「異国に生きる 日本の中のビルマ人」を観た

Posted on 2013年6月1日. Filed under: 未分類 | タグ: , , |

ドキュメンタリー映画「異国に生きる 日本の中のビルマ人」(監督 土井敏邦)を観てきた。

1988年のビルマの民主化運動(8888運動)に身を投じ、弾圧の恐れがあったため日本に政治難民として逃れてきた(当たり前だが、難民と認定されるまでにかなり苦労があったようだが)チョウチョウソーさんを追ったドキュメンタリー。

ビルマの2007年の民主化運動(僧侶たちが先導したことからサフラン革命と呼ばれる)については「ビルマVJ 消された革命」を観て、その徹底的な弾圧ぶり(大規模デモを取材中に日本人ジャーナリスト長井健司さんが射殺されている)と絶望的な結末に、強い印象を受けた記憶がある(→ そのときの感想 )。
この映画では88年、07年、そして2010年の総選挙を経てアウンサンスーチーさんが解放され、補欠選挙で議員になるといった流れの中で「民主化」(カッコ付き)が実現したとされる現在までを描いている。

この映画の中に、政治難民として日本に逃れ、今も決して余裕があるわけではないであろうチョウさんら在日ビルマ人たちが、東日本大震災に際してボランティアとして石巻市で泥出しをし、陸前高田市で炊き出しをするシーンがある。

このことは以前から知っていたが、その一部始終を映像で見ると、ありがたいと感じると同時に、「なぜあなたたちが」という思いが湧き上がってくる。

ぼくは東北にお手伝いに行き、同じようにボランティアに来ている沢山の人たちと関わりをもった。知り合う中でやがて気づいたことだが、熱心に東北に足を運び手助けを続ける人々の中には「人より強くはなく、むしろ(経済的、身体的、あるいは精神面で)弱い人たち」が一定数いる。自らの弱さや欠落性についての自覚が、他者の弱さへの想像力につながっているのだろう。

映画が終わった後、監督と共に舞台に上がったチョウさんの話を聞いた。そして、自らができないこと(国に帰ることができない、民主化の先行きが見えないなど)について深く考え了解することが、できることをする(同胞や身近な人を助ける)よう促す方向につながっているのではないか、と感じた。

ちなみに、チョウチョウソーさんは奥さんと共に高田馬場で「RUBY」というビルマ料理店を経営している。

ルビー RUBY – 高田馬場/東南アジア料理(その他) [食べログ]
http://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13020545/

店は決して順風満帆ではないが、なんとかがんばって続けているという。近いうちに行ってみようと思う。

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