リアルWebSig塾:橘川幸夫さんのとめどないお話の面白かったところメモ

Posted on 2011年6月29日. Filed under: 未分類 | タグ: , , |

先週土曜日(6月25日)、ウェブ屋のコミュニティ「WebSig24/7」と橘川幸夫さんのコラボ企画「リアルWebSig塾」のプレイベントというものに参加してきた。

6月25日(土)新プロジェクト「リアルWebSig塾」プレイベント開催 – WebSig24/7公式ブログ

http://websig247.jp/realwebsigjuku/000214.html

週末は当分被災地ボラ、と決めていたのでギリギリまで迷ったけど、古巣でもあり(ぼくはWebSigの立ち上げから昨年末までモデレーターをやっていた)、橘川さんという異色の人が震災をどう料理するか興味があったので、こっちに参加した(…で、ボラバスの方は気仙沼の天気が悪いということで中止に)。

2回に分けて書きます。前半は橘川さんの「座学」のメモ。

(実際は橘川さんの話を聴きながら自分のアイディアも書いていたのでメモは渾然一体なんだけど、分けてみる。)

橘川さんの座学のメモ

高校1年のとき、ビートルズ来日。チケットはないが武道館に行った
そういう奴らが沢山いて、100人ぐらい引き連れて麹町の日テレ前、大型テレビで観た

ロックには、それ以前の多くの音楽と違い「鑑賞させていただく」から「聴き手の側の情動が集まって成立する」という面がある
やむにやまれぬ情動に裏付けられている

ミュージックライフ、ミュージックマガジンなどあったが
「ロックやりたい」という連中が集まってくるメディアを、と考え「ロッキンオン」を創刊
当時は投稿誌。「参加型メディア」だった
「参加したい」という情動があることが大切
そうでないと仕組みだけ、「参加させられ型メディア」になってしまう

ぼくの言うことはソースがない。
「原典はどこですか」と聞く奴がいるが、ダメ
本は基本的に読まない。
30歳まではめちゃくちゃ読んだ。半分は教養。無理矢理でも覚える
が、以後は少なくともベストセラーは読まない。自分が生まれる以前の本は読む
皆と同じ本を読んでたら同じになる
自分の中の情報ソースをわからなくしていくことが重要

50歳のときショックを受けた
10代、20代、30代、40代…それぞれ立ち位置があったが、
50代になったとき、明確な表現の立ち位置が見えなくなった
生前葬をやった
が、その後気づいた。50代になると10代、20代、30代、40代すべてを使える
自分の中に役者が揃ってきた。何かに対応するとき、一番マッチングする自分を引っ張ってくることができる

メディアとは何か
メディウム、中間の、間にあるもの
空気、ことば(プロトコル、乗り物、ソフトウェア)
メディアはハードとソフトの組み合わせ

あらゆるものは異質なもの(ハードとソフト)の組み合わせでできている

活版、写植。写植ではだいぶ儲けた。
時代はデザインを意識するように。最初は相場がなく言い値だった
やがて電算写植、DTP。
80年代、コンピューターで同じことが起きた
95年、ウェブで同じことが起きた

教訓、早いうちに手をつけて早くずらかれ!
出版社には書籍部と雑誌部があり、対立構造になっている
雑誌は今一番輝いているものを狙う。そして使い捨てる
書籍は丁寧に作って次の時代に渡す

ぼくは雑誌向き
ポリシーは、時代で一番ホットなところの「すぐそば」にいよう

いわばホットポイント
学生運動、漫画、ロック、マーケティング、地上げ屋、パソコン通信、デジタルメディア
ど真ん中にはいない。これが処世術
ど真ん中にいるとブームと共に本人も終わってしまう
また、ど真ん中でなく周辺には、無名で若くて感度のいい奴が集まってくる
そいつらを掴まえてニュースにしたい

