「戦場でワルツを(Waltz with Bashir)」を観てきた

Posted on 2009年12月28日. Filed under: 未分類 | タグ: |



「戦場でワルツを」(Waltz with Bashir)
Originally uploaded by jetalone

映画「戦場でワルツを(Waltz with Bashir)」、観てきた。

結構ぐったりしてしまったので、短く感想を。

この映画のサブラとシャティーラの虐殺についての描写は、それなりに抑制されたものだと思った。「パレスチナ」(広河隆一 岩波新書)の方が、書籍なのにずっと衝撃的だ。なんといっても著者の広河さんは、虐殺が開始された翌日に死体だらけの難民キャンプに入った体験に基づいて書いている。

ちなみに、この問題にあまり触れていない類書もある。Amazonで「わかりやすい」「最良の入門書」なんてレビューがついている「アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図」(高橋和夫 講談社現代新書)は、こんな風にあっさりと書いている。

PLOの退去にあたり、イスラエル側は非戦闘員の安全を保障したのだが、ベイルート郊外のパレスチナ人の難民キャンプのサブラとシャティラで800余名の住民が虐殺されるという事件が発生した。実際に手を下したのは、イスラエルと協力関係にあったキリスト教徒の軍であったが、イスラエル軍の支配地域での出来事であり、イスラエル当局も責任なしとはいえない事件であった。

」(140ページ)

それにしても、この映画のアニメーションという手法の効果は、主人公が「解離」した記憶を取り戻す終局で特に発揮される。凄惨なものが美しく描かれることで、不条理さが際立つ。
カールの女の子の、眠るように安らかな顔、美しいまつ毛が忘れられない。

観終わった後、誰かにこの映画を観てほしいというより、パレスチナ問題について知ってほしいという思いが強まった。しかし一方で、観てしまったら決して心穏やかではいられまい、だから勧めたくないというアンビバレントな思いもある。

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