[映画] 「クライマーズ・ハイ」、面白い!

Posted on 2008年7月12日. Filed under: 未分類 | タグ: |

原田眞人は、新作を必ず追いかける映画監督の一人。

この「クライマーズ・ハイ」では、宣伝でも原田眞人の作品であることはあっさりとしか謳われていないけど、ぼくは原田監督なので観に行った。

映画『クライマーズ・ハイ』公式サイト
http://climbershigh.gyao.jp/

で、この映画は面白い!

1985年の日本航空123便墜落事故をテーマにした映画で、同便が群馬の山中に落ちたことから、未曾有の大事件の取材に執念を燃やす地方紙の記者たちを描いたもの。

このような「緊張下にあるプロフェッショナルやビジネスパーソンたちの、異常にハイテンションでギスギスした群像劇」を描かせたら、この人以上に巧い人は日本にはいないんじゃないかと思う。群像を描きながら一人ひとりの個性がちゃんと描き分けられ立っているのも、原田作品ならではか。いわゆる「その他大勢」的キャラがほとんどおらず、全員が動いているのがすごい!

ほかにも原田映画が刺激的なのは、早口で聞き取りづらいうえに被りまくる台詞、自然体のようだが細部にリアリティがある演技、ドキュメンタリーのようなカメラワークなど、日本映画の主流のほとんど逆を行っているんじゃないかと思える点。

で、「飄々としていながらやるときにはやる若者」(中央のメディアと貧しい装備で戦う若手記者)、「頑張る女」(スクープに執念を燃やす女記者)、そして「俗物の化け物のようなラスボス的権力者」(今回は山崎勉が地方新聞の社主として登場)、「日本を捨てる日本人」、と、原田映画では定番っぽいキャラクターが今回も要所に配されている。

さらに「中央対周縁」「反権威・権力」「日本の旧制度への疑い」といった、キコク(帰国子女)っぽいアウトサイダー的価値観は今回もいろんな点に感じられて、そのへんもうれしかった。

残念ながらこの映画、メッセージ性よりエンターテイメント性が勝っているため後に何か残るような感じは薄いが、150分以上という長い映画ながら退屈は一度も感じなかった。

あー、原田映画の最高傑作「KAMIKAZE TAXI」を観なおしたくなった!

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