茨城・常総:自前で“堤防”を築くお宅でお手伝い 側溝泥出しも続く(援人 1220便)

Posted on 2015年12月22日. Filed under: volunteer | タグ: , , , , |

ボランティアチーム援人、1220便、2015年12月20日日曜日、関東・東北豪雨によって被災した茨城県常総市でのお手伝いの記録。

前回便に続いて、鬼怒川の越水地点である若宮戸でのお手伝い。ソーラー発電施設による“自然堤防”の削り取りが問題となった地域で、被災後もその部分の回復が十分になされているように見えない。付近の田畑もまだ土砂だらけだ。

12月18日に復旧したばかりの県道谷和原筑西線を通って若宮戸地区へ。道沿いには冠水で土台が傾き、倒れそうな家が二軒あるままだ。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1220便)

午前、“次”に備えて土嚢袋を家の敷地周りに積み上げるIさん宅で土嚢袋や崩壊した石塀の移動のお手伝い。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1220便)

午後は田んぼ周りに上げられた土砂の土嚢袋詰め、側溝泥出し(継続)。14人の援人メンバーに午後から別チーム11人が加わり、日暮れまでがんばったが、またも終わらなかった。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1220便)

(※以下、お手伝い先の詳細な情報が含まれるが、ご主人から「どうぞ伝えてください」と許可をもらったもの。)

人は本当に忘れやすい。

風化が叫ばれながらもまだポツポツと報道がある東日本大震災に比べ、一万軒以上の家が被災した関東・東北豪雨の茨城県常総市は東京から車でたった1時間だが、もうほとんど忘れ去られている。

もう報道がほとんどないことも原因だが、社会福祉協議会が運営するボランティアセンターが活動者受入を大きく縮小してしまったことも、一段落したという印象を広げてしまったと思う。

午前にお手伝いした常総・若宮戸の一軒家は越水地点のすぐ側で、ご主人が中心となって家の周りに土嚢を積み上げ、“塁壁”を築き上げようとしていた。そのお手伝いに、最初は社協ボラセンから活動者が来ていたが、「復旧ではない」と見なされ断られたそうだ。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1220便)

家の周り五面の土嚢詰みの完成度は、まだ三割ほどか。

ご主人は「これを治水政策に対する『アンチテーゼ』、そして『負のオブジェ』としても残したい」と言う。どうしてそんな発想が? と怪訝に思ったが、Iさんの本業は都市計画なのだという。

越水地点は、ソーラー発電施設のための“自然堤防”削り取りが問題になった場所だが、話には前段がある。高度成長期、良質な川砂を取るため、砂山(河畔砂丘林)は場所によっては地面がえぐれるほど大きく削り取られていたのだ。

住民たちは川の氾濫を危惧し、堤防の建設を訴えていたという。

予測外の方向から水が流れ込み、避難する車の中で、お母さんは「畜生、だから言ったじゃないか」と泣き叫んだという。

あたりの田畑は水と共に入り込んだ砂や土にまだらに覆われている。公的な助けはまだなく、最近はボランティアもほとんど来ない。

そんな状況で、強い意志の力でマイナスをプラスに変えようという人を見た。たった半日であっても(ご主人が被災者の集会に出かけたため)お手伝いできたのは、とてもよかった。

被災後の出来事についてのお話も印象的だった。
浸水後すぐ、地域には窃盗団がやってきた。地域はボランティアなどよそ者は受け入れまい、と決めた。しかしすぐ女所帯、老齢者などの所帯から抗議が出て、撤回したという。ご主人は「私は自分の家のことしか考えていなかった。本当に恥ずかしかった」と。

大きな災害では膨大な数の人たちが巻き込まれ、その方々は「被災者」と呼ばれる。
しかし被害は人によって異なり、悲しみも怒りも、再起のしかたも人それぞれだ。「被災者」と一様に類型化できるものではなく、何か役に立てることがあるかどうかを知るためには、現地に行く以上の方法はない。

体力は朝60%、夕方80%まで回復。
ただ気力は十分とはいえず、リーダーとして必要な「メタ認知」や「判断力」は鈍っていた。

一軒目、土嚢袋運びや石運びについて依頼主の指示の奥にある「意図」や「好み」まで汲み取ることができなかったと思う。もう少し掘り下げて質問し、またやってほしいことについて先回りできる局面もあったはず。チーム全体としてはキビキビと、待ちなどあまりなく動けていた。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1220便)

側溝。二正面作戦にしたが、特に泥上げの方が手強く進捗も悪かった。優先度から土嚢袋詰めに全員集中に切り替えたのはよかったがそれでも終わらなかった。14人+11人、25人もいたのだからもう少し進んでもよかったのでは?(普段ならもっと細かく考察できたが、今日はその余力がなかった。)

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