南相馬:55個のトンバッグを積み上げる 依頼の背景に理不尽な思い(援人号 0313便)

Posted on 2015年3月25日. Filed under: volunteer | タグ: , , , |

福島県南相馬市小高区行き、援人号0313便、2015年3月14日土曜日のボランティア活動の記録。

金曜日の23:45に東京・八重洲を出たワゴンは、土曜日の3:27に常磐道・南相馬インターチェンジを下りた。

道の駅南相馬で仮眠し、原町のコンビニエンスストアで朝食を買った後で、福島民報にニュースが載っていた鹿島区の慰霊碑へ足を運んでみた。

南相馬・小高でボランティア(援人)

場所は、南相馬市原町区上渋佐南谷地。津波被災後に整地された地域にあった。

朝、ボラセン(南相馬市ボランティア活動センター)でのマッチング時、珍しくなかなか呼び出しがない。前の3チームが竹林伐採だったので覚悟を固めていると、ぼくらのこの日のお手伝いは、牛を飼っていたお宅に残された牧畜用資材(もみがら)のトンバッグ詰めだ、とセンター長から告げられた。

南相馬・小高でボランティア(援人)

場所はセンターから西へ6~8kmほど、常磐自動車道よりも内陸にあり、今までお手伝いに行ったことがない地域だ。

ニーズ票にもみがらの量は「2tトラック20台分」とある。センター長の説明では、朝礼用テント(50人は入れる広さ)の70%ほどの面積の小屋一杯に詰まっているらしい。相当な量だ。トンバッグ(フレコンバッグ)は100枚ぐらいは必要、10人チームならあるいは今日中に終わるかも、と。前者はその通りで、後者は過大評価だった。かなり奮闘したが、結局半分ぐらいしか終わらなかったのだ。

車でお宅に到着し、依頼主に電話をして詳細を確認、作業を始める。

南相馬・小高でボランティア(援人)

トンバッグに詰めるもみがらの小屋と、トンバッグ集積場所として指定された場所はビニールハウスや収集済みの廃棄物で隔てられている。最初ユニック車(クレーン搭載トラック)を小屋近くに進入させて運ぼうと試みたが、地形が合わず断念。結局、人力で道路を引きずっていき、また入り口から引き込むという迂回ルートを取らざるを得ない。これがかなりの重労働だった。

南相馬・小高でボランティア(援人)

開始してしばらく後で、依頼主ご夫婦が到着した。
作業の様子を見て、トンバッグ集積の場所は除染済みなので、ブルーシートを敷いてほしい、最後にはトンバッグの上にもシートを掛けてほしいという。すでに置いたトンバッグは積み直しとなった。

11時過ぎ、持参したトンバッグが底を突いたため、早めの昼食を兼ねてセンターへ戻り、トンバッグを60袋ほど積んで再び現場へ。

午後はもみがら袋詰めチーム6人、トンバッグ積み上げチーム4人に分かれて作業を続ける。袋詰めは2か所でやるのが効率的だが、流れ作業には人が足りず、苦しいやりくりになる。14:50、追加持参のトンバッグ10袋を残して袋詰めを切り上げ。小屋内のもみがらの消化は、ようやく半分に迫ったところだった。

南相馬・小高でボランティア(援人)

袋詰めチームも積み上げ場所へのトンバッグ移動に加わり、最後の仕上げであるブルーシート掛けに合流。15:20に終了となった。この日積み上げたトンバッグは55個になった。

南相馬・小高でボランティア(援人)

この日のお手伝いのキツさは5段階で4.5ぐらいだろう。過去の過酷だった作業に比べて、酷暑や極寒など気候が厳しくないのは幸運だったといえる。
この日ただ1人の女性メンバー、Sさんは最後までバテずにがんばっていた。この日初参加の2人も、疲れでペースは落ちていたがやり切った。最初の活動がこんなキツい作業で申し訳ない…という思いだ。

片付けを終えてボランティアセンターを出発。小高を去る前に、塚原の新しい公会堂の横に建てられたという慰霊碑を訪れてみた。3月11日を前に、この地区にも新たに慰霊碑が建立されたという記事を福島民報で読んでいたため。

小高でお手伝いの後、塚原の公会堂の横に建てられた慰霊碑へ。この辺りには津波被災のお宅が、まだ取り壊されずにいくつか残っている。

塚原は何度かお手伝いに来たことがある場所だが、地区には津波で被災したままの家がまだいくつか残っていた。

はらまちユッサ(日帰り入浴施設)に向かう前、木乃幡さんにワゴンをサッとつけて、凍天タイム。

南相馬・小高でボランティア(援人)

小高でハードなお手伝いをした後の最高のおやつは、間違いなくこの凍天だ。知らない人は損している! と力説したいぐらいのマリアージュ(極めつけの組み合わせ)だと思う。

ぼく自身もかなりキツいお手伝いとなったが、10人のチームワークでやりきれた。

一方、依頼の背景についてはやはり複雑な思いを抱いた。個人宅内でも、今回の小屋のような残置物があるところはそのままでは除染してくれないという。それが、今回のニーズを含め小高の人がボランティアの手を求める原因の一つになっている。なぜ国、環境省がまとめて処理しないのだろうか? 傍から文句だけを言っていても状況は変わらない。が、理不尽な思いはある。

今週も1日だけ、自分の身体をガッツリ使い、小高の人の状況をわずかだけ前へ動かせた。そのことには満足だ。

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