「“ありがとう”東松島元気フェスタ」でいろんなお手伝いをし、想いの詰まったメッセージだらけのボラバス2台で帰ってきた話

Posted on 2011年8月26日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , , , , , , |

(レーベン号の東北でのお手伝いは今回で14回め、ぼくは13回め。
言い訳だけど、ぼくがずっと追ってきた中東リビアの情勢が今週激しく動き出したためそっちに夢中で、今夜また陸前高田に行く金曜日の夕方にこれを急いで書いてます。)

ボラバスレーベン号の東北被災地でのお手伝い、8月19日便は“番外編”で、宮城県東松島市での「“ありがとう”東松島元気フェスタ」というお祭りのお手伝いに行ってきた。

今回から、東京の出発場所は帝国ホテルそばの日比谷公園前。

日比谷公園前, ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

レーベン号がこれまで宮城で行ったのは石巻(記念すべき1回め。このときぼくはまだ未参加)、気仙沼、南三陸町。東松島には初めて。レーベン号のボランティアのリーダー伊東さんが以前個人チームで東松島に炊き出しに行き、それ以来交流をしてきた現地の尾形さんがフェスタの実行委員としてがんばっておられ、お声がけいただいたのがきっかけになった。

終わって振り返ってみると、今回レーベン隊の企画は「炸裂!」といってもいい有り様だったと思う。

元々「ボラバスに自由にメッセージを書いてもらったら?」という企画だけでスタート。7月末にFacebookグループ「ネコバス☆レーベン号「東松島元気フェスタ」出張所」を作ると、参加したメンバーは最終的に36人。バラエティに富んだ企画がどんどん出てきて、詳細や必要物資を検討し──と企画内容は膨らんでいった、その間、立ったトピック数は約160、コメント数平均20として約3200のメッセージのやりとりがあった(加えてリアルミーティング1回、電話は何回も)。

最終的に企画は9つ、歌のパフォーマンスを除く7つの企画だけでも、当日初参加のメンバー含めて「必要スタッフ数45人」というデカい規模になった。企画は以下の通り。

  1. バスにメッセージを描いちゃおう! 夢、祈り、はげまし、ありがとう、今の思い
    ボランティアバスとして毎週活躍中の「レーベン号」に好きなメッセージや絵を描いちゃおう! どなたでも参加OK。参加してくれた人には7月はじまりの特製カレンダーをプレゼント!
  2. 今すぐタイムカプセルお写真撮るプリ!コーナー
    あなた、友だち同士、彼女と彼、家族みんなで「今」の記念写真を1枚、そしてメッセージボードに「1年後はなにしてる?」を書いて、写真をもう1枚。 写真はその場でプレゼント&ウェブでも展示。1年後にもまたやります!
  3. 女子力向上!選んで、着付けて、持ち帰ろう!浴衣で楽しむ夏まつり
    せっかくのお祭りと花火を「浴衣」で楽しみませんか? 好きな浴衣をチョイス、かわいい帯や小物を合わせて変身しましょう! (すべて無料!)
  4. 女子力向上!ハワイアンリボンレイ教室
    夏のアクセントに最適。ハワイアンなリボンレイを手づくりしませんか? (無料。所要時間45分~。キットのプレゼントもあり)
  5. 女子力向上!かわいいダンボールBOX教室
    生活のアクセントにもなるかわいいダンボール BOX を手づくりしましょう。 (無料。所要時間30分~)
  6. 女子力向上!ちびくう、まちゃ画伯による即興Tシャツ教室
    好きな絵を描いてオリジナル T シャツを作っちゃおう。画伯がお教えします。 (無料。子どもサイズ中心。所要時間45分~)
  7. ひこうきとばしたいかい!
    おもちゃの飛行機(バルサプレーン)がどこまで飛ぶかを競おう! よく飛んだら賞品をプレゼント!


お祭り前、歌のパフォーマンス隊が練習中の様子。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

お写真部隊がPCとプリンターをセットアップ中。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

浴衣着付け部隊が準備中。写真ではわかりづらいけど、浴衣や帯を仕分けしようとしているところ。沢山の方の善意で、浴衣はなんと70着分も集まったとのこと。また、着付け技術のある人もボランティアとして急きょ数人飛び入り参加していただいた。で、全部着て帰っていただいたらしい。快挙!

