IBM浅川智恵子さんの基調講演「アクセシビリティは世界を変える技術へ」抄録(だれもが使えるウェブコンクールのシンポジウム)

Posted on 2010年11月27日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , |

11月26日(金)、だれもが使えるウェブコンクールのシンポジウム「「だれもが使える」ウェブから、「だれもが必要とする」ウェブへ」、ぼくは裏方として参加した(副実行委員長なので)。

第2回「だれもが使えるウェブコンクール」シンポジウム 「だれもが使える」ウェブから、「だれもが必要とする」ウェブへ」
http://daremoga.jp/symposium20101126.html

努力の甲斐あって実現した浅川智恵子さん(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 IBMフェロー)の基調講演「アクセシビリティは世界を変える技術へ」がやはりとてもよかったので、つぶやき担当だった自分のTweet抄録&感想シェアで。

狭い領域で困っている人向けの技術やモノがより多くの人に役立つようになる(ことはよくある)、という話。

これは浅川さんが中心となって開発した「ホームページリーダー」(音声ブラウザー)の話。情報へのアクセスを妨げられていた多くの人たちに知る手段を提供した。改めて、すばらしい。

読めるようになっても生産性は…という話。ウェブページを読み上げさせることができても、視覚障害の人はたとえばECサイトで買い物するといったことに健常者の5~10倍も時間がかかるという。
WCAGやアクセシビリティJISに準拠したサイト作りだけでなく、より簡略化したショートカット的な動線を考える必要はないか、と思った(これは学習障害の人たちなどにも役立つかもしれない)

IBMの「ソーシャルアクセシビリティ」から見える可能性の話だ。アクセシビリティをコンテンツ(WCAGやJIS)、ブラウザー(UAAG)、制作環境(ATAG)だけで捉えず、多くの人のマイクロな努力でなんとかできるというヒント。

うーむ。アクセシビリティ向上のフィードバックの流れを太くすること、障害者自身をダイナミックに巻き込む仕組みにしてしまうこと。

特にアクセシビリティを考えることが「非識字者」へのエンパワーにつながるという指摘はハッとした。

前にAndroidアプリについて書いたが(「視覚障害者とスマートフォン:The vOICe for Android(Androidアプリ」)は色、方角、位置を読み上げてくれる!)、この道筋、情報へのアクセスばかりでなく、現実世界へのより深いアクセスを助けられる可能性があるね。

国連障害者の権利条約」か。ちゃんと調べてみよう。

それにしても、こういうトップダウン(人権への考慮)の動きの進展にも期待したい一方で、「障害者の情報へのアクセス」という公益に関わる問題が、罰則のない工業規格や市場やボランタリーな努力に任せっぱなしになっていていいのか、という疑問はやはり今回も湧いてきた。まぁ、ボトムアップでできることはがんばります。

Liked it here?
Why not try sites on the blogroll...

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。