小高で草刈りのお手伝い 野晒しの墓石にも訪れる彼岸 (援人0920便)

Posted on 2013年9月25日. Filed under: 未分類 | タグ: , |

ボランティアチーム援人、2013年9月21日(土)、南相馬市小高区でのお手伝いの記録。

小高では今、さまざまな工事が着々と進んでいる。二週間前に訪れたときはアスファルトを剥がされた状態だった常磐線を跨ぐ陸橋が、今回はきれいに舗装されていた。他にも、主に学校などの除染作業に拍車がかかっているようだ。

南相馬市小高区で草刈りのお手伝い(援人 0920便)

この日のお手伝いは、個人宅に面した山の急な斜面の竹の伐採や草刈り。十分な足場が確保できないため草刈り機を使える場所は限られ、多くのメンバーはノコギリ、手鎌、刈込バサミなどで作業を進めることになった。

快晴で、かなり強い日射しと草むらから立ち上る熱気にやられ、休憩中も待避できる日陰がない。このことで皆かなり体力を削られた。9月下旬にこれだけの暑さに見舞われるとは意外だった。

南相馬市小高区で草刈りのお手伝い(援人 0920便)

斜面の上は墓地になっていて、お彼岸だからだろう、何組かのご家族がお墓参りに訪れていた。

墓地内はそれなりに手入れされた墓と、恐らく震災後そのまま、野晒しといってもいいような墓が混在している状態だ。また一見きれいに見える墓石にもヒビや欠けがあったり、地震の痕跡が残る。雑草の勢いは墓地の見通しをかなり悪くしていて、通路だけでなく玉垣(お墓の土台)にまで生い茂った強靭な雑草を静かにむしっているご夫婦の姿もあった。

南相馬市小高区で草刈りのお手伝い(援人 0920便)

お手伝いの後半、50cm以上の高さのツル性の雑草などに覆われた一角の草を刈った。するとその下から、地震で倒壊したままの墓石などが地面に半分以上埋もれた姿で現われた。
二年半にわたる強制避難がもたらした無情な光景。お墓さえ省みられない。いや、方々で避難生活中の人々の多くは墓参の余裕などないだろう。
こういう場所は小高にどれぐらいあるのか。ボランティアの手でなんとかしてあげられないだろうか、と強く感じた。

今日依頼されたご夫婦は、今は二本松に住んでいるという。お手伝いの終わりにご挨拶に行った。労いの言葉をかけてくれた後で、敷地を見渡しながらご主人がつぶやいた「いつ帰れるかわからないから…」という言葉が記憶に残る。

南相馬市小高区で草刈りのお手伝い(援人 0920便)

取り残された小高の景色を変えていくため、週1日だけのボランティアでもできることがあるのだ、と改めて思う。行き続けよう。

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