南相馬・小高:避難指示解除に向け増えるニーズ 復興に携わる「仕事」と「ボランティア」(援人0612便)

Posted on 2015年6月16日. Filed under: volunteer | タグ: , , |

ボランティアチーム援人、福島県南相馬市の避難指示解除準備区域で、2015年6月13日土曜日のお手伝いのメモ。

この日のお手伝いは、原町区(同区も一部が避難指示区域になっている)のお宅での垣根(ヒバの木30本ほど)の伐採と玉切り、そして伐採済みの雑木などのトンバッグ詰めだった。

南相馬・小高でボランティア(援人 0612便)

朝、コンビニで買った福島民友に載っていた「福島復興指針改訂版 全文」をざっと読む。

南相馬・小高でボランティア(援人 0612便)

飯舘村の宅地周辺除染はおおむね終了、東京オリンピックと絡めて双葉郡を復興──といった記述のところどころに引っかかる。
何より、報道されている通り、平成28年中により放射線量が高い居住制限区域も含めて帰還と決まれば、住民たちの当惑や怒りはかなり強まるだろう。

ボラセンの朝礼。
ぼくらが2年前にお手伝いしたある電気店からの作業依頼の説明を、あるチームが受けていた。前を通るたびに気になっていたが、今年また作業を依頼されたということは、戻るつもりがあるということだろう。少し嬉しくなった。

お手伝い先のお宅に着き、ざっと見て回り、手順と担当を確認して作業に入る。さほど広くないことから午前中には終わるかも…と考えたが、その見込みは甘かったと後でわかる。

南相馬・小高でボランティア(援人 0612便)

ヒバの木30本ほどをチェーンソーで伐っていくメンバー。
午前、別の現場が早く終わったチーム(チェーンソー隊を含む4人のベテランたち)も手伝いに来てくれた。

南相馬・小高でボランティア(援人 0612便)

雑木の大きさはまちまちのため、手ノコや刈り込みバサミで細断してからトンバッグに詰める。
うねった松の枝が多く、粘度も高いため、竹の枝打ちなど比べると流れ作業化が難しい。

そして雑木の山は、掻き出しはじめると、当初の目算の3倍ぐらいの量があることがわかってきた。

南相馬・小高でボランティア(援人 0612便)

作業自体は重労働ではなかったが、暑さが厳しく辛い一日となった。
が、途中道具を追加したり、進め方を仕切り直したりで、15時前には終了することができた。

南相馬・小高でボランティア(援人 0612便)

すぐ裏に、一ヵ月前にお手伝いしたお宅があった。地域に住宅除染が入っており、今回の依頼主はそれに間に合うよう依頼したのだろう。家への愛着がある証拠であり、やりがいのあるお手伝いだ。

印象に残ったできごとがあった。

暑い午後、道路沿いの雑木の山をレーキなどで引き出し、抱えて運んでいた。
すると、遠くで刈払機のエンジン音を立てていた作業員が、国道6号沿いの草刈りをしながら徐々に近づいてきた。刈払機を操る男性、刈った草が国道側に飛ばないようボードを持つ女性、記録のようなものを取っている男性の3人組だ。

向こうもなんとなくこちらを意識している風だ。10分ほどあちら側とこちら側、並んで作業をすることになり、その間に奇妙な思いが浮かんだ。彼らとぼくは何が違うんだろう、と。

彼らが有給の作業員であることは恰好から明白で、こちらは「ボランティア」と書かれたビブスを来ている。が、目的や臨む意識においてあまり違いはないはずだ。

ぼくは結構前から、自分やグループの活動を(話が通じないと思われる外向け以外には)「ボランティア」とは言わず、「お手伝い」と表現することが多くなった。

また少数の仲間には話したことがあるが、昨年あたりから、自分の小高での活動を「仕事」だと考えるようになった。一般に考えられている「仕事」の要件全てを満たすものではないが、活動の頻度、参加メンバーの募集告知や現場での成果にこだわる自分の態度を一番正確に言い表せるのは、「仕事」という言葉ではないか、と気づいたからだ。

彼我の差はなんだろう? なぜ線が引かれているんだろう? 彼らは「ボランティア」であるぼくを見てどう思っているのだろう? などと考えた。

彼らは先へ進んでいった。ぼくは今日でこの現場を終わらせるんだ、と気持ちを奮い立たせながら雑木運びに集中した。

朝にも似たような“遭遇”があった。

朝食の購入は、6号線沿いのセブンイレブンだった。このコンビニは、朝は復興作業に携わる人たちのワゴンやマイクロバスが頻繁に出入りし、とても混み合う。

彼らに交じってレジに並ぶとき、少し気後れを感じる。彼らはプロでこちらはアマ、来ているのは自由意志だ、という思いがあるからかも知れない。

二つの体験でのモヤモヤ感は、自分はここで何をしているのか? を考え進める上で面白い体験だった。

小高でどれだけ疲れ切っても、二本松・杉乃家さんでご夫妻のニコニコ顔を見て、おいしい夕食を食べればしっかり回復する。それが週末の幸せパターンだ。

今回は迷った末にソースカツ重にした。「大きなカツはサービス」(ご主人)らしく、重箱のフタからはみ出していた。

ソースカツ重、オープン前。

南相馬・小高でボランティア(援人 0612便)

ソースカツ重、オープン後。

南相馬・小高でボランティア(援人 0612便)

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