愛猫あーちゃんの最後の2ヵ月半の記録(前編)

Posted on 2010年9月16日. Filed under: cat | タグ: , |


あーちゃん冷やし中
Originally uploaded by jetalone

2010.07.04

  • 思えば一週間ぐらい前から、あーこはぐったりしていた。やや熱っぽかった。蒸す日が続いたし、季節の変わり目に体調を崩すことの多いあーちゃんのことだから、ぐらいに考えていたが。
  • あまり表情がない。歩くときに足がもたつくような印象。ぼくが風呂に入るときはフタの上でくつろぐのが好きなあーこだが、登り降りに苦労したり、水を飲もうとして前足を湯につけてしまったり、おかしな動きが目立ちはじめた。
  • この前の晩サーモンの切れ端をやってみて、目が見えていないのでは? と気づいた。そばにあるのに探せないのだ。口にまで持っていくと食べる。
  • 昼前、動物病院。反応をチェックしてもらった結果、視力が弱っており嗅覚もきいていないのでは、と。脳の障害、臓器の障害などが考えられるという。
  • 血液検査とレントゲンの結果は特に悪くない。先生が週に1回通っているという大学病院でMRIを受ける日程を調整していただく。
  • この症状では、日々どんどん悪くなっていく可能性があるという。ここからは、あーこの感覚が失われていく毎日の記録になるかもしれない。
  • 夜、反時計回りの旋回を繰り返した後、Yのところへいき、好きな腕枕の位置を見つけて寝る。

2010.07.05

  • 朝起きるとそばにいた。ご飯の催促らしい。うれしかった。撫でてやると3回ぐらいないた。朝食、カリカリをやる前に昨晩のえさの残りを少し食べている。前のあーちゃんにはなかった行動だ。カリカリを食べる様子を観察すると、かじるのではなくなめ取ろうとして、あまりうまく食べられていない。数粒しか食べていないだろう。風呂場へ行って、ぼくを探す声でなく。声をかけると応える。風呂のフタに上がれないのか。が、何度も風呂場に入ってくる。
  • 悲しい。でも、できることをやればいい。
  • 夜のえさ、一番末席でだったが確実に食べた。目が見えないからか噛むのでなく舐めるようにしていたが、それでも結構な量を食べてくれた。うれしい。ありがたい。

2010.07.06

  • あーちゃん、朝ご飯もちゃんと食べてくれた。
  • あーこは今後、他の猫たちの存在にあまり気づかなくなるな。そして、急に引っかかれても反撃の術がない。これは幸せか。
  • 外の打ち合わせが終わり、急いで帰る。あーちゃん、一番いい場所でご飯を食べたという。

2010.07.07

  • あーちゃん、朝に風呂に何度か来るのでフタの上に乗せてみた(自分では上がれなくなった。はっきりと見えないためか)。水を飲もうとし、その後フタの上で落ち着く。が、縁にかけた右前足がうまく制御できないのか、ズルズルと下がってしまったりする。

2010.07.08

  • あーちゃん。エサを自分で探し当てて食べた。顔を洗う仕草をした。今朝、風呂のフタに上げたら、昨日よりうまく水を飲んだ。耳が小さな音を捉えられるようになったようだ。ちっこに首根っこを噛まれたらシャーッと反撃していた。あれができればナメられることはないだろう。
  • 早退し、あーちゃん連れて病院へ。晴れで夕方とはいえ酷暑。今、そばで寝ている。幸せだ。

2010.07.09

  • あーちゃん。朝4時ぐらいから、あにゅこと共に朝飯求めて歩き回っているっぽい。まだ風呂のフタには上がれない。

2010.07.12

  • Yに出したメール。
  • > 昨夜から、あーちゃんがおかしくなった。
    > 昼以降、リビングでなく暗い隅っこにうずくまっていた。
    > 暑いのかな、とさほど気にせずにいたが。
    > 夜になって、やたら歩き回るようになった。
    > 今までだったら考えられないような隙間に入り込んでジタバタしたり、
    > エサの皿や水の容器も気にせずに足を突っ込んで歩き回っていた。
    > 声をかけても、反応が薄い。夢遊病みたいだ。
    > 朝、ごはんをやったが、食べなかった。エサの場所までくるが、顔を
    > 容器まで持っていてやっても食べない。跨いでしまう。
    > 一時的なものならいいが、この調子でごはんを食べないと衰弱していく
    > だろう。
    > 悪いが、今日は早く帰ってやってくれないか?
    > で、ごはんをちゃんと食べているか見てほしい。

  • あーちゃん、まだ早い。留まってくれ。
  • 閉店近いスーパーで刺身を買う。あーこ、ご飯をちゃんと食べたとのこと。名前を呼んでも反応が薄くなった気がするが、やや落ち着いていた。刺身を三切れ分、細かく切って食べさせる。ひとまず安心した。

2010.07.14

  • 昨夜からまたあーちゃんの徘徊が盛んになった。朝飯、カリカリをやったが食べず、缶をやったら少しだけ口をつけた。刺身を三切れ刻んで口元に持っていったら、半分ほど食べ、座った。落ち着いた様子。

2010.07.15

  • あーこ、今朝は朝ご飯ほとんど食べず。徘徊続く。昨夜買ってきたマグロの刺身も食べたくない様子。なんとか一切れのみこませた。左耳をピクピクさせている。左の方がより聞こえるのか。単なる痙攣にも見える。
  • 17時、戻ってあーちゃんを病院へ。体重が200g減って4.0kg。ごはんを食べないことを相談すると、もっと高い頻度で通院してください、と言われた。

