「愛のおわり」(作:パスカル・ランベール 於:こまばアゴラ劇場)

Posted on 2016年12月30日. Filed under: play | タグ: |

「愛のおわり」、2016年12月28日、こまばアゴラ劇場で。

男女2人の会話劇、あり得ないほど冗長な。リアルな乱入者による攻守交代、“もし観客がいたら”といった台詞、狭い劇場、それらが相まってこちらも第四の壁を壊してしまいそうな緊迫感で見つめた。苦行だが言葉の奔流にいつまでも身を浸していたいような2時間だった。

2016-12-28 13.17.35

パスカル・ランペール作(“フランス随一の劇作家”らしい)、“アヴィニヨン演劇祭で大絶賛を浴びた”作品だという(…それがどれだけ価値あることなのかよくわからないのだが)。

2時間20分にわたって、一組の男女が別れ話を延々するという演劇だった。
最初男があらゆるレトリックを駆使して話し続け、中盤のアクシデントで今度は攻守交代、女が男の主張を次々ひっくり返していく。

「言葉によって紡いできた関係を全て壊した」
「形のあるものは全部あげる。私は形のないものを取っておく」

などハッとさせられる台詞は、女の方に多い。

シンプルな構成であり、糖衣で包まれたエンターテイメントとはほど遠い。苦行のようだ。

が、「ここは舞台じゃない」「もし私たちのやり取りを観客席が見ていたら」といったメタな台詞が、自分は私的世界を覗き見ているのだというスリルを高める。さらにこまばアゴラの窮屈な観客席は、今にも向こう側から、だけでなくこちら側からも「第四の壁」を破ってしまいそうな環境だ。…といった効果も相まって、終始飽きることはなかった。

筋は面白いと感じなかったが、一回性、その場性を味わうという点で脳みその広い範囲が刺激されるような体験だった。こういうのもあるのか!と。

広告

Make a Comment

感想やアドバイスがあれば、お気軽にどうぞ

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

Liked it here?
Why not try sites on the blogroll...

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。