南相馬・小高:炎暑の竹林伐採 浦島鮨に響く「いらっしゃい」の声 仲間との別れ(援人 0729便)

Posted on 2016年8月1日. Filed under: Great East Japan Earthquake, volunteer | タグ: |

ボランティアチーム援人、0729便(活動日:2016年7月30日土曜日)の南相馬市小高区でのお手伝いの記録。

深夜、常磐道四倉PA。ほっそりとした下弦の月がシャープに浮かび上がっていた。

道の駅南相馬、日の出と共に気温がぐんぐん上がってくる。

コンビニでの朝食後は、先週の野馬追見学の余韻もあり「野馬土手」が敷地内に残っている桜井古墳公園へ。

南相馬市小高区でボランティア(援人 0729便)
4世紀につくられたという前方後方墳の意外な大きさにも驚く。墳墓の上からは、平坦な南相馬の町がよく見渡せた。

スーパーサイヤさんに立ち寄って弁当を受け取る。
福島の桃の花形「あかつき」の最盛期だ。並んでいたのは3グレード。今食わないでどうする!…と思い、4個入りを買った。

多くのメンバーはサイヤさんで「おふかし」を買う。ぼくらは毎週末、東京から南相馬まで駆けつけておふかしを頬張る。いいコミュニティーは、うまいものを共有する集まりだな、と思う。

朝礼、センター長の話。

「今日はM会(団体の名前)が初めての方が多いとか。できる人ができるときにできることをする、がこのセンターのモットー。できないことがあっても当たり前。得意な分野を一生懸命に。
今日は総員52名。通常の土曜日のおおむね三分の一ほど。この少ない人数でどうするんだ、と嘆くこともある。しかしたとえ人数が少なくても、と最近腹を決めた。平日は数人の日もある。ニーズはどんどん増えてしまうが、なんとかやっていく。」

ボランティア活動者はじりじりと減っている。行くことを通じて支えるのはもちろんだが、それ以外にできることは…と考えた。

お手伝い先は、先々週からの継続の畑(跡地)の竹林伐採だ。

先週は野馬追を観ながら、少しうずうずしながら考えていた。「やるべきことがあるんじゃないか?」と。仕掛かりの竹林を絶対に終わらせかった。二つの理由から、この日の自分のテーマは「コンフォートゾーンを抜ける」と決めていた。作業に馴れると、自動的に楽ではないが辛くもない強度で働いてしまう。そこを意識して抜けよう、自分を追い込もうと。

南相馬市小高区でボランティア(援人 0729便)
度々自分を励ましながら働いた。しかし今日の小高は快晴で、やがて炎暑に。
屋外の日向の肉体労働は、どんな強度であれそもそもコンフォートゾーンにいることはできなかった。

水分補給や休憩も段々効かなくなり、終了時には体はふらふらに。

南相馬市小高区でボランティア(援人 0729便)
全体としては、前回を踏まえた事前段取りはうまくいき、かかり木作戦もよく、円滑に進んだ。次回こそ終わらせたい!

はらまちユッサで風呂に入り(水風呂に長く浸かった記録更新かも)、小高へ戻る。

小高での営業を再開した浦島鮨さんを初めて予約してみたのだ。

南相馬市小高区でボランティア(援人 0729便)
「特上にぎり」はとても美味しい。そしてお店が賑わい、引き戸が開く音、「いらっしゃい!」という威勢のいい声が何度も響くのもうれしかった。

この便に先立つ7月末のある日、ボランティア仲間の送別会をやった。40人以上のメンバーが集まった。

ぼくら(援人)の仲間として、福島県南相馬市の避難指示区域に数えきれないぐらい通い、一緒にハードなお手伝いをしてきたKさん。アメリカ企業の社員として日本で働いていたが、アジアの別の国に転属することになったのだ。

このことにつなげて、災害ボランティアに関心がない人にもちょっと知っておいてほしいことを書きたい。

昔クラウゼヴィッツという人が「戦争は外交の延長だ」と言った。外交はとても大切だと思う。だけど国と国との公的な対話はしばしば建前がぶつかり合い、硬直してしまう。そこでNGOなどさまざまな団体による「草の根の支援・交流」が大切だといわれ、「民間外交」なんて言葉もある。

災害ボランティアにも必ずそういう効用がある。

日本の東北地方で起こった激甚な地震・津波・原発災害に、外国人が沢山駆けつけてくれたことを知っているだろうか。

日本人として、Kさんにはどれだけお礼を言っても足りない。
ボランティア活動者としても、肩肘はらず、自然体で人を助ける姿勢を見せてもらった。

Kさんだけでなく、日本の被災者のために泥や汗にまみれて働いてくれる外国の人たちに、改めて心から感謝したい(ちなみに南相馬市ボランティア活動センターには、今でも定期的に、仙台で英語を教えているALTの先生たちがボランティア活動に来てくれているのだ。5年以上たった今でも)。

彼らのような人がいる国と喧嘩することは、絶対にできないと思う。

ぼくら大人ができることは、こういう風に信頼の種をあちこちに蒔き続けることじゃないかなぁ。

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