台風10号豪雨被災:岩手県岩泉町の山間で土砂出しのお手伝い(ボランティアチーム援人 1014便)

Posted on 2016年10月20日. Filed under: volunteer | タグ: , , |

ボランティアチーム援人、2016年10月15日(土)・16日(日)、台風10号による大雨の被災地となった岩手県岩泉町で、1.5日間のお手伝い、そのメモ。

この一輪車の「楽押し」、ホムセンで売っているようなベルトと布テープがあればできるなぁ。1014便でぜひ試してみたい。ただしこの方法だとネコの一番端を持つことになるから、左右のバランス取りは難しくなるかも。

自分たちが持参した道具と社協ボラセン、お手伝い先の道具などが混じると撤収時に混乱するので、テープを作ってみた(色テープなどは被ることがあるため)。

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

10人揃って八重洲を出発しました! 気がつけば岩泉行きが2回3回のリピーターが多いこの便。今週も清い水とおいしい空気の中でしっかりお手伝いしてきます!

岩泉町、門救沢あたりを通過。田んぼに流れ込んださまざまなゴミ、先週と変わってない。川岸に引っ掛かった大量の流木もそのまま。ただ紅葉と朝の冷え込みはどんどん進んでいる。

「2016年8月 発災前の安家地区」。岩泉町、安家産直で。

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

安家川沿い、年配の方が自力でコツコツと自宅の片付けをされているのを見ながら、さらに上流の依頼先へ。胸が詰まる。これが足を運び続けなければ、と決意する原動力。

お手伝い先は安家折壁。「全面通行止め」と標示があるその奥のお宅へ。

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

岩泉町安家でお手伝い中。80代の男性が1人で住む家を土石流が襲った。家屋周りには、人の上半身ほどの大きさの岩石を含む石が1mほど今も残る。息子さんが長期休暇を取って駆けつけ、家近くにテントを張り片付けている。年単位はかかると覚悟したが、ボランティアが来てくれ本当にありがたい、と。

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

お昼休憩。
ミソサザイがいる、と鳥好きなTさんレポート。

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

帰路、シルバーウィークにお手伝いした大平のNさんにお会いできた!

明日はお手伝い先のお宅へ直行OK! 8時に行くぞ!(こんなに直行を喜ぶボラ団体は他にないと思う。)

眠いので誤字脱字は勘弁してほしい。

OPEN JAPANさんの下、岩泉町安家からさらに30分悪路を行ったお宅で15時まで家財運搬、床板剥がし、床下泥出し3.5部屋分、物置小屋に流れ込んだ土石流のかき出し。

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

その後、町中に戻って冠水したお宅裏の穴堀り、汲み取り槽を入れるため、満月が顔を出しはじめる時間まで。完了。

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

泊めていただくSさん宅で、おいしいひっつみ(これは誤りで「かっけばっとう」という岩泉の郷土料理)と八重桜(岩泉・泉金酒造のお酒)をいただきながら、さまざまな話をした中で、こんな話が自分の口から出てきた。

日中のお手伝いで力は出し切ったが、たぶん複数の被災地を見てきた者のごく自然な予測みたいなものが口をついてでたんだろう。

11月末かその少し先、岩泉の社協ボラセンは閉じる。名前も変わる。だけどそのタイムテーブルと、たとえば先週と今週ぼくらがお手伝いで実感した潜在ニーズの規模感には食い違いがある。
岩泉町はとても広い。社協がスッパリやめてしまえば、民間ボラセンが執念をもって残り厳しい戦いを続けるか、そうでない場合は被災された方々は人知れず沈んでいくことになる。

その繰り返しなんだ、被災地は。

見過ごせないなぁ、この町は。これまでおてしてきた人たちがどれだけ我慢強く、自分たちだけで頑張ってきたかを思うほど。これから冬になって氷や雪に閉ざされても、その後にまたお手伝いに来たい。

朝5時、岩泉町を走る。快晴になりそう。今日もお手伝い日和だ。

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

6:58、二日目のお手伝いへ出発!

