2017年7月 秋田豪雨災害:大仙市災害ボラセンの下で2日間お手伝いしてきた

Posted on 2017年8月10日. Filed under: ボランティア | タグ: |

2017年7月22日(土)からの記録的な大雨で、秋田県内で複数の地域が被災してしまった。ぼくは秋田市に親戚がいることもあり(幸い被害はなかった)強い関心をもって情報をチェックした。いくつかの市町で災害ボランティアセンターが立ち上がったが、大仙市だけが県内外問わずボランティアを募集していた。それだけニーズが多いのだろうと推測し、平日だが2日間ボランティアに行ってきた。そのメモ。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

旅程は以下の通り。

  • 7/31(月)
    • 夜行バス 22:25 東京→06:50 大曲
  • 8/01(火)
    • 大曲→(奥羽本線11分)→刈和野 大仙市ボランティアセンター西部の下で活動
    • 大曲で宿泊
  • 8/02(水)
    • 大曲→刈和野 同ボラセンの下で活動
    • 新幹線 大曲 17:40 → 東京 21:04

早朝、大曲駅前を白猫が闊歩していた。近づいて行くと芝生の上で急にフリーズ。見ると、堂々とウンコ中だった(笑)。それを見つめるぼくを客待ちのタクシーの運転手たちが眺めていた。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

刈和野、雄物川。今は穏やかな流れだなぁ。だけどよく見ると、川岸の木が一斉になぎ倒されていたり、土を被ったところがひび割れていたりするのがわかる。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

大仙市災害ボランティアセンター西部、社協の方々がミーティング中。今日は陸前高田高校の生徒たち60人ぐらいがお手伝いに来るという。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

(Twitter投稿)
今日の秋田魁新報、社説。住宅被害は960棟から1863棟に跳ね上がった。しかも大仙と秋田は調査が終わっていない。今日大仙ボラセン西部でお手伝いしたが、床下潜りを伴う泥出しはこれからという印象。終息に向かうボラセンもあるがニーズ掘り下げは十分か? 来れる人はぜひボラに来てほしい!

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

大仙市協和のお宅で泥出し・家財出しのお手伝い中。10人チームで。泥出しといっても本当に色んな状況があり、それによって役立つ道具や作業の組み立ても違う。経験を活かせたのはよかった。
秋田にはいぶりがっこのコンテストがあるらしい…。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

大仙・刈和野でお手伝い終わり。ボランティア無料入浴券をいただき温泉へ。…で、ハイブリッドな奴を見つける。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

秋田県内大仙市刈和野、大仙市災害ボランティアセンター西部でのお手伝いのメモ。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

大曲駅はモバイルSuica特急券は使えるが(新幹線が停まるので。JRの驚異的な努力により豪雨災害から復旧したばかり)、Suicaは使えなかった。なんで? と思ったが、大仙市ボラセン西部がある刈和野駅に降り立ってみてわかった。片面は無人改札なのだ(改札そのものがない)。

刈和野は江戸時代の街道沿いの地域があり、豪邸(とその廃墟)が多い。

ボラセンに着いた時間が早かったので、雄物川を見に行く。今はさすがに穏やかだが、川岸の木々はなぎ倒され、地面は泥を被りひび割れていた。

8時過ぎ、ボラセンの社協スタッフのMTGが始まった。秋田や岩手の市町からの応援スタッフも多い様子。
今日は陸前高田から、高田高校の生徒60人近くがボラに来るらしい(この後バス二台で到着した)。

受付、マッチング。10人チームで、地元ボラでリーダーを張れる人がいないのを見てリーダーに手を挙げる。
社協スタッフの説明は手慣れている風だったが、肝心の「床下泥出し」の詳述が甘く(つまり現場を知らない)、道具はいろんなパターンを想定して準備することに(…したが、ボラセンの道具はさほど幅広ではなく、後で苦労した。余力あれば後述するが、自分で持参したホーと移植ゴテがかなり役立った)。

