宮城県の女川町を1日歩いてきた(栗山岬くんのガイドで)

Posted on 2012年4月13日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , , , |

2012年3月31日(土)、前日に東京を出る夜行バスに乗り、仙台経由で宮城県牡鹿郡の女川町に初めて行った。そして女川町を愛する大学生栗山岬くんのガイドで、1日歩きまわってきた。

女川町については、以前読んだ「6枚の壁新聞 石巻日日新聞」という本の中で、震災直後に入った記者が社に“女川町には何もなくなっている”と報告した言葉が強く印象に残っていた。
小さな町の中心部は、俯瞰してみるとまさにその表現の通りだった。

熊野神社から, 女川町を一日歩く Walk around Onagawacho (Miyagi pref.), Severely hit by Great East Japan Earthquake and Tsunami

岬君の話を聞きながら、平地を見渡したり、高台に立ってみたり、ゆるやかな勾配を上ったり下ったりした。そうすることで、女川に到来した想像できない規模の津波の嵩(かさ)を体感的につかむことができた。何度か、自分が津波の只中にいるような感覚を味わい、そして自分があのときこの場にいたらどうする、どうしていた、と考えた。

少しずつ復興しつつある女川町には、被災地観光(この言葉に眉をひそめる人もいるかもしれないが、あえて使う。理由の一部は後述)という意味で楽しめるポイントもいくつもあった。
「おかせい」という店で食べた寿司は、本当においしかった(たぶん、ぼくの生涯の寿司ランキングのベスト5に入ると思う)。

お魚いちば おかせい, 女川町を一日歩く Walk around Onagawacho (Miyagi pref.), Severely hit by Great East Japan Earthquake and Tsunami

帰ってきて改めて思うのは、どんな思い入れをもって(または持たずに)その場所へ行くかで、見えてくるもの、感じ取れることはやはり違うんだなぁということ。

ぼくはこれまで約40回、東北にボランティアに行っている。で、ボラで行くときにはやはり「モノやインフラの復旧」という線形的に、目に見えて進んでいくようなものばかりが目に入ってくる。
禁欲的・自罰的な態度を課していることは自覚していたけど、「大変でしょうね。お手伝いしますからがんばってください!」と力強く言えば相手も「はい、がんばって復興します!」と答えざるを得ないような、そんな単純化した枠組みの中でばかり東北を見ていたような部分もあるんじゃないかと思う。

そういう気負いをいったん置いてくると、見えてくるものがいろいろあるんだなと感じた。想像できてはいたけど、見えない鎧が想像よりさらにもう1・2枚ぐらい多くあったんじゃないかな、という感じ。

もうひとつ、「被災地観光」の大切さについて。
これからでも、できるだけ多くの人が東北に行って、できれば当時の状況を知る人の話を聞きながら実際の現場を見るということをしてほしい。

これまで自分は東北に大したことをしてこなかったから…なんて引け目を感じる必要はない。いつからでも東北に近づきはじめることはできると思う。それは、我がことにするとまでは言わないけど、少しだけ現地との心理的距離を縮めるため。

女川町を一日歩く Walk around Onagawacho (Miyagi pref.), Severely hit by Great East Japan Earthquake and Tsunami

そしてもうひとつは、来るべき災害への心構えをするため。つまり、自分のためにも大事なことなのだ。「信じられないほど大規模な天災は実際に来ること」や「どこにいるか、どう行動するかが生死を分けること」をリアルに感じるのは、しっかりした防災意識を持つための大前提だから。

といっても行かない人は行かないと思う。そういう頑迷な大人は仕方ないけど、せめて中学生や高校生は修学旅行で岩手・宮城・福島に行くのを必須とするとか、次代を担う子どもたちに教訓をしっかり刻みつけてほしいものだな、と思う。

こういう機会を与えてくれた岬くんに感謝。女川町にはまた行きたい。

3月31日に女川町を歩きながら撮った写真はFlickrにアップしてあります。(でも、自分の足で歩いてみたい人はチラ見程度に留めた方がいいと思います。)

女川町を一日歩く – a set on Flickr
http://www.flickr.com/photos/jetalone/sets/72157629354804730/

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