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

仙台出身であり、最近はレーベン隊とスコップ団(※リンク先は音が出ます)を掛け持ち中のクラちゃんと、サンドイッチボード(?)を作った武田なお嬢(歌のステージもこなした)。

スコップ姫となお嬢, ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

フェスタは15時にスタート。
その5分後には、自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」が会場上空に雄姿を見せた。

ブルーインパルス. ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

お祭り会場の矢本駅から海側に15分ほど歩くと、航空自衛隊松島基地がある。この基地も当然津波の被害に遭い、飛行機20機以上が流れ1人が亡くなったらしい。震災当日、ブルーインパルスは九州新幹線の開通イベントのため福岡に移動しており、偶然難を逃れたという

ブルーインパルスは会場上空を4回、隊形を変えながら飛んだ。美しく力強い軌跡を描いて。
後でニュースで知ったが、松島基地は滑走路がまだ完全でないため、青森の三沢基地から飛んできたのだという。が、海側から矢本駅の方へと、松島基地から飛んでくるように見えた。東松島の人を鼓舞するための演出だったのだろうか。

なかなかぴったりの言葉が見つからないけど、「頼もしいなぁ」という思いが湧き上がってきた。宮城の人たちには、もっと胸に迫るものがあっただろう。

なんか知らないけど(すみません、あんまり興味ないので (^-^;;)東松島には「イート君」と「イーナちゃん」というキャラクターがいるらしく会場を練り歩いていた。で、この中には交代でレーベン隊の参加者も入り、一生分の汗をかいたとのこと。お疲れさまー。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

最初会場に到着し、駅方面などに散歩してみたときには(失礼ながら)「人集まるのかな、これ…」という不安を持ったけど、夕方にかけてどんどん人が増え、賑わいも最高潮に。何人かの人に聞いたところ、石巻や仙台から来た人なども多かったらしい

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

17時ごろ、「子どもは暗くなる前に帰りましょう」といった牧歌的な放送がスピーカーから。が、逆にその頃からちょっとワルい感じの中学生男子、背伸びしたメイクに浴衣の女子などが増えてきて、「あー、この町は大丈夫だな」なんて妙な安心感を抱いたりした。

19時から、大きな花火が何発も上がった。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

ぼくがリーダーとして進めた「タイムカプセルお写真」(発案は武田なおちゃん)のことを少し。

この日、「今」と「1年後の夢」という設定で写真を撮らせてもらうため、ぼくは沢山の人たちに声をかけた。
撮影に必要なグッズ制作を全部引き受けたのは木村君。彼が作ったメッセージボードに豊富なデコパーツがあしらわれ、そこに印象的なメッセージが書きこまれる。笑顔の子どもやファミリーが持つと…ぴったり!
ボランティアで参加してくれたカメラマン平間喬さんはさすがの動きで、小さな子どもから中学生、お母さん、お父さん、シニアまで、最高の笑顔を引き出して写真に収めていく。
それをPCに転送し、どのカットがいいか見ていただき、印刷して写真をお渡しするメンバーもがんばる。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

撮影に立ち会っていてじんわりと感じたのは、人を笑顔にするための仕事は、やっぱり文句なく幸せだということ。

15時から19時の間、約30組の写真を撮らせてもらった。(意外にも)一組を除き全員がウェブサイトへの掲載を快諾していただいたので、2~3週間後にウェブで“写真展”をやる予定。

この企画の趣旨は、「フェスタに来場する人たちは、『今』で精いっぱいかもしれない。でもひとときお祭りを楽しんでもらい、ついでに1年先にちょっと思いを馳せてもらうことで少し幸せになってほしい」というものだった。
わかっていたんだけど、途中からぼくは“営業モード”、撮影する人をできるだけ沢山掴まえることに没頭してしまい、会話などは乏しかった。ここ、後でものすごく反省したポイントだ。
ちゃんと会話をしたチームの人などは「津波で写真が全部流されてしまったから、記念写真を撮れるのはうれしい」といった感謝の言葉をもらったとか。