協和地区、依頼主宅。目の前に雄物川。

ここで要点3つ。

依頼は和室2つの床下泥出し。なぜなら床板剥がしがしやすいから。しかしこの家の大半はフローリング。ワークライトを点けて覗くと同様に泥は入っている。お孫さんは遊びに来るし、依頼主は喘息持ちだという。全部の部屋の泥出しをすることを強く勧めた(センター帰還後、センターにも進言。依頼主にも電話をダメ押し)。

依頼に床板丸洗いとあり。去年宮古で床板を丸洗いしたら反りまくって使い物にならなくなったと説明、水拭きと陰干し、オスバン希釈液消毒を勧め、作業変更。

床下に石灰を撒いたらなぜかビニールシートを被せたいと。徹底的に乾燥させるべき、と作業変更。家中の扇風機とサーキュレーターを集めて床下で回すことに。
特に1番はとても重要だが、なぜか水害の被災家屋で泥出しを諦めてしまうケースは少なくない。今回、周りのボラに怪訝な顔をされながらも全部の部屋を泥出しすべきと強く主張、翻意していただけたのは、わざわざ秋田の知らない町まで来た甲斐があった。

もう力尽きたので、後は手短に。

一口に床下泥出しといってもさまざまな状況、道具、作業方法の掛け合わせ。水害の度にシェアされるあのPDFは内容が粗い(余裕あれば今度勝手改訂版を作りたい)。

ユンボの代替としての泥出し、人手でやるべき泥出し、床板剥がしの可不可、それに伴う道具選定。スコップは限定的にしか役立たないし、チリトリを多用する潜りスタイルも万能じゃない。潜りは身体の小さな人向きという先入観。正確には、パワーの方が重要な局面が多い(ホーなどを使えば潜りそのものを省力化できるし)。

震災のときは秋田の人に助けられたから、とボラにやってきた陸前高田の青年(彼の家は津波で流された)。彼は側溝泥出ししながら仕事電話に爽やかに応対していた。どんな聖徳太子だよ。負けるわ。

秋田の山かボラかと悩み、今日はボランティアが少なそうだからとやってきた男性。そのしなやかさに脱帽だよ。

どこから来たとか、自分が誰であるとか(何を背負っているとか)、誰を知っているとか、そういうことは後景に置いて、依頼主の苦境を少しでも救うために交じり合う。だからこういう素敵な奴らを目の当たりにできるんだなぁ、と改めて。

いろいろ追加注文も全部クリアした。最後に依頼主の笑顔を見て、やっぱり「来る」、それも「できるだけ早く(一番困っている時に)」というのは一番強いメッセージなんだなぁと思った。

明日はもっと賢くがんばろう。

夜のNHKニュース。これ、東京ではやってないだろうなぁ。国、豪雨被災の秋田県大仙市に普通交付税の前倒し交付へ。それぐらいの状況。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

朝ラン。大曲大橋からの雄物川。美しい。
いい川にはいい散歩道があるもの。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

大仙市災害ボランティアセンター西部。南富良野から来たネコ(一輪車)。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

(Twitterへの投稿)
秋田県大仙市協和、クレーターのように荒れた一帯がある。ボラセン西部から沢山の人手が複数のお宅に入っているが、まだまだ。ぼくは今日で時間切れ。秋田の人や近県の人、早めにボラに来てください。よろしくお願いします!

