まだ人が帰れない小高神社の桜 でも2年後には沢山の人が集うだろう(援人 南相馬行き 0411便)

Posted on 2014年4月14日. Filed under: 未分類 | タグ: , , |

ボランティアチーム援人、0411便、2014年4月12日土曜日の南相馬・小高でのお手伝いの記録。

深夜、東北道を二本松インターチェンジで下り、国道4号線バイパスにあるいつものガソリンスタンドで給油。ガソリンの価格が3月末の前回便のときの価格から一気に5円/Lぐらい上がっていた。消費税増税の影響か。

早朝。道の駅南相馬に併設された高見公園を少し歩いてみる。
桜はちょうど満開を迎えていた。朝の光を浴びて少し赤みをおびた花びらが愛らしい。

南相馬・小高でボランティア(援人 2014年 0411便)

2012年の同じ時期に高見公園を訪れたときは、除染のため表土がすべて剥がされ、砂が敷かれていた。
2013年には、桜の下を散歩する子供連れの人を見かけることができたのをうれしく感じたことを思い出す。

南相馬・小高でボランティア(援人 2014年 0411便)

芝生も植え直され、遊具も増え、この公園はようやく“日常”を取り戻したように思える。
周りにはまだ仮設住宅が建ち並んでいるし、できたばかりのインドアパークもあるのだが。

原町のコンビニで朝食を買い、小高に向かった。
が、センターに直行はせず相馬小高神社に行ってみる。“枝垂れ桜が満開”という投稿をTwitterで見かけていたためだ。

センターがある社協会館を過ぎ、すぐ先の貴船神社の手前を曲がると、小高川にかかる妙見橋の手前が桜の木のアーチのようになっていた。橋を渡ると、川の両岸の桜も咲き、ピンク色のベルトが続いていた。

南相馬・小高でボランティア(援人 2014年 0411便)

小高神社に登ってみた。

南相馬・小高でボランティア(援人 2014年 0411便)

その場に立つと、非日常的な美しさに、目が覚めるようなぼんやりしてしまうような、ちょっと不思議な気分を味わう。

南相馬・小高でボランティア(援人 2014年 0411便)

青空の下の満開の桜は、それだけで美しい。
それにさまざまな理由が重なれば、印象はさらに深くなる。

ここは人がまだ帰れない場所だ。それでも今年も桜は咲いている。
去年は野馬追の小高郷・標葉郷の出陣式や野馬懸の神事が行われた場所だ。
そして、ぼくらが沢山の回数お手伝いしてきた小高の家々を見下ろすことができる。

2年後の春には避難指示が解除される。そのときは、桜を穏やかに楽しむ人たち姿をここで沢山見かけることができるようになるのだろう。

今回のお手伝い先は原町区。
依頼主の自宅は6号線より海側(津波で壊れたが、今では修理がほぼ終わった)、草刈りをやる畑はそこから車で3分ほど、6号線より山側にあった。

「草刈り」という依頼だったが、まず、作業場所のほとんどが太いツル性植物で覆われていて──作業の最後の方で、ここには果樹(?)が等間隔で立っていたが、そこにツルが絡みつき、笹竹や雑草も生え、密度の濃いジャングルになったとわかった──刈払機で下草を刈ろうとしてもなかなか入っていくことができない。

南相馬・小高でボランティア(援人 2014年 0411便)

このツル性植物、地面を縦横に走り、宿主の木を這い上がり、太さは人間の手首以上にもなっている。そうなると十分に固いのだが、粘性もあるので手ノコなどで切るのはなかなか大変だった。

普通の刈払作業なら1~2時間ほどで終わってしまう面積なのだが、このツルに阻まれたため、午前が終わってもまだ半分近くが残った。そこで午後は作業方法と役割を見直し、ノコやナタを総動員してツルをどんどん切断して搬出、そこにチェーンソーを持ったKさんが入っていくというやり方にする。

南相馬・小高でボランティア(援人 2014年 0411便)

15時近く、なんとかこの一面のみお手伝いを終えることができた。

終了後依頼主であるWさんに挨拶に行き、震災当時のお話を少し伺う。


地震が起きたすぐ後、壊れた家の中は危ないと近くのビニールハウスの中に避難した。
すると親族から携帯に「津波が来る」と電話があり、すぐに逃げた。
逃げた先は集落の高台にある墓地。6号線を超え内陸側に逃げていたら、間に合わなかったかもしれない。

津波は水だと思うだろうが、土煙を上げながら迫ってくる壁のように見えた。

定年して農業を始めようと思い、トラクターやコンバインを揃えた矢先だったがほとんどが流された。

原発事故が起き、会津、福島市などに移った。
親の具合が悪いため、環境が悪い避難所には入らず、限界を感じたため4月には南相馬に戻り、借上げ住宅に住みはじめた。

この家(現在修繕中)も、のべ100人ぐらいのボランティアに入ってもらい、泥出しをした。本当に感謝している。

お手伝い後、入浴のため立ち寄ったはらまちユッサで、待望の(ってほどでもないけど)、冷やし中華がはじまっていた。…ので、我慢しきれずに食べた(こないだ来たときはチケット販売機に確か「5月から」とあったが)。皿のフチになぜかマヨネーズが添えられていて少し不思議に思ったが、後で相双地方では“マヨネーズのせ”が普通なんだ、と知る。

夕食は二本松で、杉乃家さん。
最近チーム内にも続々とファンが増えてきた必勝カツ丼にした。杉乃家のカツ丼の味は濃厚甘辛なんだけど、そこに納豆が加わると(ぼくは)さらにおいしい(と、思う)。

南相馬・小高でボランティア(援人 2014年 0411便)

来年もまた、小高で満開の桜を見たい。
そのためにも、お手伝いを続けます。

Make a Comment

感想やアドバイスがあれば、お気軽にどうぞ

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

Liked it here?
Why not try sites on the blogroll...

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。