2010.07.16

  • 朝、あーちゃんをブラッシングしてやったら2度ほど頭をすりつけてきた(不完全な動きだったが)。懐かしかった。抱え込み、昨日以前よりさらに細かく刻んだ刺身を食べさせようと努力。舌はなめ取ろうとするが、恐らく動きの制御ができないんだろう、頭がズレていく。口に押し込むように何度もトライし、1.5切れ分ほど食べさせた。何度か噛まれたが、そうしないとのみ込むところまで持っていけない。今夜から、さらに細かく刻み、スプーンでやる方法を試そう。

2010.07.17

  • 晴天。梅雨明けらしい。9時過ぎ、あーちゃんを病院へ。体重、100g減って3.9kgに。強制給餌のやり方を教わり、注射とHillsのa/dという衰弱食の缶をもらって帰る。
  • 夜、あーちゃんにa/dをやってみる。食べる意思が感じられ、注射3本分食べてくれた。一安心。

2010.07.20

  • あーちゃん、昨晩から強制給餌に抵抗するようになった。でも3本食べさせる。飽きたのか。一方、エサの時間には行って食べる様子。しかし少しなめ取る程度で、水もあんまり飲めてない。
  • 夜、あーちゃんが風呂のフタの上に自力で飛び乗った。その後、いつもみたいにバランス崩さず、比較的しっかりと水を飲んだ。

2010.07.22

  • 早退して通院。来週の大学病院でのMRIの説明などを受けた。

2010.07.26

  • ここ数日のあーこはそれなりに活発だ。いろいろ意思表示もするようになった。で、今朝は風呂のフタ上でちっこと押し合いながら移動しようとして風呂の中にジャボッとお尻から落ちた。

2010.07.27

  • 19時22分。晩御飯を食べさせた後で、あーこを病院に預けてきたところ。明日は9時20分までに大学病院へ。MRI検査に立ち会い、再び引き取るのは明後日になる。

2010.07.28

  • 病院で見たあーちゃんの顔はこわばって四角くなっていた。大声で呼びかけるとないてくれた。大学付属の動物病院。待合室だけでいつもの病院の10倍はありそう。診察室はいくつもあり、呼ばれたのが10時近く。ちょっと高圧的・詰問調の若い女性の先生。昼には結果が─という話だったが「15時にもう一度来てください」と言われる。隣駅のファミレスに入ってモーニングを食べ、やや大きな池がある公園でノートPCを開いて時間をつぶす。
  • Yに知らせるために書いたメモ。
  • > PCに映っているモノクロっぽいぼやけた画像数枚。MRIってもっと鮮明に見える
    > んじゃないのか、と思った。CTスキャンと勘違いしていたか。
    > 開口一番、「どうにもこうにもわからない」みたいなことを言われた。
    > せっかく時間とお金をかけて来たのに、とガッカリした。
    > 腫瘍かどうかわからない影、と説明された。
    > 説明の後の方ではほとんど腫瘍だろう、と言った。
    > 通常腫瘍だとどういう風に映るのか質問しないと説明してくれず、説明も曖昧だった。
    > 脳の腫瘍は手術できない、と大雑把に説明された。どういう場合は手術できるが、
    > 今回はこういう理由でできない、といった説明はなかった。
    > 「著効(ちょこう)」などの専門用語を使う。
    > 薬で治療していく、と説明された。
    > 肝心の「今後悪くなるのかどうか」などの説明もなかった。
    > あまり経験がありそうには感じられなかった。
    > 一般論っぽい口調で、悪くなるだろう、と言われた。

2010.07.29

  • あーちゃんを連れて帰ってきた。脊髄液を抜いたとかで、頭の右後ろが剃られていた。沢山ないたのか、声がかれていた。腫瘍の周りが浮腫になっているので利尿剤とステロイド錠を定期的に摂らせることに。
  • 10時20分、あーちゃんをブラッシングしてやると、刺激されてか自分の股の部分の毛づくろいを少しずつだがやる。弱いが足で蹴ってもくる。なんか上機嫌そうだ。治ってきたんじゃないか? と期待してしまう。
  • しかしあーちゃんにご飯をやれるのが幸せだ。楽しみだ。よくない状況にこそ見出せる喜びもあるんだ。

2010.07.30

  • 富士山、富士宮口から初登頂。天気予報は雨だったが全然降らず、晴れと曇りがくるくる変わる天気だった。頂上富士館に泊まる。広いスペースで寝られたせいか、軽い頭痛以外は体調良好。翌未明の山頂は霧だらけ。4時15分に外へ出たが御来光はまったく見えず。剣が峰もガスに包まれている。奥宮であーちゃんの長命を願うお守りを買って下山した。

2010.07.31

  • 登山中、シッターを頼んだMさんから2度電話があった。あーちゃん、強制給餌でかなり手こずらせたとか(笑)。で、帰ってきたら特に2本目は強く抵抗するようになった。利尿剤もかなり拒否。ステロイド錠も頑強に吐き出してしまう、となかなか大変。

2010.08.08

  • たぶんステロイド錠の効果だと思うが、あーちゃんの回復がめざましい。健康なときのように─とまではいかないが、表情に変化が見られるようになったしエサも少しだが食べられる(飲み込める)ようになった。手をなめるようになったし、頭を撫でてやると気持ちよさそう。さっきは鰹節を鼻先に近づけたら匂いがわかったようだ!

2010.08.09

  • 今週を振り返りながら、来週もあーこが健やかに生きるように、と。

(後編に続く)

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