陸前高田市米崎町、ある個人宅の“庭”で芝と格闘し、ボラセンに「手を貸すぜ 東北」缶バッジを“納品”もしてきた話

Posted on 2011年9月5日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , , , , |

(レーベン号の震災被災地でのお手伝いは15回め、ぼく自身は14回め。この週末、台風12号の影響でボラセンが休みとなり、レーベン号も休み。これは先週末、2011年8月27日のお手伝いのメモ。)

雨の中、途中で落し物(iPhone)を拾って交番に届けたりしたため、いつもより遅れて23時10分ごろに日比谷公園前に着くと、すでにレーベン2号には多くの人が乗っていた。

雨の日比谷公園前, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

やや遅れてつくばから1号車が到着、今回も1号車31人、2号車38人、合計69人と2台ほぼ満載で陸前高田へ出発。
2台の車体には、先週「東松島元気フェスタ」(参考:「“ありがとう”東松島元気フェスタ」でいろんなお手伝いをし、想いの詰まったメッセージだらけのボラバス2台で帰ってきた話」)で書かれたメッセージがほとんどそのまま残されている。深夜北上するバスの中でそのことを思い出し、ちょっとあたたかい感じがした。

朝、空は晴れた。気仙沼の唐桑では、すばらしくきれいな空と地と海。

唐桑, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

リアス式の尾根に刻まれた入江に、養殖用らしき筏(いかだ)がポツポツと浮かんでいるのが見えた。
こないだ気仙沼の牡蠣いかだの状況をちょっと調べてみたら、意外にも速いスピードで復旧しつつあることを知った。力強いなぁ、と思う。

陸前高田災害ボランティアセンターに着く。今日も各地からのバスとボランティアたちで賑わう中、着替え、ニーズ票や道具の受け取りなど、あわただしく準備。

陸前高田ボランティアセンター, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

ぼくはボラセンの事務所内にダッシュ、「手を貸すぜ 東北」缶バッジ50個を寄付する。沢山訪れるボランティアのお土産として販売してもらい、収益をボラセンの運営費に充ててもらうためだ(この件は後述)。

「手を貸すぜ 東北」缶バッジ, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

陸前高田ボランティアセンター, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

今日のお手伝いは、米崎町中島(以前一度行った浜辺のそばだ)での畑の草取りと瓦礫片付けとのこと。作業内容に合わせてエンジン草刈り機、スコップ、鎌、一輪車などを借り出す。

陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

出発前のバス内でのオリエンテーションで、ボラセンの方が「草取りと聞いて『なんだ』と感じるかもしれないが、農業を営む人にとって自分の畑が草が生えっぱなし状態なのは恥」、そして「一昨日も草の中から白骨が見つかった。草を取らないと遺骨探しも片付けも進まない」などの話をされた。

現地に到着。海からほど近い、住宅跡と田畑の跡が混在する広い地域。何カ所かは手が入り瓦礫や草の山ができているが、まだまだ終わっていないことがわかる。

陸前高田市米崎町でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

レーベン隊は大船渡で一度草刈りを経験しているが、数時間程度の作業で思うほど進まなかった。少しでも進捗が目に見えるようにと、リーダー伊東さんの指示で区域を切って作業にかかる。

陸前高田市米崎町でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

草が生い茂っているため最初はなんだかよくわからなかったが、ところどころ排水路が通っていたり、駐車場らしきスペースもあったり、何より家の土台が点在しており、数軒の家が建ち並んでいた場所のようだ。

ぼくはバチツルを持ち、主に強固に根を張った草の根元を断ち切り、掘り起こしていった。

転々と作業を進めていくうち、背は低いが手強い下草が茂っている場所にいた。それと格闘するうちに、パステルカラーのタイルを組み合わせた玄関ポーチのような場所に気づいた。そこに続くアプローチとして敷かれたタイルもある。あ、ここは家の玄関で、自分がいるのは庭なんだ、とわかった。
ぼくが手こずっていたのは雑草ではなく──よく手入れされた庭に敷き詰められていたのであろう──「芝生」だった。津波で塩を被っただろうに、よく生き残ったものだ。

陸前高田市米崎町でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

深さ15~20cmは根を張った芝生は、互いに絡み合い、掘り起こすのは重労働だった。どこか起点になる場所を見つけて集中的に掘り徐々に引き剥がしていくのだが、例えるなら、水を吸った絨毯を10枚重ねてまくり上げていくような重さだ。

この日の帰路、自分がやったことを振り返ってみたのだが、ぼくは「誰だか知らない人様の家の庭先」に入り込んで草と格闘していたことになる。震災がなければ、来ることもなかった場所だ。うまく咀嚼できない奇妙な感覚が残った。

