気仙沼へ水揚げされたばかりのサンマを食べに行く(援人号 0913便)

Posted on 2013年9月16日. Filed under: 未分類 | タグ: , , |

2013年9月14日(土)、援人の仲間と、いつもの被災地でのお手伝いではなく、気仙沼へ観光に行った。

2011年、つまり東日本大震災があった年の秋、陸前高田でのボランティア帰りに復旧がはじまったばかりの気仙沼港近くのレストラン(お魚いちば隣接の「鮮」)で食べたサンマの味は強く記憶に残っている。
そろそろ秋、気仙沼に水揚げされたサンマをまた食べに行こう! ということで気仙沼弾丸ツアーが持ち上がり、9人のメンバーで行くことになった。

早朝に通った一関。黄金色の稲穂がもう頭(こうべ)を垂れはじめていた。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

気仙沼に入り、まずは階上(はしかみ)地区へ。岩井崎の「龍の松」(津波で損傷して木の幹の一部だけが残り、それが龍のかたちに見えるという被災松)を見に行く。
ああいうかたちで松が残るぐらいだから…と荒れた光景を想像していたが、防風林の多くは津波に耐えたらしくしっかり残っていた。ただ岬の先端のこの松には津波が直撃し、龍のかたちとなって残ったらしい。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

中心部に移動し、気仙沼駅前の「ますや食堂」さんで朝食。
朝は3種類の定食があるようで、ぼくが選んだのはイカの塩辛定食。メインの塩辛はそれだけで十分にご飯一杯いける味。おいしかった。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

山頂から街が一望できるという安波山(あんばさん)に登ってみる。気楽な気分で登りはじめたら結構本格的なトレッキングルートで、20分ほど汗だくになりつつ歩き続け、やっと景色のいい場所に着いた。
山の上から望む気仙沼港周辺は、平らになり褐色の土が見えているところが目立つ。こういう光景の前では、やはり無言になってしまう。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

震災遺構として残すかどうか検討されていたが、9月上旬からついに解体作業がはじまった「第十八共徳丸」を鹿折地区に見に行く。
皮肉なことに、最後のこの姿が一番「震災遺構」然としているように思った。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

さて、昼食。いよいよこの弾丸ツアーのメインであるサンマ。
サンマの焼きと刺身が食べられることを前日に電話で確認した上で、ついでに(失礼な表現だけど)おいしい寿司も食べようと、老舗の「ゆう寿司(田谷前店)」さんに予約を入れておいた。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

最初に出てきたのが焼きサンマ。今日気仙沼港に揚がったという。
出はじめということで大ぶりではないが、身にしっかり味がある。ワタも白くて臭みがなく、レモンを絞る必要がなかった。記憶の中にあったあのサンマよりさらにおいしく(こういうのって、普通は美化された記憶の確認行為になってしまうものだが)、夢中で食べ終わってしまう。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

続いて出てきたサンマの刺身も、しつこさがなくて「これがサンマ?」という味だった。
最後ににぎり寿司が登場。これもおいしかったはずなんだけど、最初の焼きサンマの強い印象の前にちょっと霞んでしまった。それほどサンマがおいしかった、という話。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

この後、せっかくなのでリアス式海岸も見ようと、唐桑半島の御崎(おさき)へ。
30分ぐらいの散策ルートをゆっくり歩き、荒々しい崖と群青色の海のコントラストを楽しんだ。このあたりは2013年に三陸復興国立公園の一部に組み入れられたらしい。時間をかけて回ってみたいなぁ。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

再び気仙沼の中心部に戻り、田中前の「さかなの駅」へ。
ここは名前だけ知っていて初めて来たけど、魚介類はもちろん、野菜、肉(気仙沼ホルモンも!)、お酒、お菓子など気仙沼の魅力的な産品の品揃えが豊富。お土産を買うには絶好の場所だった。各店が競い合うような賑やかな雰囲気も楽しい。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

いくつかある鮮魚店の中でも特に勢いがあるお店で、今日揚がったという新鮮なサンマやホタテを買い、保冷ケースに詰めてもらった。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

コーヒーブレイクは、同じく田中前の「アンカーコーヒー&バル田中前店」へ。
仮設店舗なのに洗練された雰囲気の店内は主に若者で賑わっていて、湾岸部だけでは味わえない刺激を感じた。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

夕食は、予約しておいた「纜(ともづな)弁当」を「スーパーじゃんボ」(「ジャンボ」ではなく「じゃんボ」)さんで受けとり、帰りの車中で食べる。

気仙沼にさんまを食べに行く(援人号 0913便)

この弁当、食べるのを楽しみにしていた。
震災前から気仙沼駅でとても人気があった駅弁らしく、ブログ界隈には震災による販売中止を惜しむ声、復活を望む声が複数あった。予約の電話をしたとき、「素材の都合でまだ完全復活ではないんですが、それでもよければご提供できます」と厳しい現実を明るい声で話す女性の声に、そうだ、まだ復興の途上なんだ、と当たり前のことを気づかされた。

気仙沼らしくカジキやフカヒレ、サンマなどを使って趣向を凝らしたおかずの数々を、これでもまだ完全復活じゃないんだな、という思いと共に味わう。そんな気持ちもあり、特別に記憶に残る弁当になった。

サンマを食べよう! が主目的の1日だけのツアーだったけど、あの震災から2年半、気仙沼で変わりつつあるもの(と、変わらずに残っているもの)を少なからず感じることができたと思う。またきっと行こう。

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