[management]「社員をサーフィンに行かせよう」から(その3)

Posted on 2007年7月13日. Filed under: CSR | タグ: , , |

80年代後半の成長の早さは、このまま続けば10年以内に10億ドル企業になると予想されるほどだった。その仮定上の数値に達するためには、量販店かデパートでの販売を始める必要があった。しかし、最高の道具を作る会社として確立してきた基本的なデザイン指針を曲げるわけにはいかない。
品質世界一のアウトドアウェアの製造を目指す企業は、はたしてナイキの規模になりうるのか。テーブルが10しかない三つ星フランス料理レストランは、テーブル数を50に増やしても評価を維持できるのか。望みをすべて叶えることは可能なのか。こうした疑問が、パタゴニアが発展してきた80年代を通じて、ずっと私の頭につきまとった。
そして、いっそう私を悩ます問題が出現した──自然界の荒廃だ。最初は、この目で直に荒廃の様子を確認した。ネパール、アフリカ、ポリネシアなど、馴染みの場所へのクライミングやサーフィンや釣りに出かけては、数年前に訪れたときから大きく変貌したさまを目の当たりにした。
(…)
会社には、誰か外に出て世の中の温度を体感する人間がいなくてはならない。というわけで、長年、新製品や新しいマーケットや新素材のアイデアを見つけてはわくわくしながら戻ってきていたわけだが、やがて世界の急速な変化を目にしはじめ、環境と社会の荒廃に関する話題を持ち帰ることがどんどん増えていった。

会社には、誰か外に出て世の中の温度を体感する人間がいなくてはならない」。こんなカッコいい台詞もあまりない。
イヴォン・シュイナードは自社製品の最も熱心な顧客だ。そしてそのフィールドテストを通して、世界の環境の変化を感じ取った。だからそれを経営にフィードバックした。
こういう想像力と、また実践へのコミットメントを持ちうる人間になりたい。

コメント / トラックバック4件 to “[management]「社員をサーフィンに行かせよう」から(その3)”

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ですねよ。ネットで楽しんでない人には、ネットのビジネスはやれないのと同じですね。

[いいですね]

興味を持って拝見しました。はじめて知った企業ですが、経営に対する方がすばらしいです。自分がユーザーとして外側から会社のことを見て、気づくことは多いのでしょうね。環境破壊についてもいろいろ考えさせられます。

[いいですね]


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