3.11以後の動きは、まさにそれ
今は戦国時代。武将(個人)が現われてくる

革命のやり方 by レーニン
革命とは大衆を組織することではない。組織者を組織せよ
リーダーを組織化すれば大きな組織ができる
ぼくの役割は「支援者を支援する」こと
人の活動を伝えることで力を与えていくのがメディアの役割

非インターネット」の大切さ
長くやってきてわかったが、インターネットで影響を与えられるのは人口の三割。すべての人に伝わらない
いつも同じメンバー。そこから外へ広がらない
携帯が出て、それは入口で、やがてPCになるんだと思っていた。が、まちがっていた

参加型社会というが、すべての人が自発的に参加したら世の中メチャクチャになる

一方で、オールドメディア(テレビ、新聞)がある。
それだけではない。ネットメディアとオールドメディアの間に多くの人がいる

インターネットの特徴その1、「発信者負担」
タダではない。お金を払って情報をアップしている
身銭を切っている
普通の女の子の「私ふられちゃった」はつまらない。が、芸ではなく本気でやっている
お金をもらわなきゃ表現しない、という人とは質が違う

特徴その2、P2P
みんなが信頼している先生だから…ではなく、言葉そのものは無名の素人と平等

「インターネットは儲からない」(著作)
インターネットは近代のビジネスを超える
近代のビジネスはギャンブルかピンハネだった
イギリス、東インド会社が皆のお金を集めて買いに行く。無事帰ってきたら大儲け
ピンハネ。アフリカの奴隷貿易

博多の会社。リーフラスの話
10年間30人の新卒を採用し続けている
採用した社員を地元に帰らせ、地元でNPOを作らせる
スポーツクラブを作る。月謝6,000円、生徒は100人まで
実働1時間、残り7時間は地域などに無料奉仕する
体育見学をしている子の授業をやってあげる
そんなこともあり、日本中の公営の施設を1000カ所使っている

1人が100人の子どもを指導すれば食えるということ
故郷に帰ってやるから地元の評価が気になりサボらない、一生懸命やる
部下はつけない。つけるととたんに問題が出る

会社の売上23億、経常利益たった800万円
一人が無原則に売上を伸ばさない。生きていけるだけ稼ぐ仕組み
これは近代のビジネスモデルを変えたと思う

今度は国際展開。留学生を採用、国に帰す。また同じモデルを展開する

今までの企業は同心円状の拡大だった
が、点を増やせばいい
「うちの会社、会社がつぶれても誰も困らないんですよ」

村の鍛冶屋さんは、村全体の農業の規模を超えなかった
それが大きくなって合理化したのが鉄鋼産業、近代ビジネス
しかし、たぶんそれは終わる

コミュニティの中にどういうビジネスを創っていくか、がポイント

(参加者が考えたプロジェクト案に)
被災者をどう助けるかより先に、友だち関係をどうつくるかが大切
それが、一番下のレイヤー
友だちなら、「お金に困っているなら一緒に仕事を探してあげようか」となる

(参加者が考えたプロジェクト案に)
たしかに、インターネットは投稿箱そのもの。そのままではメディアにならない
整理・編集してコンテンツにしていくことは大切

(どうやってキーマンと知り合うのか? に答えて)
キーマンを見つけるのは、勘。相互に見つける。向こうから会いに来る
普段から人に会う伏線がしてある。
ビジネスは功利的に出会いを求める
そうではなくて生成手法。「生成的」にやっていくもの

(震災で、どうしてすぐ地方と連絡を取ってプロジェクトができたのか? に答えて)
わかっている人なら前から地方でいろいろやっていた。パイプがあった
また、これまで日本はいろんな大きな壁があって分断されていた。今回でそれは崩れた

(処世術)
潰されないものを選ぶ
叩かれても伸びるもの。伸びるときが一番面白い。大人が最初から褒めるものはダメ

いちばん濃密な関係になったらやめる
3年周期が目安

(橘川さんの座学のメモ、終わり)

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