茨城・常総:潰れ、横転し、竜骨のようになったハウスを解体する(援人 1122便)

Posted on 2015年11月28日. Filed under: volunteer | タグ: |

日曜の早朝、常総へ。
災害ボランティアにとっては、晴れでも雨でも曇りでも、だいたいうってつけの日。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1122便)

ボラセンのHさんからの連絡で、お手伝い先はイチゴ農家さんと決まっていた。

  1. 半分潰れているハウスを解体(再利用なし)
  2. 潰れて隣の畑に流入しているハウスを解体・回収(再利用なし)
  3. ハウスの内側ハウス(中幌部分)の取り外し(ハウスは継続利用)
  4. 他にも4棟、藁など漂着物が流れ込んだハウスがあり、それらの除去

作業のためリストアップ(一部メンバーに持参呼びかけ)した道具は以下の通り。

  • 脚立
  • 金槌
  • カッター
  • スパナ, ラチェット
  • マイナスドライバー
  • ペンチ
  • 潤滑剤(KURE5-56)
  • 剣スコ
  • バール
  • テミ
  • 大ハンマー
  • ケーブルカッター(小高で常用している1mほどの大きなサイズのもの)

このイチゴ農家さんをお手伝いすることになった経緯は、こんなものだったようだ。

「甘いイチゴ」といえば茂呂さんといわれるほどの有名人。
季節になると、市内はもちろん、千葉、埼玉、都内からも買いに来るほどの人気で、春先まで予約しても1週間待ちが普通でした。
私が食料と健康を守る運動始めたころからだから30年来のお付き合いです。
イチゴづくりにかける熱意は並外れた人で、今回の水害でイチゴの施設(大型ハウス)の半分を失い、残ったものも骨材がゆがんで直すには相当時間がかかりそう。稲は一株も刈らずに全滅だそうです。
「失業者だから、ゆっくり直すよ」と寂しげに話す姿に、その辛さがひしひしと伝わります。
「ランナー(苗)も全部流されて、草も生えて終に除草剤を使ってしまったよ。いやなんだけどなー」
家に入ると、ここも床板をはがして、いつ来るかわからない大工さん待ちの状態です。
昨日、元気村の創業祭だからというので、わざわざ橋を渡って買い物に来てくれていた奥さんが、「あらまー、忙しいのに・・・」と言いながら奥から出てきて、「折角西山さんが来てくれたのに何もなくて・・・」と、何度もお断りしたのに、お茶を入れて、もらい物だけどと春子屋の団子を持たされました。
ハッチャンに頼んで、「じゃ、週末にも壊れたパイプの撤去だけでもさせてくろよ」
「オレじゃ役立たずだから、ボランティアに大勢来てもらえるように頼むから」と、早々に辞去しました。
市内各地、どこもかしこもこんな状況に大きな変化は見られないのが実態です。

水害でやられた長さ50mほどビニールハウス二棟の解体。ハウス解体自体は小高で何度もやってきたが、結果として、ここまで混沌とした作業になったのは初めてだった。普通、ハウス解体は最初にしっかり段取りを決めれば後は流れ作業が大半だ。が、今回は数m毎に状況と必要な道具が変わった。

一棟目は中程が潰れていた。さらにハウス内ハウスがあった。これだけでもいつもの作業の標準化が難しかった。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1122便)

さらに二棟目は、ハウスが90度(東西方面が南北方面に)曲がっており、ほぼ真横に、それも一部めくれあがりながら横転し(まるで朽ち果てた鯨や恐竜の骨のようだと思った)、片方のアーチはスクリュー杭ごと抜けていた(一体どれだけの力がかかったんだろう!)。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1122便)

地面に着いたビニール面の上下には藁など漂着物がべっとりと堆積。しかも作業する足元はぬかるんだ田んぼだった。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1122便)

場所によって作業手順や道具をくるくると変えなければならず、ハウス解体という言葉で想像できるレベルを大きく超える複雑さ。

依頼主ご夫婦は、水が到達したとき首もとまで浸かり、屋根に逃れ、ヘリコプターで救出された。水は4日間ひかなかったという。愛猫(ぼくらのお手伝い中にも姿を見せてくれた)を見失ってしまったが、どこかに避難し生き延びていたという。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1122便)

ご自宅や庭だけでも、復旧までに膨大な手数がかかったはずだ。
ハウスの復旧も自分でぼちぼちやろうと思っていた…とご主人は淡々と語ったが、こんな作業を一人や二人でできるものではない。

パイプの経はたぶん22mmぐらい。素直に解体できない箇所は、メンバーE君が持参してくれた大型のケーブルカッターで切断することができ、とても効率がよかった。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1122便)

今日のようなお手伝いでは、メンバーが特に留意すべきことがあった。

例えばハンマーを持つ人は、通常の解体作業なら同じ位置の結束金具を流れで叩き外していけるが、今日はパイプの歪みなどがひどく難しい箇所もあった。その際やり残したまま(誰にも声かけせず)先に進むと、後から来た人が再度チェックし、解決しなければならない。道具は近くの誰かが大抵持っているのだからスキップするのでなく、また手持ち道具で無理するのでもなく、声を上げて助力を仰ぐべき。
「できることをやる(個人としてのベストエフォート)」ではなく、周りに道具や助力の声かけをしつつ、数人で協力し合って「やるべきことを見落としなく潰していく」ようにした方がいい。個人として効率的にやると共に、皆で連携してやる必要があるのだ。

日が落ちる頃までがんばり、二棟の解体まではなんとか終了した。

茨城・常総 豪雨水害ボランティア(援人 1122便)

明日も、部材回収の他、残りのミッションがある。

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