南相馬市鹿島区でのお手伝い。季節はひとめぐり、瓦礫は未だそこに (ボランティアチーム援人)

Posted on 2012年3月28日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , , , , , |

マイクロ援人号、2012年3月23日(金)から3月25日(日)にかけての福島県南相馬市でのお手伝いの記録。

この週末は、東北の北部に雪の予報、福島の浜通りも昼まで雨の予報が出ていた。中通りで大雪が降れば南相馬までたどり着けない恐れがある。が、ドライバー隊の機転で定時に着くことができ、午後には空も晴れ、溜池でのハードな瓦礫片付けに思う存分打ち込めた。帰路の山越えでは手が届くような満天の星を眺め、日曜朝には無事に東京に到着した。

金曜23時の東京日本橋。雨。物資の差し入れや南相馬へのカンパのために来てくれたメンバーに見送られながら、18人を乗せてマイクロバスは出発。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

「東北自動車道は本宮ICから雪の影響で通行止め」という情報を夜中に受け、バスは一般道を慎重に行く。
日が昇る前に立ち寄った宮城県角田市のコンビニの周辺では、湿った雪が積もっていた。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

南相馬に入り、朝食購入のために立ち寄ったコンビニで福島民報を買う。一面の「政府の避難区域見直し 南相馬 来月にも三区域」という見出しに引き寄せられた。

この週、政府が、現在は福島第一原発事故を受けて「警戒区域」と「計画的避難区域」に分かれている市町村を、年間放射線量などによって新たに「帰還困難区域(年50ミリシーベルト超)」「居住制限区域(年20ミリ~50ミリ以下)」「避難指示解除準備区域(年20ミリシーベルト以下)」の3区分に見直す──というニュースがあった。

南相馬の場合、現在は「警戒区域(20km圏内)」の同心円状の内側にあり、立ち入ることができない小高区などの扱いが4月以降どう変わるのか、とても気になるところだ。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

仲町ボランティア活動センターに到着。集会室でのオリエンで、松本センター長の説明を聞いていたボランティアは40人ぐらいか。大学生などの若者が増えた印象だ。
 マッチングを終えて、マイクロバスにスコップ、レーキ、テミなどを満載して現場へ向かう。
今日の現場は鹿島区大内( →Googleマップ )。「大光溜池」という農業用溜池内での瓦礫片付けが今日の作業内容だ。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

溜池といっても、夏の間に生えたらしいアシ(カヤ?)が枯れ草となってまばらに敷き詰められた泥濘(ぬかるみ)を、浅い小川のような水が流れている状態だ。そこから大きめの瓦礫などが顔を覗かせており、まだ手付かずといってもいいような印象を受けた。いきなり入り込むと足がズブズブと沈み込んでしまう。

が、今回の援人隊はいつにも増してボラ経験が豊富なメンバーばかり。まずは木材を集めて瓦礫にアプローチする木道を伸ばしていき、瓦礫を掘り起こし、リレーで集積場所まで運んで分別する…という作業の連携が徐々にスムーズにできていった。
泥の中からは、呆れるほど大量の木材、壁板や床板の一部、農業器具などが出てきた。それに畳、布団、アルバム(残念ながら大半は褪色で判別不能)などの生活を思わせるものも…。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

昼食。
あまりにドロドロの現場のため(本当は「道の駅 南相馬」での味噌タンメン+メンチカツの組み合わせを何人かは楽しみにしていたのだが)、急きょドライバー隊のKさんが弁当を買ってきてくれた。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

午後、作業再開。

午前中に少しだけ見えていた晴れ間はやがて雲を追いやり、ほぼ青空に。そして春の陽気になった。

少し汗ばみながら、掘っても掘っても出てくる瓦礫との格闘を続ける。すると強く立ち上ってきたのはヘドロの臭いだ。去年の5月ごろ沿岸被災地に漂っていたあの臭い。
季節はもう一巡したのだ。でも目の前には未だに片付けるべき瓦礫がある。少なくとも、地震と津波に加えて原発事故という多重の災いに見舞われたこの南相馬には。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

終了時間を15時30分とみんなに告げ、その後、無心に自分の作業を続けた。いや、より正確にいえば「この南相馬のような場所のために自分がすべきこと」と「今自分がやっている小さな小さなこと」の間を頭の中で行き来しながら。そして今はひたすら無心にやるしかない、と雑念を振り払いながら。

お手伝い終了後、晴れわたった空の下で記念撮影。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

センターに戻って報告後、「ビジネスホテル高見」でお風呂に入った。
フロントの人に聞いてみたところ、震災後は復旧工事に携わる人たちでほぼ常に満室状態らしい。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

日曜朝4時前、マイクロ援人号は無事に帰京した。
バス内が着いても、前日のキツい作業の疲れのせいかメンバーはなかなか起き出さない。そういうぼくも、途中停まったはずのSAなどの記憶が全然ないことに気づいた。

南相馬市鹿島区で側溝掃除ボランティア Volunteer at Minamisoma (Fukushima pref.), Damaged by the Tsunami of Japan Earthquake and Fukushima Daiichi nuclear plant accident

関東からすれば岩手・宮城より近い福島だが、被災地を強く気にかける人でさえ足を運ぶことをためらう、ある種の“遠さ”を感じさせる場所でもある。一方、今回のマイクロ援人号の感想タイムでは、多くの参加者が福島に対する特別な思い入れを語っていた。

援人は、今後も南相馬でのお手伝いを続けようと思う。

コメント / トラックバック4件 to “南相馬市鹿島区でのお手伝い。季節はひとめぐり、瓦礫は未だそこに (ボランティアチーム援人)”

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いつもありがとうございます。
いろんな縁を福島に紡いでくださってありがとう。

私はガテン系のお手伝いは無理なので、仲町ボラセンの後方支援を続けます。
食べ物、飲み物、リクエストあれば承りまーす。

marysha_Fさん、
(誤字は直しときました)
お互い、やれることを続けよう。南相馬は、まだまだこれからずーっと長い道のりだろうから。(^ ^)

ナ力ノさんお疲れ樣でしたね,長い事頑張ったのに,まだまだの樣に見えます,春になって,もっとボランティアが大勢行くといいのにね‧ナ力ノさんお元氣で續けて下さい, 猫ちゃんお元氣ですか?私は(猫はいいね)クラブと(犬好きクラブ)に參加しました,自分には猫は無いが可愛い猫が沢山見れます!

akitsaiさん、コメントありがとうございます。
猫たち4匹、元気ですよ。毎週末ちょっと寂しい思いをさせてしまってますが、いつも帰ると部屋から走ってきて迎えてくれます。(^-^)
まだまだがんばってお手伝いを続けます。


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