台風10号豪雨 岩手県岩泉町で災害ボランティア(援人 1014便)

振り返り。

今回の作業量。家財出し1部屋分、床板剥がしを伴う床下泥出し4部屋、(カビが上がっていた壁は落とすことを提案したところ、依頼主は丸ノコを使って自分で迅速にやってしまった)。ここまでが当初の依頼。加えて、母屋裏、1mほど渓流から土石流が堆積(幅1mほどは重機がかき出してくれたという)した状態、建物内に飛び込んだ大きな岩石混じりの石のかき取りと運搬、ここまで一日目。二日目、初日の継続と侵入した泥50cmほどにまみれた道具類搬出をしながら床上泥出し。ここまでで残り1時間。床板剥がしとラストスパートの泥出し、30分あまりで完了。10時頃社協から応援が3人来たので、母屋内の大引や根太の清掃を任せる。

着手前の作業の組み立て、連携作業、迅速な動線づくり、どんな作業にも困らない道具が揃っていたことで、かなり高速に作業できた。なかでも道具は、社協や安家にある道具のみで戦っていたら…と考えるとゾッとする。

役立った道具、まず金属テミ。泥や岩石混じりの砂利を大量に入れてもたわまない(持つ人は重いが)。そもそも災害ボラに落ち葉集めや草刈り用のプラのテミ転用するのは間違っている、と革新できるほど。
コガ。説明不要。泥出しでは必ず手近に置いておきたい。
依頼主宅にあったクワ(後で一番役だったのは「左官鍬」だと判明)。Yさんは砂利をこれでテミにかき入れ効率を上げていた。一輪車の持ち手をベルトでつなぐ「楽押し」はHさんによればとても楽とのこと。

ヒヤリハット。近接距離でバールを使う、スコップが人をかすめる。ネコで斜面などで滑る。動線の改善は常にとても重要な点として、その場にあるものの転用も含めて考えるようにしたい。

今回のお手伝い先は大平よりさらに先、「通行禁止」の表示が出ている奥岩泉町線を20分ほど行ったところ。道が普段通りなら岩泉中心より岩手町の方が近そう、という場所。被災時に住んでいた(一時土石流で家に閉じ込められた)80代後半のお父さんは盛岡に避難、息子さんは2週間休暇を取って久慈から来て家屋近くに原始的なテントを張り(!)片付けをしていた。

「3年かけて」片付けることを覚悟していたという。どれだけ重い心労だろうか。1.5日のお手伝いだが、キツい作業の数々を肩代わりしてあげることができ、復旧までの時計は大分進んだのではないか。今回も体力ギリギリまでがんばったが、いい休日の使い方だったと心から思う。

ネコ運搬時、斜めに敷いたコンパネなどの上で滑らないようにするには?
1. 板にこびりついた泥が増えたら削ぎとる。
2. 砂を撒く(近場にあれば)
3. 大平の中川原さん方式。横方向に適当な板を打ちつける。
参考:雪国カーペットというものがあるらしい。

斜路などで滑らないようにするには?

龍泉洞ホテルでお土産に買ってきた、岩泉町・中松屋さんのお菓子「たんげぽんげ」。

2016-10-17 09.39.39

ほぉ~。宮古でも出会った「ひゅうず」は、岩泉町でも昔から食べられていたおやつで、「しゅうず」「ひゅうじ」など呼び方の揺れがあるのか。

災害ボランティアの伝播・広がりと個人としての成長・深化について、5分で吐き出す。

2つのタイプがいる。
先行する人を強く崇拝する人。人をさほど追わず“自分もできるかな?”ぐらいの人。

中長期的には後者の方が災害ボラへのコミットを深めていき成長もするようだ。

人は判断や行動を自分の頭でコントロールしていると思いたがるが、実際には強く周りの影響を受けている。
後者のタイプはそれ(他人の影響が自分に流入していること)にあまり頓着せず、自己制御感が強い。だから災害ボラを早く「自分ごと」化できるという面がありそうだ。

広げていきたかったら、核となる「自分ごと」化した人をどれだけ増やしていけるかだ。
逆に前者は、災害ボラの目的そのものよりもコミュニティー消費に目が向いたり、フリーライダー化したりするのであまりアテにできない。

また自分ごと化は内発的動機づけを高めることによって起こるので、災害ボラの「ベテラン」(カッコ付き)はそれを阻害するような、

  • 自分はこんなすごいスキルがあるぜ/すごいところに行ったぜ
  • 災害ボラの世界には厳しいルールがあるぜ
  • ほのめかし、文脈性が高すぎる言い回し、内的世界を吐露するポエム

などの主張はできるだけ控えるべきだろう。

それらはマウンティングの要素が強く、長い目で見ればコミュニティーはタコツボ化し、変人しか残らなくなる。

おっと自分にブーメランきた。
ちょっと粗いが5分たったのでここで。

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