旅:冬の知床で流氷に会ってきた話(と、流氷はいつまで見られるんだろうという話)

Posted on 2010年2月27日. Filed under: 未分類 | タグ: , |



知床で流氷2010(セット)
uploaded by jetalone

先週末、北海道の知床半島で念願の流氷を見てきた。

日常に戻りきって感動を忘れちゃう前に、冬の知床でのすばらしい体験をシェア。

冬の知床、忘れられない風景

直前まで流氷の状況をウォッチし続け、「今だ!」ってタイミングで飛行機を予約したため(+幸運のお陰で)、今年ぼくらは流氷に会うことができた。

とっておきの写真をお見せします。

プユニ岬から望む、流氷で覆われたウトロ港方面(知床)。真っ白な流氷原。

プユニ岬から流氷で覆われたウトロ港方面(知床) Shiretoko, Winter


もう一つは、知床自然センターから雪の原生林を2時間ほど歩いたところでひらけた、すばらしいパノラマ。
知床らしい断崖(象の鼻)、凍てつくオホーツク海、遠くには知床岬、背景には真っ白な知床連山。

象の鼻, 知床岬, オホーツク海(原生林スノーシューツアー, 知床) Snowshoeing@Shiretoko

その他にも、流氷の上を歩いて、流氷をかじったり氷の合間の海に浮かんだり。また、オジロワシやオオワシも観察することができた。
すごく濃密な体験ができた日だった。

連れて行ってもらったのは「知床オプショナルツアーズ SOT!」さん。
昨年のフレペの滝ウォーキングに続いて今年もお世話になった。ガイドの鈴木さんのお話は、目の前の木々や動物たちの営みの痕跡から知床半島という希少な自然遺産の生態系に広げていくというもので、とてもよかった。お勧めです。

なぜ知床で流氷を?

ぼくが初めて知床に行ったのは2008年の夏( Flickr: Shiretoko (Hokkaido) 羅臼岳・知床ウトロ )。屋久島、白神山地と共に世界自然遺産に認定されているエリアを見たいと思った。羅臼岳に登り、フレペの滝でエゾシカに会い、知床五湖に向かう道ではヒグマやキタキツネが現われて、「すごい場所だなぁ」と思った。

ぜひ再訪したいと知床関連のサイトを眺めているときに出会ったのが、ウトロの民宿&レストラン「ボンズホーム」さんのサイトの、このページだ。

ボンズホーム 流氷 冬の知床をご案内
http://www9.ocn.ne.jp/~bonshome/ice.html

流氷は先ず知床半島周辺に接岸をして、春に去っていくときには知床にもっとも遅くまで残っています。ですから、知床は流氷の接岸日数も、流氷が見られる期間もオホーツクでもっとも長いのです。(…)
また、知床半島は南下してきた流氷をくい止めるような地形をしていますので、知床には正に流氷が押し寄せて来ます。ですから、知床では流氷で海が全く見えなくなったり(流氷大陸)、流氷がせり上がって山のようになる(流氷山脈)などの光景を見ることができます。
(…)知床・ウトロでは流氷のシーズンになると船はすべて陸に揚げられます。出航はおろか、港にとめておくと船が流氷の圧力でつぶされてしまうからです。
このことからしても、知床の流氷がどれほどのものなのかお察しいただけることと存じます。

ちなみにボンズホームの「7日間煮込んだカレーライス」と「栗じゃが芋のプリン」は絶品。ぼくは「絶品」って表現は滅多に使わないけど本当においしいと思う。ウトロに行ったらぜひ食べてみて。

流氷に会うことは年々難しくなっている(らしい)

ぼくは昨年(2009年3月)も知床に流氷を見に行った。が、近年でも特に流氷が降りてこない年で、釧路にも知床ウトロでも流氷はまったくなかった。

道東には網走(おーろら号という観光砕氷船がある)、紋別(ガリンコ号というドリル付き観光船がある)、そして知床(ウトロという港町の流氷ウォークが有名)という流氷の名所があるが、流氷はますますやってこなくなっていて、

  • 着氷(流氷が岸に着く)期間がどんどん短くなっている
  • 氷自体が薄く小さくなっているので、流氷シーズンでも気温や風向によって一進一退を繰り返す

らしい。

知床の帰りに乗った列車「流氷ノロッコ号」(知床斜里~網走)で、車掌さんは「北海道にやってくる観光客が、初回で流氷を見られる確率は1割程度」だと言っていた。流氷に出会うのは「そもそも難しい」し、さらに「年々難しくなっている」ようだ。

流氷のリアルタイムな状況は以下のサイトが詳しいけど、

流氷・海氷の情報【第一管区海上保安本部海氷情報センター】
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/1center.html

今年も(早くも総括してしまうと)沿岸から見えたのは1月末から2月下旬の数週間だけ、岸に着いたのはその何分の一かの日数。

これが気候変動の影響なのかどうかはここでは措く。
ただ、流氷はアイスアルジー(海氷藻類)という植物性プランクトンと共にやってきて、それが知床の自然に大きな恩恵がもたらすことがわかっているという。流氷がいつまで見られるのか。流氷が減り続けたら知床はどうなるのか。気になる。

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