さて、最後にレーベン号のメイン企画「バスにメッセージを描いちゃおう!」の結果のお裾分け。

最初はまだまだこんな感じ。通りかかる人に勧めると、何人かが書いてくれるといった感じだった。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

ぼくは「お写真」企画をやりながらメッセージ希望の人にペンを渡したりして、ときどきどんな内容が書かれるのか見ていた。

気づいたのは、最初の書き込みが少ない頃に小学生ぐらいの子どもが判で押したように「がんばろう東北」「がんばろう宮城」というメッセージを書いていたことだ(そのように誘導はしてないし、レーベン号にも書かれていない)。「がんばろう」「がんばれ」という掛け声を目にしたり聞かされたりする機会が多くて刷り込まれちゃったのかなぁ…と思った。
そういう言葉が連呼される環境に子どもたちがいることを、よいとも悪いとも言えない。ただ、ひっかかった。

最終的にバスにメッセージを書いた人数は400~500人ぐらいにはなるんじゃないだろうか。(この企画のためにジローさんが用意した「OHAYO!CALENDAR」200部は、結構早い段階でなくなってしまっていた)。

面白いことに、バスに書き込みが増えるほど、それが沢山の見る人・書く人を引き寄せ、マジックは慢性的に足りず、書くスペースを見つけるのも難しいぐらいになった。

陽が落ちて暗くなり、19時からの花火も終わり、お祭りは終了という時間になっても、ペンライトをかざして書き続ける人たちがいたまた、本当に真剣な表情でメッセージを読み続ける人もいた震災からこれまでのいろんな出来事を反芻したり、また、メッセージを書いた人との“交流”をしていたのかもしれない

以下、バスに書かれたメッセージから印象的なものをいくつか。

ありがとう!陸・海・空の自衛隊の皆さん。米軍の皆さん 全国の警察の皆さん 全国の消防士の皆さん 全国のボランティアの皆さんへ 感謝・感謝です。」。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

友人のたましいと共に生きる みんなありがとう(ハート)」。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

5カ月たって野菜生産出荷出来たど~~ 田んぼは へどろ」。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

今度、全国で何かあれば 絶対助けます」。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

私、このバスに出会って本当に嬉しい。」。(これはもしかしたらボラバス参加者かも。)

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

」。

ボラバスレーベン隊@ありがとう東松島元気フェスタ Volunteer at Higashimatsushima Genki Festa, Miyagi pref, Tsunami affected area, Japan Earthquake

東松島では、いつものボランティアで目にするのが当たり前の「荒廃した風景」をほとんど見なかった。往路、瓦礫の集積場と思われる場所や、会場の傍で、津波にやられたのかもしれないブルーシートに覆われた家を見かけたぐらいだ。
おだやかな大人たちの表情や子どもたちの快活な様子に接していると、自分が“その場所”にいることを何度も忘れかかった。でも、訪れる前に調べた「復興支援地図」では、お祭り会場となっていた地域は、地図上で薄いグリーンの網がかかった「津波浸水範囲」だった

東松島の元気フェスタのように、岩手・宮城・福島では、現地の人たちが結束したりボランティアが協力したりして、元通りではないにしてもさまざまなかたちの“夏祭り”が開催されたようだ。どんなものであれ、震災で多くのものを失った人たちが、復旧しつつある故郷で集う今年のお祭りには、表現できないぐらいの重さがある
それを手伝ってきたり、物資の支援などをした人たちのうれしそうなつぶやきを、Twitterのタイムラインでいくつか見た。
ぼくもこの日、帰りのバスで、いつも以上に満ち足りた気持ちを味わった1人だった。

また行きます!東北へお手伝いに。
そしてまたきっと来年行きます!東松島へ。

コメント / トラックバック3件 to “「“ありがとう”東松島元気フェスタ」でいろんなお手伝いをし、想いの詰まったメッセージだらけのボラバス2台で帰ってきた話”

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お早ようございます.ニ十日振りですねお疲れ樣..全國一心に成って被災地の皆樣に精神的に勵ましているの嬉しく思います..

akitsaiさん、コメントありがとうございます。
そうですね。今年の夏のお祭りは、被災された方たちにとってはもちろん、いろんなお手伝いをしているぼくたちにとっても特別なものでした。


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