小高区大井でお手伝い ゴミ回収ようやく再開へ そして復旧のカレーパンの味(援人号0524便)

Posted on 2013年5月30日. Filed under: 未分類 | タグ: , |

援人号0524便、2013年5月25日の南相馬市小高区でのお手伝いのメモ。

東北道を二本松インターで降り、川俣町、飯舘村を過ぎて早朝の南相馬市へ。遠くに一本の煙が上がっていた。東北電力原町火力発電所だ。朝からがんばってる。

南相馬小高区でお手伝い(援人 2013年5月25日)

この日のお手伝い先は、小高区大井。海に近いがやや高台で、小さな田んぼや畑の中に家が点在している地域だ。お手伝い内容は、竹や材木などが保管されていた小屋の解体と生活道の草刈りだった。

小屋は地震の影響でつぶれている。その上に草が木の枝が覆いかぶさっていたため、最初は依頼の場所がなかなかわからなかった。小屋が倒れこんだ下を覗くと、言われてみれば確かに道らしきものが──とわかった。

数ヵ月前のお手伝いでやった小屋とつくりがほぼ同じだったので、メンバーに手順を説明して作業を開始する。

まずは瓦から外していく。瓦の大棟(背骨)部分を外し、そこを起点に両側へと針金をほどきながら瓦を取り除き、一カ所に山積みする。次に屋根をいくつかに分解、それを移動して、バールやハンマーを使って材木一つひとつにしていく。

南相馬小高区でお手伝い(援人 2013年5月25日)

瓦も材木も多くの釘が出ているため、慎重に行わないと危険な作業だ。踏み抜きの危険はあるし、バランスを失って倒れこんだりしたら相当危ない。作業に熱中するとメンバーがどうしても密集しがちになるため、いつもより多めに声がけをする。

屋根を取り除くと、小屋内にぎっしりと収められていた竹や丸太が現れた。生活道を確保するためこれらを連携プレーで移動していく。

南相馬小高区でお手伝い(援人 2013年5月25日)

ようやく道が現われたので、刈払機、鎌、手などで草刈りや枝の伐採をし、道を拓いた。そして14時すぎ、解体も道づくりも大方メドが立った。さらに道を均していったり、斜面の枝を切ったりといった仕上げをし、お手伝い終了。天気は快晴で、涼しい風が吹いていたが、なかなかハードな作業だった。

南相馬小高区でお手伝い(援人 2013年5月25日)

この日、お手伝いには直接関係ないが、小高にお手伝いに通い続ける者としてうれしいできごとが二つあった。

一つめは朝食と共に原町のコンビニで買った「福島民友」紙に載っていたニュースだ。「南相馬 旧警戒区域の生活ごみ ようやく焼却処理へ」。

福島民友。24日、環境省と南相馬市は、これまで家庭内で保管を呼びかけてきた小高区・原町区の一部の生活ごみをクリーン原町センターで焼却することを決めた。週明けにも開始。(大きな前進では)

震災から2年以上、そして2012年4月に警戒区域から避難指示解除準備区域など3区域に再編され1年以上がたつ小高区と原町区の一部では、これまでずっと生活ゴミの回収が行われていなかった。住民の方々やボランティアが家の片付けなどをしても、ゴミはずっと個人宅の敷地内に保管するしかなかったのだ。
その生活ゴミの回収が再開され、原町区の焼却センターでの焼却処理が始まることが5月24日に決まったという。これは小高の復旧にとって大きな一歩だと思う。
(追記:後で知ったが、地元の方が参加した集まりでは、再開はあくまで限定的なものと説明されたとか。少しぬか喜びだったかもしれない。)

二つめ。昼食休憩のとき、トイレを使うために何人かでボラセンに戻ると、駐車場にファミリーマートの移動販売車「ファミマ号」が来ていた(来ることはチラシなどで知っていたが、実物を見るのは初めてだ)。

小高区役所前の移動ファミリーマート。冷たい飲み物、弁当や調理パンも。電子レンジもあり、「温めますか」って言葉を聞いたときはちょっと感動した。

冷たい飲み物や電子レンジで温めて食べる総菜パン、弁当などが、数は少ないが陳列されている。トラックの前にテーブルを出しただけのレジの脇には電子レンジもあり、店員さんの「温めますか」という言葉を聞いたときはちょっと感動してしまった。

海沿いに戻るワゴンの中で、ファミマ号で買ったカレーパンを早速ほおばった。喉が渇いていたので少しもそもそしたんだけど、なんともいえない幸せな思いが湧きあがってきた。独りよがりを承知でいえば、これは「復旧」の味だ。やがて電気が戻り、ガスが戻り、上下水道が戻り、小高の人たちが自宅で食事をつくって食べることができる日がきたら、それは本当に格別な味なんだろうなぁ。

(このカレーパンの味を、ぼくは忘れないと思う。ファミリーマートさん、来てくれてありがとう。これからは、街中でいくつかのコンビニが目に入ったらきっとファミリーマートを利用するようにします。)

ゴミ回収の再開もファミマ号のカレーパンも、ほんの小さなきざしだ。でもこうして小高は徐々に復旧・復興していくんだろう。住民の方々が自らの手で町の活気を取り戻す日までは、小さなお手伝いを続けよう。

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