[book]「中国はいかにチベットを侵略したか」読了

Posted on 2008年5月4日. Filed under: 未分類 | タグ: , , , |

中国はいかにチベットを侵略したか」、読了。

チベット問題を扱った本はあと何冊か読もうと思う。ので、この本の冷静な評価はその後するとしても、読み終わったばかりの今、強く印象に残ったことを書いておく。

  • 中国侵略前、チベットの国としてのまとまりは弱かった。特に、最初に中国軍に進入された東チベットはラサの中央政府には従っていなかった。
  • 中国の浸透を許した原因は、ラサ政府の無能さはもちろん、政治的に未熟だったダライ・ラマ14世の判断の誤りにもある(さらにいえば、政治的空白が生じざるをえない「輪廻転生制度」にも問題がある)。
  • 一番驚き、印象に残ったこと。
    チベット人は弾圧される一方だったのではない。実に勇猛果敢にゲリラ戦を展開し、戦いは激烈を極めた。女や老人も刀や銃を取った。チベット人は元々戦いを忌避しないし、戦闘能力も高い。中国による弾圧は、双方の報復合戦としてエスカレーションしていった面がある。
  • 1959年3月、ダライ・ラマを守ろうとポタラ宮殿の麓に多数の市民が集結、ダライは隠密裏に亡命する。その後のラサ市民の蜂起と、中国軍による徹底的弾圧がこんなにすさまじいものだったとは知らなかった。
    たとえばダライ本人が書いた「ダライ・ラマ自伝」などでは、これはわからない。
  • 1959年、国連の諮問機関である国際法曹委員会は、チベット問題についての報告書の中で「中国がチベット国民、道徳、人種、宗教、それら社会集団を丸ごと抹殺することによって絶滅しようとしたことが、1948年の国連ジェノサイド条約に触れることは明白」と述べた。
    つまり、ナチスのホロコースト、ルワンダ虐殺、そして現在も進行中といわれるスーダンのダルフール紛争と同じジェノサイド(虐殺)だ、と国際社会によって非難されたのだ。

以上、とりあえず。

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