ1,700kmも離れた岩手県岩泉町からやってきたテミ、福岡県朝倉市で役立てられてますよ。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

杷木インターすぐ横、7月に来たときは泥と流木まみれだったところで、麦わら帽子をかぶった人が土をゆっくり耕していた。またお手伝いに来ます。次は10月。

振り返り。

最近ますます、災害ボランティアにとって一番重要なのは、現地を予断なく「見る」ことだと思っている。ニュースやSNSが伝えるものはどんなに頑張っていても本物の迫真性に及ばない。話は逸れるが、被災地によく駆けつけ「(※過去の被災地名)では…」と語りたがるオッサンは、自分が今いる被災地を虚心坦懐に「見る」ことができないのだ。

災害ボランティアならまず見るべき。人の話でわかった気になるんじゃなく。

7月に初めて1人で日田と朝倉へ行き、特に朝倉市杷木のあまりの惨状に強い衝撃を受け、以来どうにかして頻繁にお手伝いに行きたい、と思い続けて今に至っている。

今回の三連休便も、1日でも活動できる可能性がある限り取り止める考えは浮かばなかった。

実際はこの便は、16日は支援の「わ」の下で熊本で台風に備えたお手伝い、17日は九援隊に加わって朝倉でお手伝いができる可能性があったが、2つとも中止となった。

今日、OPEN JAPANさんの下で朝倉市杷木松末、8月に行った石詰集落のさらに先の中村で床下泥出しのお手伝い。石詰に至る“道”も酷いが、その先はさらに荒涼とした景色が広がっていた。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

行ってすぐ、依頼主とは別の方から声をかけられ、家の中を覗く。床下に泥が入っているのか、ユンボを買って独力でやってきた家屋周りの土砂片付けをボランティアに頼むべきか…などを悩んでいる様子。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

お手伝いは、まず床を開けていない2~3部屋分の泥出し。11時で完了する。次、ジョッキーさんの認識では取り残しがある、といわれた他チーム終了の床下。確かに沢山の土砂が残っていて、やり直し。トヨタ大野城のチームと協力してガンガン進める。このチームは明るく機動力もあり、とてもやりやすかった。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

残り1時間、オスバン消毒と大引や根太のブラッシングまで終了。

K(続けたいこと)、想像力を働かせ道具を持参すること。伸縮三角ホー、伸縮半円ホー、アルミ移植ゴテなど全部役立った。

P(問題)、ライトの電池類は出発前に必ず点検。ヘッドライトが電池切れ近く、北岡さんに迷惑をかけた。

K、T(次回トライしたいこと)、余力があるときは依頼主をよく見て追加ニーズあれば対応。土砂が入った畑にかけた梯子の下の石段作りと納屋横の土砂出し、2つを追加でお手伝いした。

杷木松末に上がってくる社協ボランティアは団体だからか、初心者であっても有能な働き者ばかり(これまでハズレなし)。九州人の気質か? それとも朝倉のような圧倒的に過酷な環境で、日本の災害ボランティアのレベルが上がっているのか? とも感じる。

福岡空港で見たTVニュース。大分県南部、未だに全容はわかっていないが、床上・床下浸水合わせて500棟以上。

今年7月に起こった記録的豪雨災害「九州北部豪雨」の被災地、福岡県朝倉市杷木(はき)松末(ますえ)の今日の様子。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

あまりにも酷く、2ヵ月たっても復旧の糸口に辿り付いたばかりだということはわかってもらえると思う。
杷木が未だにこのような状況であることは関東では知らない人が大半だろうし、同じ福岡県内の人でも来て初めて知ったと驚く人が多いという。

ようやく道が開いたばかりの集落に家がある人たちは、避難先から通いながら片付けを続けている。今朝は、1人でユンボを使って土砂片付けをやってきたけど精神的に限界だ、どうすればボランティアを頼めるだろうか、と尋ねる老齢男性に会った。

九州北部豪雨 福岡県朝倉市でボランティア 台風18号九州直撃(援人 2017年 0916-18便)

ボランティアはこの地域で、家の周りの土砂片付けや、床下に入った泥のかき出しや、濡れてしまった家財の整理などのお手伝いを連日やっている。素人でも、屋外で軽作業ができる人ならやることは沢山ある。

まだまだお手伝いの手を求める人たちがいる。
いいね!や“かわいそう”と思うだけでは事態は動かない。
他人ごとではないな、大変だけど行ってみようか、と思える人、ぜひ足を運んでほしい。

ぼくは10月にまた行く。

帰京した。で、寝る前にもう一つだけ。

朝倉のボランティアは若い。東日本大震災の初期もそうだったが、それだけ多くの世代が継続的に集まっている証しかもしれない。

今日のお手伝い中、別グループに若い女性が何人もいて、汚れた家財をヨタヨタと運んだり、ふらつきながらネコ(一輪車)で土砂を運んだりしていた。

それを見て、自分でも説明しづらいが、“若い子がこんなことしなくてもいいのになぁ”という思いが湧いてきた。

「汚れ役」という言葉がある。ぼく自身は自分の取り組みを(自己憐憫が混じったような)汚れ役と感じることはほとんどない。が、若い世代には、こういう片付け役よりも未来を創る方をなんとかしてほしいと思う。薄汚れる仕事は自分、すなわちオッサンが引き受けるべきだと思うのだ。

人の生き方は色々だ。SNSでは人の遊興がよく可視化される。
それもいいとは思うのだが、困っている人がいるとき率先して汚れる仕事を買って出るのは、まずオッサンオバサン世代であるべきじゃないだろうか。

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