関東・東北豪雨:栃木県鹿沼市・小山市で水害ボランティア(援人 0913便)

Posted on 2015年10月1日. Filed under: volunteer | タグ: , |

関東・東北豪雨による被災は、調べれば調べるほど酷いものだとわかった。現地の状況を掴む意味もあり、ボランティアチーム援人は、南相馬行き0911便の翌日、メンバーの自車に乗り合いで、栃木県(鹿沼・小山)にお手伝いに行った。

Y号の6人、M号の4人、合計10人が鹿沼市のボランティアセンターへ。
(これとは別にT号6人は小山市ボランティアセンターへ。)

「ハードな泥出し・家財運びなどの作業が予想されるため、体力に(ある程度)自信あるメンバー優先」「発災直後の現地は混乱が予想され、まともなお手伝いができない可能性もある。覚悟してほしい」と断ってメンバーに呼びかけたが、16人のメンバーが集まった。

朝、鹿沼市ボランティアセンター。

栃木県鹿沼市で水害ボランティア(関東・東北豪雨 2015年9月)

マッチングは車あり・なしの列に分かれ、グループ単位でニーズが割り振られていく。ぼくらが10人チームで災害ボラ経験もそれなりにあるとわかると、細かい説明なしに依頼内容と住所が書かれたニーズ票が手渡された。

道具を借り受け、すぐに出発。
浸水した住居が並ぶ地域は、どの家も家財を外に出し、泥や水を出すなどの作業をしていた。ボランティアの姿は少ない。

栃木県鹿沼市で水害ボランティア(関東・東北豪雨 2015年9月)

小さな川沿いにあるお宅で、二つの部屋の床板剥がしと、床下に敷いたビニールシートの撤去(2年前にも同じような浸水被害があり、その際に敷いたものらしい)と、ビニール下の濡れた泥出し。

こちらの依頼は2時間ほどで終わり、センターへ戻る。今度は別の地域にある冠婚葬祭施設の駐車場がサテライトのようになっているため、そこへ向かうよう指示をされた。

そこにいたボラセンの女性は、今度は西武子川(にしたけしがわ)という川沿いでボラセンスタッフがニーズを聞きつつボランティアを捌いているので、そこへ行ってほしいと。

歩いていくと、川沿いのやや低い住宅エリアの軒並み浸水した様子が見えてきた。
被災家屋は数十軒、いや百軒超えかもしれない。あたりの人は総出で家財を出し、泥をかき出していた。人手はどれだけあっても足りない状況だ、とすぐわかった。

慣れない社協が運営し、ニーズが爆発する初期の現場は混乱する。二件めのアサイン先が決まるまでの間、目についたお宅に声をかけ、家財運びを(短い間だが)お手伝いする。
川沿いの要所要所には家財の山ができ、すでに一杯になっていた。そこで徒歩数百メートルのところへ家具や家電を運ぶ必要があったのだ。

栃木県鹿沼市で水害ボランティア(関東・東北豪雨 2015年9月)

ぼくらのチームは川べりから数えて二軒目のお宅へ案内され、そこで三部屋の床板剥がしと泥出しのお手伝いをした。部屋はそれぞれ床板の材質が違う。一番大変だったのは台所で、床材シートを剥がすと、複層に接着された合板の床板が見え、これはノコギリで切れ目を入れながら剥がし取るしかなかった。台所下にはパイプも走っており、そこの泥出しは角スコップなどでは難しい(後でグループで話し合ったが、十能、移植ゴテなどが役立つ)。

栃木県鹿沼市で水害ボランティア(関東・東北豪雨 2015年9月)

後で聞いたのだが、いつもは穏やかな清流のような細い川が、増水して家を一軒丸ごと流し、橋にぶつかり、塞がれた水流が住宅地に流れ込んでしまったらしい。水の力の凄さを思い知らせるように、川沿いの家の石塀は崩れていた。

鹿沼ボラセンの開設期間は二週間がメドとのことだった。ニーズがそれで終息すればいいいのだが。

発災から間もないフェーズでは、たとえボラセンで道具が調達できそうでも、想像できるものをありったけ持っていくべきだ。バール、ツルハシ、土のう袋、雑巾などはほぼ全部役立った。

メンバーが車を出してくれたのも俊敏に行けた背景だ。ただ現場でも自車移動の場合は道具を積むスペースが不足しがちで、また被災財の運び出しは常にニーズとしてあるので、余裕があればトラックもあるとよい。

それにしても、なんともいえない光景だった。いや、自分もその中にいる「流れ」だった。

小さな川沿い、大雨で増水・氾濫した地帯に連なる数十軒の家々。そこに家がある、つまりせざるを得ない人たちと、服装や練度、実にさまざまなボランティアたちが、渾然一体となって家財やゴミ袋を集積場に運び、泥出しをしていた。

皆黙々と、暗さだけでなく静かな熱のようなものを帯びて共に働いていた。

手で運ぶ人、一輪車や台車を使う人、軽トラを使う人。お年寄りから少年少女まで。なかでも小学校低学年の姉弟がよたよたと一輪車を操りながら過ぎたとき、今日ここに手伝いにこれてよかった、と思った。

木曜から情報収集をし、金曜に募集をかけ、土曜の南相馬でのお手伝いを挟んで行ったお手伝いだが、困っているお宅は沢山あり、しっかり役に立てた実感がある。無理してでも行ってよかった。

栃木県鹿沼市で水害ボランティア(関東・東北豪雨 2015年9月)

改めて思ったが、ボランティア活動での「チームの力」は重要だ。

災害ボランティアはある意味“特殊な嗜好”であるため、一匹狼のようなスタイルを好む人も多い。しかし朝の鹿沼ボラセンでのマッチングや、午後の現場での他チームの動きを見ていて思ったが、その日の寄せ集め(アドホックな)チームでは、力を十分に発揮できない。

援人は小高に通いながら、リピーターを核としてメンバー同士の信頼を築いている。信頼という資産は、発災直後の栃木のような初めての場所、不確定な環境でも有効だと感じた。

グループの維持は大変で、バラけるのはたやすい。しかし本当に効率的に人を助けたいなら、粘り強く育てていく価値があると思う。

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