台風10号被災の岩泉町から南相馬へ 2日間のハードなお手伝い(援人 0916便)

Posted on 2016年9月29日. Filed under: ボランティア | タグ: , , , |

ボランティアチーム援人、0916便、2016年9月17日(土)と18日(日)の災害ボランティアの記録。
土曜日は急きょ台風10号の被災地である岩手県下閉伊郡岩泉町でお手伝いをすることになり、翌日曜日は福島県南相馬市でお手伝いをするというハードな行程になった。

土曜の早朝、盛岡から岩泉町へ国道455号を行く。進むにつれ、路肩に寄せられた土砂や路肩の崩落などが目立ってくる。ほぼ一車線分が崩れ落ち、川岸に仮の砂利道を延ばしているような箇所もあった。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

岩泉町中心部。なんでこんなところが? という家で家財出し、道路に土砂の山、消石灰をまいた跡など。宮古・茂市でも見た砕石混じりの土砂もある。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

岩泉町内を安家(あっか)へ。山間を縫って続く道路、点在する集落。こういう場所は日本にいくらでもある。台風が気まぐれに進路を変えれば、越水や山津波はどこでも起こるということだろうか。

直前まで岩手県内各地の被災状況を調べ、最終的に南阿蘇でもお世話になったOPEN JAPANさんに調整をお願いしたが、援人の活動特性に合っていてよかった(例:社協ならオリエンやラジオ体操をしている時間に活動スタートできた)。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

出発前に積み込んだホー、十能、ジョレン、金属バケツなどの道具類、現地にも道具は用意されていたが細かいものはなく、有効だった。

お手伝い先は、電信柱が折れたり、道路が数10cmも削られ側溝が高い位置にむき出しになっていたり、屋敷林がほとんど流されていたり、(依頼主の話では)未だに川幅が数倍以上であったりと、集落全体がすさまじい被災状況。岩泉町の映像はニュースで観ていたが断片的なものにすぎず、実際はもっと酷いとわかった。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

依頼主宅は1.5m以上浸水、床下の泥はほぼ床上に迫る高さで入っており泥出しは完全に力作業。いわゆるモグラができるような状況ではなかった。
また宮古でもそうだったが、床下に補強のために入れたと思われる巨岩・砕石が多く、その扱いも大変だった。

床板やコンパネを伸ばし動線をうまく作りながら作業できたが、転倒も何度かあって危なかった。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

恐らく暑さからか体調を崩すメンバーもいた。
人助けは安全圏でやるのではなく頑張るべきだが、人と同水準でやるのではなく、普段から自分がどこまで頑張れるが試し、弁えておくことが肝心(そのためにスポーツがある。別にスポーツをやってもやらなくてもいいが、自分の限界を知っておけば精度高く自分を追い込むことができ、結果役立てるという意味)。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

たった1日だがお役に立ててよかった。岩泉町には、また必ず戻ってきたい。

二日目、南相馬市ボランティア活動センター。

センター長の挨拶。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

「今日初めての人は、カンボジア人女性。東京外国語大学留学中だとか。
去るものは追わず。だが来るものが残念ながら来ない。ブログで呼びかけせざるを得ない。平日の参加者は数人。他県で災害も起こっているが、ここは復興していると思われているのか。風化している。同じ作業をしているのでニュース性がなく取り上げられない。ブログ、マッチングを終えて深夜に書いた。まだ一度もボランティアをしたことない人は、紅葉狩りのついでに…と。
少しでも目を通して周りに広げていただければ」

初めて小松屋に泊まり、就寝は24時過ぎだったがほぼ回復。生憎の雨でぐしょ濡れだが涼しく、きっちり働くことができた。一件目、いぐね剪定、一部伐採、笹を刈る、チッパー処理。途中でチッパーなどの追加作戦よし(Mさん発案)。滑りやすかったがヒヤリハットなし。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

二件目、個人宅周り・小さな畑の草刈り、トンバッグ詰め。センターが依頼主に作業日を連絡してなかっため、たまたま通りかかった依頼主にちょっと不審者扱いされる。真摯に話してトラブル解消。出掛けられたと思ったら帰り際に戻ってきてお茶をいただいた。家は解体のため家財出しの途中だった。複雑な思いがあるのだろう。

岩手県岩泉町・福島県南相馬市で災害ボランティア(援人 0916便)

岩手→南相馬便は初の試みだった。そもそも700kmも離れた岩手まで行けると考えたのは、1500kmも離れた熊本便を経験したから。距離もお手伝い連続日数も、熊本ほどキツい体験はなかった。

岩手の状況を見ると、南相馬は少し休んで岩手へ…と思うが、援人は誰よりも粘り強く小高に通っているグループだ。浮き足立たず、必ず小高に軸足を置いておきたい。

精緻なドライバー行程表を作ったYさん、超長距離便を支えたドライバー陣に感謝。皆が被災地に目線を合わせ続ける限り、援人はもっともっとやれるはず。

家に戻り、災害ボランティアについて考えたこと3つ。

【ほどほどにやれ?】
「災害ボラに行ってもほどほどにやれ」というアドバイスはおかしいと常々思ってきた。人を助けに行って自分を大切に守る本末転倒があるか? 正しくは「自分の“ここを超えたら危ない”に注意しろ」。人のためにギリギリまでやれ、ただしある閾(しきい)は超えるな、というアドバイスであるべき。
“ここを超えたら危ない”は、普段からスポーツなどで自分のコンフォートゾーンを超える体験をしていると敏感になれる。

【どんな道具を持って行く?】
ボラ道具についてあれは要るのか、要らないのかと“正解”を得ようという行為はほどほどに。1. ある程度情報収集をし、要るかもしれないものは全部持っていく 2. 持ってないものは現場で代用品・方法を探して工夫する 3. その知恵さえ出なければ現場で悔しい思いを味わう。これを繰り返すと成長していく。

【自分一人じゃダメなとき】
被災地に行き、こりゃ自分一人が来たって埒が明かない、という体験をしたときどうするか? ここで地金が出ると思う。
0. 一生懸命やったんだから…と納得する(ポエム)
1. 自分が執拗にお手伝いに行く(1人×回数分の人力)。
2. 自分の求心力を高め、仲間を増やす(X人×回数分の人力)。
問題は次。“災害ボラサークル”のぬるま湯を出て、外に呼びかけ新たな人たちを巻き込むよう努めること。
そのためには「聞くに足る内容」を「聞きたくなるような表現」で語らなければならない。仲間内にだけ通じる言葉はダメ。外向けだからって急にそらぞらしい表現を使っても響かない。磨くしかない。

おっと最後、自分にデッカいブーメランが飛んできた。
退散。

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