南相馬・小高:今年最高の暑さ 畑跡をやっと元の景色に(援人 0805便)
ボランティアチーム援人、2016年8月6日土曜日、南相馬市小高区でのお手伝いの記録。
朝の南相馬市ボランティア活動センター、今日は活動者は60人ぐらいだろうか。新顔ちらほら。若返りが見られる。リピート参加につながってくれればいいな、と思う。
松本センター長のお話(抜粋)。
「センターの状況について。昨日は個人2名、団体20名。庭など剪定、草刈り。
ここのところ毎日、ニーズの消化より依頼の数の方が多い。昨日は新たに8件。皆熊本へ行っているのだろうか。ニーズに追いつかない現実、当分無理だろう。運が尽きたとのか、私の指導性が欠けてきたか。
ここの現状を知っていただかないと。7月12日に避難指示は解除されたが何も変わってない。1,000人も戻ってない、しかも65歳以上が多い。仮設にずっといたため体が弱っている人も多い。
まだ終わりではない、ここで生きていく人たちを支えなければ。我々はもう一度腹を据え直してやる必要がある。少しでもここへ足を向けていただきたい、見て見ない振りをして通り過ぎないでほしい。皆さんのお力が必要です」
お手伝いは小高区南側の畑跡での竹林伐採、3回め。今回こそ終わらせたかった。
暑かった。ともかく暑かった。
日なたと日陰では消耗度が相当違い、午前ずっと日なたで枝打ちや玉切りをしていたら軽い吐き気がしてきた。
昼食時に体を冷やし、少し仮眠したら午後は復活できた。
自分自身もチーム全体も、暑さのせいで効率は60~70%ぐらいだったかもしれない。ラストスパートしようとした際も馬力がかからなかった。
休憩、水分補給、体を冷やすなどは各自が自分のペースでやり、自己管理はギリギリうまくいったと思う。
(朝練少し、)9時から15時まで本編5時間、残業1時間40分で、伐採、枝打ち、玉切りまではようやく終わった。
しかしウッドチッパー処理が残ってしまった(途中チッパーが不調に陥ったこともあり)。
センターに戻って報告したところ、明日別チームを入れるかも、との話だ。終わるといいなぁ。
作業中、頭に浮かぶのは冷たい飲み物のことばかりだった。
なんでこんな苦しいことやってるんだろうと繰り返し考え、頼まれたことだからだよ、と思った。
自分のためだったらとっくに投げ出しているような過酷な労働。が、頼まれごとを終えるために小高に来て働いているんだ。
避難指示が解除されたといっても、中心部以外は人をほとんど見かけない町だ。
まだまだ行こう。自分の楽しみよりも頼まれごと優先で。
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夕食は、四倉PAのよつくら亭にギリギリ駆け込んだ(閉店は20時)。
「ふわとろ穴子丼」というのを頼んだが、“ふわとろ”という女子受けしそうなネーミングとは裏腹に玉子の下に分厚いアナゴがびっしりと…。普段なら喜ぶボリュームだが、日中大量の水分を摂って弱っていた胃袋にはちょっとキツかった。