茨城・常総:五軒の泥出しお手伝い 早くやるか丁寧にやるか(援人 1011便)

Posted on 2015年10月13日. Filed under: ボランティア | タグ: |

ボランティアチーム援人、関東・東北豪雨の被災地である茨城県常総市行き、1011便(2015年10月11日)のお手伝いの記録。

連休2日めは朝から雨だったが、私設ボラセンが活動を中止することはない。
またこの日は、社協ボラセンも朝7時に予定通り活動するという告知をウェブサイトに掲出した。

この日は車2台14人、現地合流4人で18人のチームに。
まず、元気村ボラセンに着いてから二手に分かれて午前は二軒を対応、午後は別の地域に移動、三班に分かれた。泥出し途中の家があったり、手を付けていない家があったり、状況はまちまちだったが、合計五軒のお宅で泥出しのお手伝いをした。三軒は完了、二軒は消毒を残すのみとなった。

午前、ぼくを含む7人のチーム1は、老齢の女性1人暮らしのお宅へ。
お邪魔するとリビングに布団が敷いてある。布団を上げてもらうとフローリングの下がコンパネ一枚分だけ、床板が外してあった。

女性メンバー3人が潜ったので、男性は主に土のう袋やチリトリの受け渡しなどのサポート。リビング下、キッチン、廊下から浴室下にリーチ──と、分担して進めていく。

茨城県常総市で水害ボランティア(援人 1011便 関東・東北豪雨)

依頼主の女性は、かなり元気がない様子だった。足も悪い。泥出しの進捗をお知らせしつつ接点を増やし、家財移動をするなど、いくつか追加でお手伝いをした。

全部終わって家を去るときは心残りだった。ここに残りたいという思いと、次に行かなければという思いのぶつかり合い。

午後はT町中心部に移動。この地域を回ったところ、沢山のお宅から泥出しを手伝ってほしいと声がかかったのだという。

床板が外されたお宅を見て回ると、根太の間隔がかなり狭く、床下に障害物競争のように長い平板が縦に打ちつけられている。ここも潜るのは女性メンバー中心にするしかない。

チーム1の7人は、最初のお宅(C宅)を訪れた。
芝生の庭からお宅を覗くと、親戚だという男性2人がまさにスコップで床下を掻いているところだ。床板を剥がしていないリビング、台所、廊下などは着手していないという。最初は怪訝な表情だったが、彼らが諦めた場所に女性陣が潜り込み、寡黙に、泥だらけになることを厭わず作業を進めると、見守る目が変わった。

午前のニーズを終えたチーム2がT町に到着した。ここでチームを2・3に分けてもらい、ボラセンH氏からオリエンを受けていたぼくが隣同士のD宅・E宅へ案内する。三軒同時の泥出し作業がスタートした。

茨城県常総市で水害ボランティア(援人 1011便 関東・東北豪雨)

ぼく自身は三つの現場の調整役として行ったり来たりし、その間にボラセンH氏と明日の現場を視察、床板を試しで剥がしてみたりし、気忙しいが身体はあまり疲れない時間を過ごした。終盤の追い込みでは自ら床下に潜ろうと思ったが、ヘッドライトもランタンも貸し出し済みで無理。
16:30までがんばり、終わってみると精神的にはどっしり疲れていた。

午後の地域に移動してから、3分割体制は高回転で働くことができた。泥上げニーズは多数あるが、連休が終わればボランティアは減ってしまう。だから一つでも多く終えてほしい、というリクエストに応えることができた。

今の常総は、ともすれば独力で(家族のみで、親類縁者の力を借りて)復旧しようとがんばり、疲弊し、萎えていく人たちをいかに支えていくかという戦いだ。今日ぼくら18人はがんばったが、全体を見れば、外から来て支える人たちの数が桁違いに増えないとどうにもならない状況だろう。

スピーディーにやるか、丁寧にやるか。お手伝い後、グループ内でやり取りがあった。

「依頼主の様子をしっかり見るという留保付きで、ぼくらのようなチームこそが強みを活かして爆速で一軒でも多くという方針は、一ヵ月たっても泥出しが終わらない常総を見れば正しいと思う。連休最後も拙速にならないよう注意しつつ、スピード感あるお手伝いをしよう」と、ぼくは書き込んだ。

しかしその後すぐ、午前のお宅のシニア女性のことが思い浮かび、気持ちがガックリと落ち込む。あの女性は今一軒家で心細く過ごしているんだろうな、と思った。

そして、こんな内容を書き足した。

「今日は女性潜り隊のサポートに回ったこともあり、よく依頼主に声をかけ、足の悪い依頼主に代わって追加で荷物運びなどもやった。が、締め切りはあり、泥出しを依頼されて入ったぼくらには奉仕の限界がある。このお宅には昼、元気村からボラ女性がトン汁とおにぎりを持って来て、依頼主と一緒にご飯を食べていた。いろんな役割のボラがいるので補い合えばいいと思う。限りあるリソースを、人を助けるためにどう振り分けるのか。難しいけど今はまだ初期、走りながら考えベストを尽くすしかないと思う」

茨城県常総市で水害ボランティア(援人 1011便 関東・東北豪雨)

災害ボランティアは多くの場面で女より男の方が有利で、注目される機会も多い。が、今日は女性メンバーが大活躍、男は主にサポート役にまわった。
彼女たちのまなざしや、姿勢や、手つきや、言葉の端々に顕われる「終わらせるんだ」という思いに、何度も心動かされた。同時に、人間の意志や思いは、こんなに鮮やかに見えるんだな、と思った。

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