昼食は、一部倒壊した防波堤に上って食べた。すぐ傍の、漁業関係のものだろうか、鉄骨だけが残った建物の2階部分に牡蠣殻の付いた網が絡まっていた。

陸前高田市米崎町でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

仕事再開。
今日は晩夏といってもいい気候で、風は涼しい。が、陽射しは変わらずキツいので、ときどき作業の手を止めて不調そうな人はいないか眺め渡した。

さすがに皆ややスローペースになってきたが、休憩時間以外は少しも休まず、無心に鎌やスコップを使っている。おかしな感想だが、「なんで皆ここまで一生懸命やるのかなぁ」という思いが湧いてくる。

陸前高田市米崎町でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

作業を終えてボラセンに戻ると、朝に寄贈した「手を貸すぜ 東北」缶バッジはもう並べられていた。陸高VC定番の「なじょにがすっぺ」「がんばっぺし」ステッカーと並んで。
どうですか? と聞くと「すごく売れてます」とのこと。(ぼくは見てないけど、ボラセンのスタッフたちも胸などに付けていたそうだ。)

陸高VCに並ぶ「手を貸すぜ 東北」缶バッジ, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami
缶バッジのアイディアは、元はFacebookのレーベン号グループで“お揃いアイテムを作ろう”というトピックの中で出たもので、何週間か前にボラセンで快諾をいただき、100個作って50個を寄付したもの。社長にもアドバイスをもらってボラバス有志に1個500円で買ってもらうことにしたので、300個分の制作費を賄えることになった。

(「なくなったら連絡を」と名刺を置いてきたところ、週明け火曜日には「また持ってきてほしい」と電話をいただいた。今、200個持って行こうと注文中。もっと早くやっておけばよかったなぁ、これ。)

帰路、お馴染みとなった「採れたてランド高田松原」へ。
隣にファミリーマートが(新聞サイトによると、8月18日オープンとのこと)できていた。プレハブ店舗でドアも引き戸だが、店内の様子や品揃えはよく知っているコンビニそのもの。着々と進歩している。

採れたてランド高田松原, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

気仙沼へ。
港湾部、まだまだ復旧途上だ。ぼくはよくも悪くも見慣れてしまったが、初めての参加者は「気仙沼ってもっと進んでると思った」と驚いていた。

気仙沼, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

地盤沈下のせいで、岸壁がひたひたになっている。

気仙沼, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

気仙沼プラザホテルでお風呂に入り(男性用の露天風呂が復活していた!)、海の子ホヤぼーやサブレーを忘れずに買い、気仙沼お魚いちば内のレストランへ。

いちば内にも並んでいた、新鮮そうなさんまの刺身をいただく。
実はこの週前半、築地に近い店で「新さんま」の刺身を食べたばかりだったんだけど、色・味ともにまったく異次元。こんなにも違うのか…というくらいおいしかった。

港町レストラン鮮, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

(注:このレストラン、魚はとても新鮮でとてもおいしいけど、接客や料理が出てくるスピードがいまいちなので、結構時間を見ておく必要あり)。

帰りの長者原SA(上り)では、猫のシロトラ君(仮名であり勝手に命名)と再会。毛づくろい中でわりと眠そうだったが、持って行ったカリカリをあんまりやる気なさそうに食べてくれた。

長者原SAの猫, 陸前高田でボランティア (「手を貸すぜ 東北」レーベン隊) Japan Earthquake Recovery Volunteer at Rikuzentakata, Iwate pref. Deeply Affected Area by the Tsunami

またお手伝いに行きます。
「手を貸すぜ 東北」缶バッジも携えて!

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ナカノ樣こんにちは.よく續けて頑張りましたね..復與はまだ遠いのに.この度颱風12号でまた被災が出たのをニユウスで知って心痛みます.地球はどうしたのでせう.中國大陸やアメリカも水災に見舞われているのね….ネコちやん可愛いい.

akitsaiさん、いつもコメントありがとうございます。
先週末は台風12号の影響でボランティアは中止になってしまったのですが、それ以上に大震災で地盤が沈下したり緩くなったりしている地域を大雨が襲うことを考えると恐ろしい気がします(,幸い、今回は東北直撃はなかったのですが)。

世界各地で、気候変動の影響で大きな天災が続発していますね。
しっかり備えて、何かあったらお互いに助け合うことが大切になってきますね。

静岡県からボランティアツアーに参加し、昨日陸前高田で田んぼの石をとりのぞく作業をしてきました。ボランティアセンターで
「手を貸すぜ!東北」バスに遭遇し、とても心が熱くなりました。
もちろん、缶バッチも買いました!
このスローガンを、たくさんの人に知ってもらいたいです。

静岡県民さん、
お、バスをご覧になったんですね。そして缶バッジも買っていただけたと。
ありがとうございます!代金は陸前高田VCの運営費への寄付となります。(^ ^)


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