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

大曲で南相馬の松永牛乳に出会うとは…!
2日間のお手伝い終了。東京は暑いんだろうなぁ…。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

何かを志向し続けていくということは、並行してそれをより巧くやれるよう感覚を研ぎ澄ませていく、ということだろう。

だから災害ボランティアを続けるなら、どこで被災者が声を挙げているのかを聞き分け・見分ける能力を高めないなければ意味がない。

秋田・大仙でのお手伝い、2日目。

1件目、大きな川の氾濫ではなく家の後背の湧き水が溢れて浸水という、岩泉・安家と類似のケース。依頼主はここまで相当片付けをがんばったらしく、依頼は床板や廊下の拭き掃除、消毒液の噴霧など。

2件目、噂に聞いた協和地区。福岡・朝倉を思い出す惨状が広がっていた。ここでも派遣された先の依頼主は、自力で母屋の泥出しを終えていた。
どれだけ途方もない労苦だったのだろう。

2017年7月 秋田県豪雨災害 大仙市でボランティア

思うのだ。災害ボランティアは早く駆けつけるほどいい。1日遅れれば価値は半減どころかごくわずかになってしまうこともある。

溺れる人を見て救出検討委員会を開く馬鹿はいない。飛び込むか見過ごすかだ。暴論だろう。が、災害で現出した絶望に暮れるような状況と、それを自力で克服しようとする人を見れば見るほど、そうとしか考えられなくなってくる。

あ~疲れた(またかよ)。
以下、要点のみ。

西仙(だっけか)高校の生徒3人、先生2人を含む10人チームを引率した話。

が、酷い状況の協和で、少しでも泥出しを進めたいのにスコップ使いが鈍い別チームにブチ切れ、以後リーダーとしての立場をまったく忘れ、糞バーサーカー状態でスコッピングを続けた(休憩無視で)。それを女子高生が呆れ眺めていた話。ごめん、俺は尊敬される大人になりたくない。自分が見てしまった現場を、気狂いになってでも終わらせたかったんだ。

岐阜から来たメンバーの車に、今回も大活躍したい道具(コガ)を忘れた…ことに大曲に戻ってから気づいた話、など。

(Facebookの「20170723 秋田県豪雨災害 情報支援コミュニティ」グループへの投稿)

大仙市ボランティアセンター西部で2日間お手伝いしました。

ヘトヘトですが、より多くの人に実際に駆けつけてほしく、書き込みます。

地域によって被災の度合いや片付けの進み具合はさまざまですが、今日1件目を終えて午後から応援に入った協和地域に、すさまじく被災した一角があります。床上1m以上の浸水とのことで、大量の土砂で風景が変わっています。

ボラセン西部から今日30~40人入ったようですが、まだまだ継続です。

大仙市内でも秋田県内でも知らない人は多いのではないか、と市内から参加した人は言っていました。

秋田県内の人、近県の人、ボラセンを通じた直接の手助けは今必要です。大仙市ボラセン西部へ行ける人、ぜひ駆けつけてください。よろしくお願いします!

大仙市災害ボランティアセンター(西部)に、秋田の他の町から来たFさんが青い軽トラを持ち込んでいた。他のチームが道具積みでまごつく中、この軽トラで時間をかなり短縮できた。

1日目に同じグループになり、年配なのに動きがいいなと思ったら大工さんだそう。小柄な方ですが。2日目にも見かけ、彼がいればより効率よくお手伝いできるので声をかけておき、一緒のチームに。

彼持参の道具も役立つものばかりで、素人の多いチームでも1~2人能力の高い人がいると効率はグッと上がると強く実感。

災害が起こったときは「近助」が基本だけど、スキルに長けた人と持参の道具があれば、その人をハブに寄せ集めチームの1日のお手伝い効率はかなり上がることが多い。その点でTwitterとかでやたらと言われている「遠くの人は行っても効率が悪いから寄付を」はとても疑わしい。災害ボラの場数が多い人は、遠くてもどんどん助けに行くべき。素人の1日と経験者の1日は違う。

また、マスコミがガンガン報道し、災害派遣等従事車両証明書も出ると被災地には災害ボランティア経験者が多数集まる。皆腕に覚えがありチームはかえって不和になることも。はっきり言えば朝倉はこういう状況もあった。
しかし今回の秋田のように他県での報道が少なく高速無料措置もないと、今度は地元の人ばかりで、素人だけでは右往左往してしまう。経験者、リーダー格が足りていないと思った。

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