DVD「ヒマラヤを越える子供たち」感想:チベットの子供たちに託してみたいもの

Posted on 2008年5月11日. Filed under: 未分類 | タグ: , , |

DVDで「ヒマラヤを越える子供たち (Escape Over the Himalayas)」を観た。
ドイツ人監督Maria Blumencronによる、チベット問題を扱った短編映画だ。

Escape Over the Himalayas ヒマラヤを越える子供たち
http://www.tsg-kiku.com/eoth/
Amazon.co.jp: ヒマラヤを越える子供たち Escape over the Himalayas
http://www.amazon.co.jp/dp/B000JMKH1Q

Escape Over the Himalayas

毎年数百人の子供たちが親元を離れ4,000メートル級のヒマラヤを徒歩で越え、数週間歩き続けてインドへと亡命してきます。
彼らは何故、命をかけてまで国境を越えるのでしょうか。
短編『Escape Over the Himalayas ーヒマラヤを越える子供たちー』は実際の亡命者に同行し、その姿をとらえた感動のドキュメンタリー・フィルムです。
雪のヒマラヤを越える5人の子供を含む10人の亡命者たちと、緑ターラー菩薩に旅の安全を祈り、彼らを命がけで導くガイドの姿を描いています。

1950年にはじまった中国の侵攻で、チベットはその一部となった。チベット人は過酷な思想弾圧を受け、また漢民族の大量入植や同化政策によって民族としての存亡の危機にある。

この映画では、被支配層である貧しいチベット人の子供は教育が受けられないという状況が描かれる。教育なしには文化の担い手になることもできない。そこで親たちは、二度と会うことが難しいとわかっていながら子供たちを亡命させる。
北インド、ダライ・ラマ14世のチベット亡命政府があるダラムサラの「チベット子供村(Tibetan Children’s Villages & Schools)」をめざすのだ。現在では1万5千人の子供がこのように生活を送っているとか。

雪が残る4000mもの高度の山を、着の身着のまま、いやそんな言葉も生易しいぐらいの粗末な衣服で越えていく子供たちと、ガイドたちの献身。過酷だ。だけどそれだけではなく「チベット人であることを守り、つなげていく」という強い思いを感じた。

このDVDの英語版サイトの、チベット問題の政治的背景について説明したページにはこんな言葉があった(監督自身のメッセージだろうか)。

Escape Over The Himalayas Histrical+Political Backgrounds
http://www.flucht-ueber-den-himalaya.de/english_sites/backgrounds/backgrounds.html

The question is:
What values are we still believing in?
Do we really not care about the fact, that Tibet might be erased from the map within a few years?
Is economic growth really the god to whom anything shall be sacrificed?
Tibet’s destiny is endangered, more than ever!
If We focus our attention and engagement on the fact that justice shall at last in the “land of snow”, there could be hope for a change.
(問いかけたいことは:
私たちが重んじている価値観はどんなものでしょうか?
私たちは、チベットが数年のうちに地図から消されてしまうかもしれないという事実を、気にかけなくていいのですか?
経済的成長は、本当にあらゆるものを犠牲として捧げるべき神ですか?
チベットの命運は、これまでにないほど危険に晒されています!
私たちがこの問題に関心を持ち、「雪の国」に最後には正義が訪れるという確信を持って取り組むなら、変化を起こせるかもしれないのです。)

ぼくらの日常からは遠く、青臭くも感じられる言葉かもしれないが、現地で問題に肉薄した人の言葉であることを尊重したい。その重さを想像する力を持ちたい。

この映画の日本語版を制作したのは「チベットサポートグループKIKU」。チベット難民子弟の教育・医療を行っている団体らしい。

チベットサポートグループ KIKU ホームページ
http://www.tsg-kiku.com/

(「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」Webサイトの「チベット関係リンク集」内にもこの団体へのリンクがある)

KIKUのWebサイトでは、チベット子供村(TCV)の子供たちを「里親」として支援しようと呼びかけている。

チベット子ども村(TCV)をご存じですか?
http://www.tsg-kiku.com/tcv/
あなたもTCVの里親(スポンサー)になりませんか?
http://www.tsg-kiku.com/tcv/sponsor.html

TCVの方に直接寄付をする方法もあるようだ。

How you can help TCV
http://www.tcv.org.in/help.shtml

子供が将来才能を発揮するためのチャンスを与えたいなら、教育はとても大切なはずだ。また、文化を残すには子供たちにきちんと伝えていく必要がある。
そういう意味で、子供の世代への投資は未来を選択することだと言っていいと思う。

ぼくはTCVの子供たちの里親の一人になってみようと思う。

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