南相馬市小高区でのお手伝い 旧警戒区域でのボランティアの意味は(ボランティアチーム援人)

Posted on 2012年11月13日. Filed under: 未分類 | タグ: , , |

11月10日(土)、援人の9人チームは南相馬市小高区(「南相馬市ボランティア活動センター」傘下)で活動をしてきた。

南相馬市小高区でお手伝い (ボランティアチーム援人) Volunteer work at Odaka, Minamisoma (Fukushima pref.)

お手伝い内容は、個人宅二軒の草刈りなど。

一軒めのお宅では、敷地内の雑草取り、そして隣の土地所有者の方との隣接部分に生い茂った草を刈払機で刈る作業。
隣の土地も一気にやってしまえばきれいになるのだけど、個人からのニーズを元に動くボランティアは全てをやってしまうことはできない。小高区は今、至るところが雑草で覆われている。行政が一括で許可を取った上で進めれば効率的なのにな…とちょっと考えてしまった。
詳細はプライバシーに関わるので省くけど、ペット(猫)を愛されているお宅のようだった。

二軒めも同じく、個人宅内の雑草取りと一反弱ぐらいある畑の草刈り。畑はそれなりに広く、草はぼうぼうに茂っていた。4台の刈払機をフル稼動し、なんとか終了時間までに刈り取ることができた。

南相馬市小高区でお手伝い (ボランティアチーム援人) Volunteer work at Odaka, Minamisoma (Fukushima pref.)

この日の気温は暑からず寒からず。庭木なども紅くきれいに色づいていた。
小高区でのお手伝いニーズ、まだまだあるそうだ。

旧警戒区域である小高区でボランティアをする意味

今年4月中旬、福島第一原発事故の影響で施かれた警戒区域が解除され、避難指示解除準備区域となった南相馬市小高区。最初は避難中の人が数多く通ったものの、最近では人の数が減っているという。

そりゃそうだろう、と思う。市は居住可能になるまでの実現性の高いロードマップを示しているといえないし(生活インフラの復活など)、除染は南相馬の他の地域でさえ遅れに遅れているのだ。

残念ながら小高は荒廃しているという印象が拭えない。津波で田畑に流されたままの車、壊れて崩れそうな家、ガラスが割れたままの店舗…。
それにじわじわと拍車をかけているのが「震災後の放置」だ。1年8ヵ月の間でさらに薄汚れてきた建物、剪定されず伸び放題の庭木、色褪せていく看板。

この有り様は、避難生活を送っている小高の人びとの心も荒れさせるものだろう。

小高が開いた直後は、ボランティアへの依頼は被災財の片付けや側溝掃除など発災フェーズそのままのものが大半だった。が、夏以降は草刈りの依頼がとても多い。田畑や個人宅の庭、野山を雑草が恐ろしい勢いで覆いはじめ、元の地形や土地の用途も判然としない場所が増えているからだ。

小高は今、雑草の中でも特に強靭なセイタカアワダチソウに至るところで蹂躙されている。道路端や家の庭、田畑などに人の背丈ほどもあるセイタカアワダチソウが密集・屹立していると、そこには人の手は入っていないとはっきりとわかる。こうした荒廃に歯止めをかけていくのが、ボランティアがやるべきことのひとつだろう。

草は、刈っても刈ってもまた生えてくる。では、ボランティアがやる草刈りは無意味だろうか。シシュポスの石積みだろうか。
そんなことはない。お手伝い後、現場を見渡す依頼主の顔が明るくなるのを見れば、声が少し弾むのを聞けばそれがわかるのだ。

放っておけば、「戻ることができない場所」は「戻るに価しない場所」になってしまう。
来年も小高でのボランティアによるお手伝いが続いているなら(続いているだろうが)、それは岩手や宮城とは違い、原発災害の影響で宙ぶらりんになってしまった地域の荒廃をできるだけ食い止めるという意味を持つ活動になるはずだ。

またお手伝いに行こう。

二本松の「杉乃家」さんで浪江焼そば

帰路、二本松に寄って「浪江焼そば」を食べた。

南相馬市小高区でお手伝い (ボランティアチーム援人) Volunteer work at Odaka, Minamisoma (Fukushima pref.)

浪江焼そばを出している杉乃家さんは、原発災害以前は南相馬市の南にある浪江町(なみえまち)にあったお店だ。現在は避難先の二本松市でお店を出している。

その杉乃家さんで使っている大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)という焼き物のお皿は、重厚で温かみがある。「相馬」という地名からなんとなく相馬市のあたりで作られているのかなと思ったが、後で調べてみると公式サイトがあり「大堀相馬焼は、福島県浪江町の大堀地区一円で生産される焼物です」と説明されていた。なるほど、だから使っているのか。

大堀相馬焼協同組合公式ページ 陶芸の杜 おおぼり -伝統的工芸の焼物-
http://www.somayaki.or.jp/

その大堀相馬焼きを焼くための窯・販売所なども、避難先の二本松市で再興されているんだとか。

再興の大堀相馬焼二本松窯 | 相双ゆたどさ
http://yumesoso.jp/yutadosa/archives/5766.html

今度行ってみたいなぁ。

原発で影響を受けた自治体のうち、まだ区域再編(帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域)が行われていないところがいくつかあるが、浪江町はそのひとつだ。11月末にようやく行われるかもというニュースがあった。

古里を追われた浪江町の人たちの今後はまだまだ困難を極めると思う。このことにも関心を持ち続けたい。

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